宮下昌也の近況報告    MASAYA MIYASHITA 's News

美術家・宮下昌也の展覧会、ライブペインティングなどの活動情報と
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安房国札観音霊場丑歳本開帳

2009-04-06 | 地域生活
森の音楽会があった日の午前中、僕にとってはもうひとつイベントがありました。
今年は安房国札観音霊場の12年に一度の丑歳本開帳で、地区の各組が回り番で参拝者の接待にあたるのですが、その当番の日で、大山不動に行ってきました。3月で地区の神社総代のお役目が終わりましたが、今年度はまだ組長の役があるのでこういった地域行事もいろいろと忙しいです。


本堂の入り口には普段ない二本の大きな柱が立っていて、それぞれから五色の紐が本堂に向かって伸びています。


右の柱から伸びている紐が観音様、左はお不動様の手につながっていて、参拝者は紐をたどって御本尊にたどり着くのですが、これは仏様に手を引いて導いてもらっている、という意味合いがあるそうです。


本堂入って左手にある厨子が安房国札三十四番札所滝本堂。昭和30年代に、山の下にあった滝本堂が老朽化し観音様を大山寺に持って来た際、新しいお堂を建てる余裕がなく、本堂内に居候している状態だとか。
真ん中に見える観音様は、ダミーの前立ち仏。後ろの厨子の中に御本尊はいます。


こちらが御本尊。衆生をもれなく救う千手観音。手にさっきの紐が結ばれています。普段は厨子の扉が閉じていて見る事は出来ません。12年に一度のありがたい本開帳ですが、実は午歳の半開帳というのもあって6年後にもお会い出来ます。
当番をしていると朝早くから沢山の参拝者が訪れ、この国もまだまだ信仰が生きていてアジアだなあ....と感じ、ふと何百年かタイムスリップした様な感覚に襲われました。変わらずある事は素敵ですね。でもそれを実現するにはやはり意思が必要ですね。

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