宮下昌也の近況報告    MASAYA MIYASHITA 's News

美術家・宮下昌也の展覧会、ライブペインティングなどの活動情報と
南房総、鴨川の日々の生活から最新情報を掲載しています。

友人の個展へ

2008-07-03 | 展覧会
久々の東京行き。先ずは本郷3丁目にあるギャラリー愚怜で開催中の「大久保草子版画展」へ。

ギャラリー愚怜は、僕が1995年に初個展を開いた懐かしいギャラリーだ。

木版画家の大久保草子は高校の後輩で、80年代に吉祥寺で毎年開催していたグループ展『楽展的』で一緒に活動していた仲だ。当時から才気あふれる女性で、初めて彼女の作品を見たときは、もう絵を描くのをやめようか...と思たものだ。
今年住まいを福島県いわき市に移した草子は、身の回りの変化に「これからどうしよ~」といった感じらしいが、作品の方は相変わらずの天才っぷり。

お次ぎはお茶の水の美篶堂で開催している山崎曜の個展「抜本的」へ。

造本作家・山崎曜は大学の同期生。今回の個展は彼の2冊目の著書『もっと自由に!手で作る本と箱』の出版記念展。新刊に使用した作例や、オリジナルの製本道具などユニークな展示構成と高い完成度。
彼との付き合いは、芸大祭で3人展を予定していたのに他の2人にドタキャンを食らった曜に誘われて校内で2人展をしたのが始まり。

考えてみれば、2人とももう20年を越える付き合いになったが、それぞれの世界を突き進む作家友達には、昔も今も良い刺激をもらう。わざわざ東京まで行ったかいがあった....。

その後、秋葉原で「ひょうたんランプワークショップ」用の電材を仕入れて帰路につく。

...........実は友人の個展以外にもう一つ寄った展覧会場があった。上野の森美術館で開催中の漫画「バガボンド」の作者井上雄彦の「最後のマンガ展」。前売り券売り切れ、入場制限ありとの話だったが、せっかくだからと寄ってみたら案の定、入口は長蛇の列で、見る気力もうせ早々に退散した次第でした。残念!

まあでも、徒歩で上野公園から、蓮の葉揺れる不忍池を通って、東大校内を抜け本郷3丁目、お茶の水、秋葉原とぐるっと回った、悪くない東京散歩でした。

宮下昌也と巡る悠久の旅