秋田ぐらし akita life

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二万年前の遺跡を訪ねる 仙台 地底の森ミュージアム(仙台市富沢遺跡保存館)

2022年08月31日 | 日記
地底の森ミュージアム(仙台市富沢遺跡保存館)は
マンションアパートに囲まれた住宅地にある。

近くには仙台市の地下鉄南北線が走り、その地下鉄建設に伴う試掘調査を機に発見されたそうである
旧石器時代 二万年前、氷河期の湿地林跡と野営跡の発掘現場をそのまま保存したミュージアムで当時の自然環境と人類の活動跡の遺跡は世界に例がないとして注目を集めた
  二万年前の湿地林跡

この遺跡は表層がら明治時代の水田跡
その下に奈良平安時代の水田跡
その下に弥生時代の水田跡と木製耕具
さらにその下表層より五メートル掘り下げたところに二万年前の旧石器時代の樹木と石器群が発掘された。
 この湿地麟跡には樹木の幹、根、毬果、昆虫、シカのフン、焚火のあとなどが発掘され、二万年前の自然環境と人類の活動の跡(焚火跡やを超す打製石器群)を展示している。
   復元画

    復元画(絵:細野修一)日本旧石器学会ホームページより  
地底の森ミュージアム建物の周りは二万年前の森に似せて針葉樹が植えられている。
  再現された針葉樹林



北東北縄文遺跡群  青森 大平山元遺跡を訪ねる

2022年08月27日 | 日記
大平山元遺跡は青森県外ヶ浜町 
 蟹田川沿岸の標高26メートルの河岸段丘上にある
 蟹田川は石器に適した石が採取でき、サケ・マスが遡上する豊かな自然環境の場である。
、1971(昭和46)年、町内の中学生が畑で拾った石器を契機に青森県立郷土館によって学術調査が実施された。

この遺跡からは、旧石器時代の終わりごろの特徴をもつ石器とともに、土器片と石鏃が出土した。
土器に付着していた炭化物の放射性炭素年代測定をおこなったところ13.000年前頃の判定がでた。そして移動に適さない土器の出土で、ここで定住の始まりとみられる。
まさに縄文のはじまりの遺跡である。

、土器片の分布状況から土器を中心にした居住空間が想定されるが、柱穴や凹がみられず、掘り込みもないことから、移動式テントのようなもので、土地の造成などおこなわない自然環境に適応した生活をしていたようだ。

彫器や掻器といった石器が多く出土していることから、狩猟した動物の解体や加工がおこなわれていたであろうと思われる。

遺跡はまだ整備中であるが、完成が待たれる。
縄文のはじまりの遺跡、規模は小さいが重要な遺跡である。

外ヶ浜町 大山ふるさと資料館の展示
石器の基の石

出土した石器

決めてとなった土器片

復元図

縄文人