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北東北縄文遺跡群  青森 大平山元遺跡を訪ねる

2022年08月27日 | 日記
大平山元遺跡は青森県外ヶ浜町 
 蟹田川沿岸の標高26メートルの河岸段丘上にある
 蟹田川は石器に適した石が採取でき、サケ・マスが遡上する豊かな自然環境の場である。
、1971(昭和46)年、町内の中学生が畑で拾った石器を契機に青森県立郷土館によって学術調査が実施された。

この遺跡からは、旧石器時代の終わりごろの特徴をもつ石器とともに、土器片と石鏃が出土した。
土器に付着していた炭化物の放射性炭素年代測定をおこなったところ13.000年前頃の判定がでた。そして移動に適さない土器の出土で、ここで定住の始まりとみられる。
まさに縄文のはじまりの遺跡である。

、土器片の分布状況から土器を中心にした居住空間が想定されるが、柱穴や凹がみられず、掘り込みもないことから、移動式テントのようなもので、土地の造成などおこなわない自然環境に適応した生活をしていたようだ。

彫器や掻器といった石器が多く出土していることから、狩猟した動物の解体や加工がおこなわれていたであろうと思われる。

遺跡はまだ整備中であるが、完成が待たれる。
縄文のはじまりの遺跡、規模は小さいが重要な遺跡である。

外ヶ浜町 大山ふるさと資料館の展示
石器の基の石

出土した石器

決めてとなった土器片

復元図

縄文人

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