●「私は戦友になれたかしら」出版:清流出版 著:小野田 町枝(おのだ まちえ)
太平洋戦争終結後もフィリピンのルバング島で30年間潜伏を続けた
小野田寛朗さんの妻である町枝さんの手記。日本帰還の報道を見て一目ぼれした町枝さん。
その後ブラジルへ移住して牧場経営を始めた小野田さんのもとへ嫁ぎ、
ともに開拓及び牧場経営に奮闘した記録です。
言葉も十分通じずライフラインも整っていない環境で、慣れないことだらけ。
常に資金も足らない状態で、時には怒鳴り合いの大ゲンカをしたことなどが、
赤裸々にしかもサラリと書かれています。
しかし町枝さんの行動力と努力は半端ないもの。次第に周りに溶け込んで環境を変え、
牧場を作り上げていく姿は感動的です。最終的に牧場の規模は成田空港よりも
広大なものになりました。
「私は戦友になれたかしら」は単なる手記ではなく、現代の私たちの生き方にも
十分役立てられる要素が詰まっています。
本来なら帰還兵の小野田寛郎さんについての本を先に読むべきかもしれませんが、
この本を読んでからでも遅くはないと思います。
町枝さんのご主人・小野田寛郎さんは今年1月16日に亡くなられました。
享年91才。ご冥福をお祈りいたします。
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太平洋戦争終結後もフィリピンのルバング島で30年間潜伏を続けた
小野田寛朗さんの妻である町枝さんの手記。日本帰還の報道を見て一目ぼれした町枝さん。
その後ブラジルへ移住して牧場経営を始めた小野田さんのもとへ嫁ぎ、
ともに開拓及び牧場経営に奮闘した記録です。
言葉も十分通じずライフラインも整っていない環境で、慣れないことだらけ。
常に資金も足らない状態で、時には怒鳴り合いの大ゲンカをしたことなどが、
赤裸々にしかもサラリと書かれています。
しかし町枝さんの行動力と努力は半端ないもの。次第に周りに溶け込んで環境を変え、
牧場を作り上げていく姿は感動的です。最終的に牧場の規模は成田空港よりも
広大なものになりました。
「私は戦友になれたかしら」は単なる手記ではなく、現代の私たちの生き方にも
十分役立てられる要素が詰まっています。
本来なら帰還兵の小野田寛郎さんについての本を先に読むべきかもしれませんが、
この本を読んでからでも遅くはないと思います。
町枝さんのご主人・小野田寛郎さんは今年1月16日に亡くなられました。
享年91才。ご冥福をお祈りいたします。
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