忘備録の泉

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フロイトの性心理発達段階(1)

2017-02-26 13:15:37 | 心理
精神分析理論のなかでも性心理発達段階の部分は、カウンセリング実践にどう関係あるのかが見えづらい。
しかしその理論は、クライエントの苦しみに共感するためにとても重要だ。
その理論を簡潔にまとめる。

性心理発達段階は、口唇期、肛門期、男根期、潜伏期。性器期の5期に分けられる。
それらの区別は、子どもが本能的欲求を満たし快感を得る主な身体的部位の違いによってなされる。
ただし、それらの段階は徐々に遷移するのであって、一つの段階と次の段階が明確な境界によって分けられるものではない。

口唇期(生後すぐ~1歳半ごろ)
赤ちゃんは、乳首を口に含み母乳を飲むことを通して、お母さんと深い情緒的つながりを作る。
赤ちゃんはお腹がいっぱいになっても乳首を口に含み続けることがある。
そのことから、赤ちゃんは乳首を口に含むことによって、栄養補給だけでなく身体的・心理的快感も得ていることがわかる。
乳幼児が親の愛情を求める衝動には、こころもからだも親密な触れ合いを求める側面がある。
それは広い意味で性的な衝動といえ、その衝動が後ほどの性的発達の基礎になる。
深く激しいこころの苦しみで辛い思いをして生きている人のなかには、口唇期から続く慢性的な愛情飢餓感に苦しんでいる人も多い。


(つづく)

出典:共感的傾聴術

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