忘備録の泉

思いついたら吉日。O/PすることでI/Pできる。

ブリーフミーティング③

2019-11-29 12:27:41 | Library
(1)ルールの確認…解決志向、守秘義務
①毎回ルールの確認を行うことで意識を変える
メンバーが固定している会議の場合でも、必ずルールの確認を行うこと。
たとえば…「ルールは、解決志向で考えることと、守秘義務です。なぜこんなことになったのかの原因探しではなく、どうやったらうまくいくか、うまく行ったときには、どのようなことが起きているか、より具体的な行動レベルで考える、解決志向でお願いします。なお、この会議で知り得た個人情報については守秘義務の対象とします」
②解決志向で考えるとは
ここでいう「解決」とは「問題解決」ではなく、「解決の構築」のことである。
解決のために新しく何かが構築されることで、よりよき未来の状態を手に入れることを意味する。
「よりよき未来の状態」を手に入れるためには、「なぜうまくいかないから」から「どうしたらうまくいくか」へ考え方をシフトする必要がある。
そのためには「どうしたらうまくいくか」を考える前に「うまくいっている状態では、どのようなことが起きているか」について、より具体的に想像することが重要だ。
③守秘義務があるから安心して語れる
会議にはいろいろな立場の方も参加するので、守秘義務について毎回必ず確認する。
このルールが守られなければ、事例報告者は安心して事例を報告することができない。

(つづく)

ブリーフミーティング②

2019-11-28 14:02:50 | Library
準備するもの
ホワイトボード・マーカー
進行マグネットシート→100円ショップなどで売られているマグネットシートにPCで印刷すると使いやすい
「ルール(解決志向・守秘義務)」
「終了時刻」
「事例の報告(5分)」
「質問・リソース探し(10分)」
「今日のゴール」
「解決のための対応策」
「決定」
「次回」
「撮影」


BMは、カタリスト、事例報告者、メンバー(参加者)で行う。
ホワイトボードに記入する記録者は、カタリストが兼任するほうがよい。
カタリストが書くことによって、メンバーが話を聞きながら理解を深めるためのほどよい時間がつくられる。
また、カタリストが書くことによって事例報告者は受容感を得られ、事例報告者とカタリストとの関係をつくることができる。

(つづく)




ブリーフミーティング①

2019-11-27 16:00:40 | 心理
ブリーフミーティング(BM)は、「ブリーフセラピー(短期療法)」の考え方・技法をもとにした、30分で解決のための対応策が得られる画期的な会議法である。
リソース(資源)を生かし、今日のゴール(次なる一手)に向けて、解決志向でアプローチしていくのが特徴だ。
原因追及や究明に時間を費やすことが多い従来の会議とは一線を画す。

ホワイトボードに、会議の流れと費やす時間等を示すプレートを貼ることで、見通しが立てやすくなる。
「時間は有限」という意識が働き、発言内容もおのずと精選されていく。
資料は一切使わず、「カタリスト」(ファシリテーター役)の進行のもと、メンバーはメモをとることなく顔を上げて、意識を集中して対応策を考える。
解決のための対応策を出し合うブレーンストーミングでは、ベテランも新人も対等に意見を述べることで、次々と対応策が生み出されてくる。
会議終了時には、メンバー全員が達成感を味わうことができ、そこには自ずとわれわれ意識が生まれるだろう。
会議の記録はスマホやデジカメで撮って参加者全員が同じ記録を共有する。

BM(ブリーフミーティング)の流れを、具体的に表すとこうなる。
①から⑥までを30分間でこなしていく。
①ルールの確認
②事例報告(5分)
③リソース探しのための質問(10分)
④「今日のゴール」の設定
⑤解決のための対応策
⑥決定


(つづく)