忘備録の泉

思いついたら吉日。O/PすることでI/Pできる。

見てござる

2022-04-24 09:12:00 | Library

人間というものは弱いもの。

こんなに一生懸命やっているのに、誰も認めてくれないとすねてしまう。
誰も助けてくれないと嘆いてしまう。
邪推されて悪口を言われることがあると投げ出してしまいたくなる。
これってなんだろう。気持ちが萎えてくる。
どうすりゃいいんだ。
 
たった一人の味方が現れた。
嬉しい。勇気が湧いてくる。
また一人、また一人と味方が増えてくる。
どこかで見てくれていたんだ。
いっときの誤解は必ず解ける。時間が経てば努力は必ず正当に評価される。
 
人が見ていなくとも神さまや仏さまは見てござる。
よいことも悪いこともお天道さまやお陽さまは見てござる。
神さまも仏さまもお天道さまもお陽さまも、正しいものには味方する。
だから刻の流れに安心して身を委ねよう。
ニコニコしてりゃぁ悪いこたぁない。
必ずどこかで見てござる。
 
 
 
 

人生をゆっくり楽しもう

2022-04-15 10:36:00 | Library
人は一人では生きられない。
だから物心つくとまずは、人間関係の基本を教えられてきました。
あいさつすること、きちんと返事をすること、嘘をつかないこと。

社会人としての仕事はチームワークが大事です。
人の下で働くこと、人を使って働くこと、上下にはさまれて働くこと。
さまざまな人間関係に悩まされます。
だからコミュニケーション関係のセミナーや指導書が繁盛します。
フロイト、ユング、アドラーの学説を学び、「7つの習慣」に心頭します。

でも現役を退いた最近はちょっとだけ、こう思うようになりました。

「誰にも迷惑をかけないかぎり、自分らしく振る舞えばいい。」


「人間関係をつくるのは、ゆっくりでいい。」


「自分が望まない関係性は、間合いを遠く持とう。」


人は一人では生きられません。

だから基本のコミュニケーションだけは大切にしようと思います。

あいさつすること。返事をすること。嘘をつかないこと。


人生をゆっくり楽しむようにしたいと思います。




アフガニスタンは火薬庫

2021-08-10 16:28:38 | Library

1979年、ソ連はアフガニスタンへと侵攻した。

当時、トルクメニスタン・タジキスタン・ウズベキスタンはソ連の一部だったので、アフガニスタンは隣国にあたる国であった。

アフガニスタン国内ではクーデターが繰り返し起こり、1978年に共産主義政権が誕生する。

それに対抗する武装勢力が蜂起してアフガニスタン各地を支配下におさめて勢力を拡大していった。

ソ連は自国内に悪影響を及ぼすことを恐れて、突然アフガニスタンを攻撃し占領してしまう。当然ながら国際法違反の行為である。しかも侵攻後、アフガニスタンの大統領を殺害し、ソ連の言いなりになる大統領にすげ替えてしまった。
国際社会はソ連のアフガニスタン侵攻を非難し、アメリカの呼びかけに応じ自由主義国の多くがモスクワオリンピックをボイコットした。

イスラム教徒の多いアフガニスタンでは、宗教を否定する共産主義国ソ連に対し「ジハード(聖戦)」を掲げて立ち上がった。さらに周辺のイスラム教の国々から大勢のイスラム教徒たちが応援に駆けつけた。
結局、ソ連軍はぼろぼろになって、1989年にゴルバチョフ書記長が撤退を決意する。
約10年に及ぶ泥沼の戦闘は、ソ連崩壊の引き金となった。

この戦争でアメリカは間接的にイスラム戦士たちを支援した。パキスタンを経由して大量の武器を運んだのである。
アメリカがアフガニスタンを支援したのはソ連を痛めつけるためだけなので、ソ連軍が撤退するとそれ以上の干渉も関心も示さなかった。
アフガニスタン国内はどうなったのかというと、イスラム教徒の内部対立が激しくなり、内戦状態に陥ってしまった。
そこにパキスタンが目をつけてパキスタン寄りの政権をつくろうとして、難民キャンプに逃げてきたイスラム教徒たちを兵士に仕立ててアフガニスタンに攻め込ませた。
その際にアメリカから受け取った武器を持たせて戦わせ、アフガニスタンを制圧して「タリバン政権」を誕生させたのである。

パキスタンは自分たちの言うことを聞く政権をつくろうとたくらんだのだが、タリバンと同じ考えを持つ過激な人たちがパキスタン国内で増えていき、テロが頻発していく。
ソ連もアフガニスタンに手を突っ込んだあげく大変な痛手を被り、国家自体が崩壊に陥った。
アメリカも支援したイスラム戦士のなかからアメリカ同時多発テロの首謀者ビンラディンを産みだしてしまう。
同時多発テロに激怒したアメリカはアフガニスタンを攻撃するが、これもまた20年という泥沼のような戦争に引き込まれる。

トランプ政権で(安定しているわけではないが)アフガニスタン撤退を決意したアメリカだが、アメリカ軍撤退後に勢いを取り戻したタリバンにより一気にアフガニスタン各州を制圧されている。

これに対して、ロシアがまた触手を伸ばしはじめている。

(2021年8月)

 

 


他人は変えられないが…

2020-12-25 18:26:00 | Library
知が働けば角が立つ
情に棹させば流される
意地を通せば窮屈だ
とかく世間は住みにくい、とは夏目漱石の草枕の一説。

どうすれば住みやすくなるんだろう?
他人を変えることはできないが、自分を変えることは可能だ。
知を好む人にはそれなりに…
情に熱い人にはそれなりに…
意地には意地をそれなりに…

「「できない主義」に陥ると、ろくなことはありません。「できない主義」によって必ずしもあなたが失敗するとはかぎりませんが、失敗を促すことは確実です。「できない主義」を用いた時を考えてみてください。すぐに前進することをやめてしまいませんか?  つまり成功することを自ら阻害しているのです。」

—『現実は厳しい。でも幸せにはなれる』アルバート・エリス著

相手に「聞いている」と伝える技術

2020-09-21 16:28:37 | Library

相手に「聞いている」と伝えるには

基本は、うなずき・相づち・繰り返しを行うこと
相手の話に合せて様々に組み合わせたり、同じ相づちをニュアンスを変えて使うことで、いく通りものバリエーションができる

自分の相づちのクセを知る

人によっては、相づちにクセがある
例えば、1種類の相づちばかりを何度も繰り返して使っていると、話し手は違和感を覚える
ときおり、変わった相づちも耳にする
 「あはい」(「あ」と「はい」の混合
 「ですね」(「そうですね」の短縮)
 「なるほどですね」(「なるほど」と「そうですね」の混合)

「でも」は使わない

相手の話に相づちを打つのに、「でも」とか「そうじゃなくて」など、何かにつけて否定語からはじめるのがクセになっている人がいる。
もちろん、話し手の意見に反対してはいけないということではない。
いきなり否定語を反射的に口にせずに、自分の気持ちは横において、まずは相手の話を受け止める。
それから、反対意見を質問に変えて聞いてみるとよい。

「はふへほ相づち」でタイミングをはかる

うなずきと相づちには、対話をするのに必要な2人の間を取り、タイミングをはかるという役割もある。
相手の話を聞くときは、「はい、はい」と短く区切らずに、ゆったりと、落ち着いた口調で相づちを打つとよい。
「はあい」「ふうん」「へえー」「ほおー」といった具合にだ。

相手の話とスピードや声のトーンを合せる

うなずきや相づちを、「はふへほ相づち」とは逆に、話し手の話すスピード、声の大きさ、トーン、リズム、息づかいなどに、意図的に合わせるテクニックもある。
こうして話し手のペースに合わせると、お互いの感情がシンクロして、心の距離感を近づけることができる。
これは「ペーシング」と言い、コーチングのスキルとして知られている。
そうすることで、聞き手はただ話を受け取るだけでなく、相手の感じている気持ちを、自ら体感的に理解する。
これは「相手に寄り添う聞き方」とも言い換えられる。

相づちを「話を深めるモード」に変える

何か質問したいときに、いきなり質問するのではなく、効果的な相づちを使い「話を深めるモード」に切り替える。
話しを深めていく相づちを入れることで、相手に「積極的な関心」を持っているということ、相手とその話に興味を持っているということがきちんと伝われば、相手はさらに話を展開してくれる。

繰り返しの魔法

基本となるうなずきと相づちをマスターできたら、あわせて相手の言葉の一部を繰り返すようにすると、相手に「話を聞いている」という印象を効果的に与えることができる。
相手の言い回し、表現は勝手に言い換えず、そのまま使うようにする繰り返しは「オウム返し」と呼ばれる。
より効果的なのは、相手の「気持ち」が表れている言葉を繰り返す伝え返しだ。

「気持ち言葉」の探し方

話し手の気持ちがこもった「気持ち言葉」を見つけるには、いくつかの特徴がある。
①独特な言い回し
②「やっぱり」「ちょっと」「ものすごく」「だけど」「かも」など、文章の前後に現れる副詞や助詞など
③「気持ち」を表現するフレーズ
④話し手が何度も繰り返す言葉、強調する言葉

相手の言葉は勝手に言い換えない

人は自分の言葉を勝手に言い換えられると抵抗を感ずることがある。
言い換えをせず、相手の言葉をそのまま繰り返すのは、相手の言葉を取捨選択しない「鏡」になることで、相手を受け入れていることを伝える意味がある。
こちらが話し手の言葉を映し出す鏡になり、相手の感情をもクリアに映し出すことで、相手に自分の気持ちを再検討してもらうのだ。

グチや悪口も「気持ち言葉」で返すとラク

相手の話す「事柄」にではなく、あくまで相手の「気持ち」に共感して聞く。
聞かされたグチや悪口を自分の中に取り込んでしまって、同感や同情することで一緒に怒ったり悲しんだりすると、精神的にも肉体的にも非常に疲れてしまう。

話しのポイントを伝え返す

相手が話しをひと通り話し終えて一段落したら、それまで聞いた内容のポイントを伝え返すとよい。
相手の話したことを、とくに気持ち言葉をポイントに、こちらがどのように聞いて、どう受け止めたのかを「こういうことなんですね」と言葉で返すと、こちらが共感しているだけでなく、理解もしていることが伝わりやすくなる。
仮にこちらの理解が間違っていれば、相手はそれを正しく言い直すことができる。

相手の気持を要約することはできない

「伝え返し」は、相手の話を聞きながらも、こちらには理解しきれていないことがあるという姿勢で、相手に「〇〇ということでしょうか?」と確認をすることである。
人が何を考えているかは他人には結局わからない。
事実関係は要約することができるが、事柄に対する気持ちは要約することができないから、「伝え返す」のである。

人が「わかってくれている」と感じるのは、事実関係を理解してもらえたときではない。
事実関係・事柄だけでなく、事柄に対する気持ちを理解してもらえたと感じたときであり、だから、その気持ちがずれていないかを確認するために「伝え返し」をするのだ。