統合医療日記

ここでの統合医療とは単に西洋医学と東洋医学の統合ではなく、病気を肉体と精神と社会及び自然環境の4視点から見ていきます。

地震とPTSD(サーファー福島に行く)

2011-03-20 18:02:13 | 日記

パール柑も今年はよくできました。ジュースにして飲むと風邪の予防になります。

土曜日の診療中に来週の土曜日の外来担当医から電話がかかってきました。来週の土曜日は一週間ほど福島に応援に行くので、来れないとのことでした。まったくの民間病院なので本人の志願で行くのだと思う。彼はサーファーで大きな車に寝泊まりしながらあちらこちらサーフィンに行く元気のいい医者である。内科救急医でありながら精神保健指定医を持つまさに福島では必要な医者の典型である。おそらく自分の分の食料などの必要物資を自分の大きな車に詰め込んでいくのであろう。いまやメンタルケアが必要な状況にますますなってきおり、睡眠薬や抗うつ剤の処方も必要となっています。昨日は午前中は4人の医者で切り盛りしました。福岡県は4つも医学部があるので医者が比較的多くいます。来週は彼の患者さんのキャンセルと代診の医師を探さなければなりませんが、今は彼にエールを送りながら福島に送り出したいと思います。
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地震とPTSD(集団疎開)

2011-03-20 00:19:15 | 日記
今日は暖かい日でした。農園の花が咲き始めました。診療の合間にぐるっと回って写真を撮りました。4月にかけて花々の連続です。

枯れたのではないかと思われるほどコケの生えた杏の木にも蕾が咲き始めました。

桜ではありませんサクランボの花です。

コブシの花もこれから咲き始めます。

大きなしろ椿の花もしつこく咲いています。

わび助の赤椿もまだまだ現役です。
蕾も一杯もって4月までは咲き続けます。
まだ蕾ですが、金花茶という金色になる珍しい椿です。椿はお茶です。
連翹(れんぎょう)という花で花粉症の薬になります。何故か花粉症の時期に咲きます。連翹があると花粉症が少なくなる??
私の好きな花木サンシュユ、いわゆる庭のサンシュのという民謡歌に出てくる花木ですが、山椒という説もあります。コレは春黄金花といって金色のきれいな花です。この花を私が大好きなのは気分が暗くなる秋口に赤い実を付けているサンシュユを見ると気分が良くなるくらいハットした気持ちになり目覚めたようになります。秋珊瑚とも言われています。すなわち一年で2度楽しめる花木です。

さて何とか原発の温度も下がり、イライラしていた気持ちが静まりそうである。しかし原発のことについて色々考えさせられた。前回一桁のマイクロシーベルトくらいならそう心配はないといいましたが、1マイクロシーベルトでも警戒がいるかも知れない。というのはまえに話したように、単に放射線量のマイクロシーベルトを比較するより、何からでている放射線かが重要であると言うことです。私が知りたいことは福島の原発がMOX燃料を使っていたかどうかである。すなわち半減期が24000年という人体に最も有害なプルトニュウムを使用済み燃料から再処理して使っているプルサーマルという原発があるからである。原子炉からこのプルトニュウムが飛び散っていたら対応が大きく異なる。早く情報公開して欲しいところである。
  インターネットで調べていたら、な・な・何と玄海の原発は日本で最も早くMOXを使ったところであるように書いてあった。もし爆発したら福岡にある私が丹精込め計画している統合医療村が全滅となる。有機無農薬栽培も何の意味もなくなるのである。情報公開しないから全く反対のしようがない。国民が知らないうちにいつの間にか日本列島が危険な核列島の状態になっているかも知れないのである。
 こちらから現地に応援に行っても燃料も食料もないのなら、被災者の危険回避の意味も考えて集団疎開(一時疎開)が一番良いと思う。みんなで行けば仲間意識が保たれ不安も軽減される。ただまだ家族の死を確認できていない人には辛い試練となるかも知れない。死の恐怖、家族との喪失体験、そして未だにつづく生きる困難すべてがPTSDの要因になる。この全てのPTSDに対抗出来る残された道は日本人としての連帯意識だけである。この災害と事故を日本人全体の試練捉え、みんなで手を取り合って助け合っていくことがPTSDを癒していく術となる。

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地震とPTSDその後

2011-03-17 00:21:01 | 日記

農園での自然放射線(ラドン温泉地なのでやや高い)

高濃度ラドン温泉の放射線(1時間に0.53マイクロシーベルトの放射線が出ている)


最近統合失調の外来患者さんの病状が悪くなったり、入院中の患者がテレビを見て病状が悪くなったりしている。遠くでテレビを見ているだけでも悪くなるので、現場の被害者は大変なストレス状況が続いていると思われる。その上、原発事故に対するPTSDがとっても心配だ。日本人は原爆の関係で放射線に対する恐怖心が強い。PTSDを防ぐため、ここはしっかり理解する必要がある。同情するよりなんとか少しでもお役に立ちたい気持です。明日思い切って2万寄付します。「涙を出すより金を出せ」です。
 まず、1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルトです。1年間で受けてもよい放射線量は1ミリシーベルトです。しかし私たちは自然放射線を年間2.4ミリシーベルト受けています。胸部レントゲンでも0.05ミリシーベルトくらいあります。胃透視やCT検査では7~8ミリシーベルトもあります。放射線関係の作業員は年間50ミリシーベルトまでとなっています。ですから1ミリシーベルトという基準はあまり神経質ならなくてもよいかと思います。
 問題は放射線源です。クリプトン、キセノン、ラドンなどの放射性希ガスは半減期が短く体に残りません。しかしセシウムやストロンチュウム、プルトニュウムなどはしっかりした原子核を持っていますから、からだの中に入ると放射線を浴び続けることになるのでできるだけ避けたいところです。この肝心なんところをテレビで言わないのでよく分かりませんが、取りあえずは放射線量が2ケタすなわち10マイクロ以上になると危険と考えたほうがいいと思います。一ケタでも散歩やいつものジョギングも控えるべきと思います。呼吸器から半減期の長い放射性同位元素が入らないようにすることが大切です。花粉対策と同じですが、花粉よりはるかに怖いものと思ってください。
 さくじつ、福島県庁で18~20マイクロシーベルトあったとのことです。これは2~3時間ごとに胸の写真を撮ってる感じですから、ややきついことと思います。屋内退避か遠くはなれる方がよいと思います。一時的であろうとは思いますが、神経質にならなくても風向きと放射線量には注意が必要です。核種が分かりませんが原発近くの人は、放射線量が上がり気味の時はヨード131やセシウムなどがあると考えて、家に入る前に服をはたき、不用意に窓を開けず、部屋の中では空気清浄機をいつもつけてフィルターは袋に入れて捨て、帰ったらマスクをとってうがい手洗い、すぐ風呂に入るなどの習慣をつけて下さい。
 もし大量に浴びてしまっても、多くの人は私たち医療従事者よりも少ないと思います。若いころ胃透視や大腸透視では、患者と一緒に中にいましたので、午前中何人もすると放射線宿酔を感じるくらい放射線を浴びました。午前中で10ミリシーベルトくらいいっていたかもしれません。長いことヨード131を使ってホルモンを測定していましたから半端ではなかったと思います。300ミリシーベルトを超えると白血球減少やガンになる確率が高くなりますので、深刻に考えると私もノイローゼになります。しかし放射線にはホルミシス効果というのがあって、それを知れば恐怖心は10分の一になります。遅くなりましたので次回に話します。
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地震とPTSD

2011-03-13 12:33:28 | 日記

横になりましたが春を伝えるしだれ梅です

紅梅です

農園は梅の花が満開

                   
 春子のシイタケ採集も終わりになりました



先週からつくしも出始めました。

九州では春が来ているというのに、寒い地域での大地震と津波で日本は大変なことになっています。さらにメルトダウンが起こらないようにと祈るばかりです。災害に遭われた人は大変です。しかしまだマスコミでは話になっていませんが、実は被害に遭われた方にとって辛いことは、これらのことが心の衝撃となってPTSD(外傷後ストレス障害)になる可能性があるということです。うつにならないように早期の心理的精神的なサポートが必要です。
 みんな自分の人生は長くつづき平和りに進行すると思い、毎日を希望に燃えて元気で生きています。ところが人生そうでもないという重大な事件に遭遇すると、心理的にとらわれる傾向の強い人は、その時から人生が前向きにならず、生命の漠然とした不安からパニック障害やうつ病になる危険度が高くなります。毎日地震の悲惨な場面のことばかりが報道されていますが、北九州市や福岡市も救援に行っており、医療機関も収容の準備をしているようなので、一般の人はあまり恐れ過ぎず遠いところの人は、献血や寄付などの自分で出来る前向きの行動をしたらよいと思います。
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開業前夜ー博多駅発ー

2011-03-03 01:06:07 | 日記

                 明日から開業の博多シティ(東急、阪急が入る)


                 直径が6メートルある時計

明日からいよいよ博多駅の開業である。小学校の時から50年間博多駅を見てきた。還暦を超える私が生きてこの時を迎えることは感慨深いものである。20代に東京で過ごし、福岡の地下鉄よりも大阪の地下鉄の方が落ち着くくらい訪れた大阪。それらがこの博多駅に一度に集まった感じである。


                   博多阪急

3月12日には九州新幹線の全線開通で、また人が博多に集まる。まるで昭和50年代の東京のように発展しそうである。とにかくすごい活気が感じられる。ただ東京都違うのは、九州は山有り海有りで農産物海産物が多く、物価も大変安い。先日も喫茶でお茶を飲んでいたら、隣で東京人らしい人が、「九州は物価が安い。大きなイカの活き作りが、東京では8千円くらいするのに、2千5百円だった」と感激していた。確かに九州は物価が安く、生きていくのにも自信が出てくる。下は私が先週と先々週に食べた製造工場での500円社食である。ご飯が少ないのはおばちゃんが私がダイエットをしているのを知っているから。
とにかく九州はくいもんもウマか、情も厚か、一度博多にこんね!!


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