山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

天然、贅沢、常備菜

2023年06月18日 | 山菜料理

 「常備菜がなくなってきたわ。」

ああ、そう言えば、このところ作っていなかったな。

確かに、その日その日を華やかに彩る食材が次々にやってきたので、その料理にうつつをぬかし、常備菜まで頭が回っていなかった。

我が家では、どれだけ豪華な料理が続いていても、常備菜を数点、欠かすわけにはいかないのだ。理由は、マタギが出勤するときのお弁当に入れるため。

用意さえしておけば、弁当のおかず詰めは、それこそ、手濡らさずとなるのだよ。

 冷蔵庫を開けると、まずはワラビが目に飛び込んでくる。ただ、これは、つい先日調理して、

       現在活躍中!

ワラビの炒め煮になって、毎日美味しく戴いています。

それから、フキの炒め煮も活躍中なので、違う食材がいいな。

そうなると、次の候補は、当然決まってきますね。

       タケノコちゃんです

 さて、これだけでも十分に美味しい料理はできるんだけど、もう少し量を増やしたいですね。今度は、冷凍庫を調べてみました。

 そうしたら、ありましたよ。

       マイタケです

 これに、牛コマがあるから無敵の料理ができそうじゃありませんか。作るのは、

   ≪マイタケノコのしぐれ煮≫

 これは、是が非でも美味しく料理しなければなりません。

 何てったって、このタケノコは、今年最大の苦労がもたらした努力の結晶。そして、マイタケは、日付けを見ると、『令和4年9月某日』だって。こちらも、キノコ採りのライバルに先んじて手にすることが出来た、4年に1度しか出ない深山のお宝

 この二つの食材とも大きなドラマを背負って我が家の台所にいるのです。手抜きは許されない。そして、美味しく戴かなければなるまい。

 そうは言っても、特別な手の込んだ工夫をするわけではありません。とにかく、丁寧に、美味しくなるように作りましょう。

 下ごしらえの部

 ・冷凍マイタケは、香りが飛ばないように袋のままぬるま湯で解凍

 ・タケノコは、皮を剥いたら、根元は輪切り、先の方は斜めに切ってみました

 ・牛コマも冷凍だったのでレンジで解凍

 

 ・糸コンは半分に切ったら湯がいて水にさらし

       食材の準備が出来ました

 ※牛コマが200gぐらいで糸コンが一袋なんだけど、タケノコとマイタケの量は画像から推して知るべし(適当に用意しました)

 ※素材の旨さを味わいたいので、香味野菜は使いませんでした

 続いて、調味料なんですけど、

 ・酒醤油みりん各大さじ2に、砂糖小さじ2、顆粒だし適量と水100mlを、まず鍋に入れて

 ※最終的に、醤油小さじ2ぐらいと、塩一つまみを追加しました

 調理の部

 ・調味液が煮たつ前に具材を入れて火を通しました

 ・最初は強火で、その後、煮切ったら火を弱めてのんびりとかき混ぜながら水分を飛ばしていきます

 ※実は、我が家では、昨日ガスコンロが入れ替わって初使用だったんですけど、多分強めの弱火ぐらいの火加減です

       だいぶ煮詰まってきましたが、少々色が薄い感じ

 ・醤油少々を追加し、塩で味を整えたら、最後に強火にして、鍋をゆすりながら水分を飛ばして出来上がり

       いい香りです そして、美味しい!

「ちょっと、贅沢過ぎない?」

タケノコとマイタケ、どちらの食材も、採ってきた苦労が分かっているだけに、妻も恐縮気味。ついでに言うと、どちらも天然の超高級品なので、値段を付けたら凄いことになるはずです。

 でも、マタギとしては、春から初夏の山菜採りがフィナーレを迎えつつあるので、次のシーズンに向けてモチベーションを高めたいという思いもあるのです。

 そして、やっぱり旨い!

 もう少々タケノコシーズンが続きますが、次のシーズンが近づいてきていることも間違いありません。

 この季節の喜びをかみしめながら、自分も季節とともに歩んでいきたいものです。

 八百万の神様、これからもよろしくお願いいたします。