山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ホヤが少し分かってきたかも

2023年06月17日 | 日記とレシピ

 獲れたて捌きたてのホヤは、病みつきになる美味しさ。マタギも妻も、ホヤの美味しさに憑りつかれてしまった人間である。

 まずは、お昼にその美味しさを堪能することが出来たのでよかった。

 しかし、この先に大きなハードルが待ち構えている。何よりも、ホヤは『足が速い』のだ。

 だから、マタギ家では、ホヤを捌いたら、可能な限りその日のうちに食べてしまう。密封・冷蔵してもせいぜい3日目まで。それでも余る分は、冷凍保存することにしている。

 そういう食べ方が何年も続いているうちに、試してみたい!と思い始めた料理があります。今回は、その辺の顛末を記録しておきます。

 まず、一つ目の試みが ≪ホヤのアヒージョ≫

 いろいろな食材で試してきた料理なんですけど、簡単で美味しい。しかも、出来上がれば日保ちもする。ホヤを使って試してみる価値は、大いにあると考えたんです。初日の夕食用に作ってみました。

 

 下ごしらえ・調理の部

 ・お昼のうちに剥き身にしておいたので、3個分を一口大の乱切りにしました

 ・キュウリ1本も乱切り、ミニトマトのヘタを取って洗っておきます

 ・薄切りにしたニンニクをオリーブオイル150mlでじっくり煮ます(弱火)

 ・全部の食材を入れて、数分煮込みました

 ・ニンニクとホヤの香りのハーモニー 

 ・塩を2摘み(3本指)ほど入れて

       出来上がり

       またまた山海のラプソディー

 すごく美味しかったです。ホヤ独特の味と香りが気になる方からは、生食よりも好まれるでしょう。娘は、「こっちの方がうまい。」と言って食べていました。

 この料理、残り半分を翌日に食べてみたんですけど、

       本日は海鮮尽くし

 2日目の方が、味が馴染んで、更に美味しいと思いました。

 これは、いい料理法だ!

 生食で食べ切れないときも、生食が苦手な方も、是非試してもらいたいですね。

 さて、画像右手の生のホヤなんですけど、今回、新たに試してみた食べ方になっています。それは、

 ≪ホヤ水≫に漬けてみたんです。

 『ホヤ水』っていうのは、生のホヤを扱うと分かるんですけど、ちょっと刺激を与えたりするとピューっと吹き出す水のことです。

 石巻の叔父は、「これに漬けるだけで、もう何もいらない。」と言って食べているらしかったので、真似してみることにしたんです。

 で、今回は、半分成功で半分失敗。

 ホヤを捌き始める前に集めるべきだったのに、捌き始めてから集めてしまったら、

       余計なものが入ってしまったみたい

 仕方がないので、この液を濾して、一晩寝かせて、上澄みだけを使ってみました。ホントは、この液で身も洗ってしまうのがいいらしいんだけど、この辺は次回のお楽しみにします。

 そんで食べてみたんだけど、

        何もしないのに、程よい塩加減

 そもそも、ホヤ自身が持っていた水分だし、海水も含んでいるだろうから、馴染むのは当たり前のことなのでしょう。こちらも、大変美味しかったです。

 もしかしたら、捌くところから洗って保存するところまで、この『ホヤ水』を使うと、劣化が防げるのかもしれません。これも、次回のお楽しみです。

 今回は、少しホヤの食べ方が分かってきた感じがします。そして、もちろん他の三陸の海の幸も、楽しませていただきました。

 石巻の叔父さん叔母さん、毎度のことながら、ありがとうございます。