山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

山菜で『だし』

2021年07月06日 | 山菜料理

 今回の山菜採りは、ほんの短時間。出発が午前3時、帰宅が午前6時の超朝仕事。ピンポイントの場所で一点集中のターゲットを狙う山菜採りだからこうなる。多分これから暫くは、こんな時間の使い方になると思う。ただ、収穫物は、

       それなりに沢山

とりあえず数日分あればいいんですけど、アカミズに関しては今年、塩漬け保存ができていなかったので、いつもよりも少し多めに戴いてきた。

 ただ、このぐらいあると、下ごしらえにかなりの時間がかかってしまう(多分、採る時間より遙かに長く)。

一応、下ごしらえの部

・葉っぱとともに皮を剥いていきます(葉っぱを下に引っ張ると皮が剥けてくる)

 ※例によって先端部分は天ぷらにします

 ・茎は10本ぐらいずつ両掌で挟んでしごき洗います

 ・根元の部分は後々のお楽しみ用に刻んでおきます

 調理の部

       茎のうち2/3は桶に並べて強塩と重しで塩漬け

 ・茎の残りは、5分ほど茹でておひたし用

 さて、最初に刻んでおいた根元部分をどう使ったかというと

   ≪山形の郷土料理『だし』≫

 山形では、かなりポピュラーな夏野菜料理なんですけど、どのぐらいの人が知っているのか不明です。不明ですけど、紹介を兼ねてやってみますね。

 ・刻んだミズは、サッと湯がきました

 ※汚れは洗い落としたはずなんだけど、念のために熱を通しました

 ※普通の『だし』は『生野菜』を和えるんですけど、山から採ってきたものなので

  (見方を変えると、『おひたし用』を刻んでも使えるはずです)

 ・キュウリ1本を板ずりして

 ・細かい角切り(5㎜角ぐらい)にします

 ・ミズは更に細かく叩くと粘りが出てきます

 ・キュウリと和えて

 ・調味料を加えます

 ※ガゴメ昆布5gと、醤油45g、酢とみりん各10g、砂糖小さじ2

 ※今回のミズとキュウリは、それぞれ100g強ありました

 これで出来上がり(簡単!)。冷蔵庫で冷やして出番を待ちます。そうして、

       本日の献立(結構贅沢かも)

でもねえ、真っ先にやりたいのがこれなんですよ。

       『だし』かけご飯!

野菜と山菜そのものが持つ香りを、甘塩っぱく味付けて、しかもトロッとした舌触りと喉ごしとで戴くのです。

 旨いんだなあ、これが。 せっかく作っておいて申し訳ないんだけど、正直なところ、他のおかずがいらなくなってしまいます。これで一杯、おかわりして他のおかずでもう一杯という食事になりました。

 『だし』に関しては、今回はかなりシンプルなレシピになりましたけど、ここにナスやショウガやミョウガなんかが加わっても美味しいと言われています。

 なんと言っても夏場の健康食。これから、出番が増えてくる予定です。山形県民以外の皆さんも、是非お試し下さい。