バカガイか アオヤギか

2008年11月29日 | 老頭児ガイドのよまひ言
夕んべは志の輔の独演会、正しくは夕べです。 年の瀬になると毎年やってくるお楽しみ。 寒さの厳しくない沖縄でも師走の声を聞くと寄席が恋しくなるこの頃です。 沖縄公演は竹富、西表を含めて今回で95回目だそうです。 私も毎年待ち焦がれて10年ほどになりますか。 師匠も忙しいのでしょう、最近はこの時期、年1回になってしまいました。
お楽しみは噺のあとまで続きます、一人のれんを潜ってカウンターで。 夕んべは又々大当たり。 酒は山廃仕込の天狗舞、出てきたツマミが青柳、それもコ-バ-シ-ラ付き、沖縄でですぞ。 千葉ではバカ貝と呼んでました、馬鹿でも取れるから。東京へでたとき寿司やで出された時は驚きました、東京ではあんな物に金を出すんだって、それもアオヤギって呼ばれてる。 暫らくは使い分けていました、上品な青柳、下品な馬鹿貝。 ところが正しくは貝付きをバカガイ、剥き身をアオヤギと呼ぶそうです。 それもヒトデ等に襲われたとき、飛んで場所を換えるから「場所を換える貝」バカガイと呼ばれる説もあるようです。  

幕張の貧乏漁師だったもので、子供のころは毎日のように貝剥きをやらされました、つぶ、ばか、あさり、はまぐり、こあか。 沖縄の海は磯の香りがしないでしょう、あの青柳の磯の香、本当に懐かしい。 今でも浦安から幕張方面の居酒屋、お玉ですくってだしてくれますかねぇ、小柱。

今回は人情話 「腰元彫り 浜野矩随」 でした。

はなも もみじも なかれけり

2008年11月25日 | 老頭児ガイドのよまひ言
15年も続いているT大学のダイビングツァー、今年も無事に終了しました。 O/W受講者7名、全員合格。 皆さん、レベルが非常に高かったようです。 今年は天候が悪く、慶良間にも行けませんでしたがファングループも其れなりに楽しんで頂いたようです。   引率のTさん、今年は本当にお疲れさまでした、次回からはまた11月前半にしましょう。

ホリデーではこのツァーが終わると冬支度。 毎年、スーツもこのツァーまではシーガル、終わると六半。  陸(オカ)でも当然衣替え。短パン、甚平は仕舞って、フリースやコージュロイのパンツと交換。 蚊取り線香は片付けて、鍋のセットを取り出して、水割りがお湯割りに、冷奴からおでんに。   10月までは蝉も鳴いていたのに、北の風が吹きだすと、とたんに体感温度が下がって夏から冬へ。   秋を通り越して冬になってします。

唐馬の タテジマキンチャクダイ

2008年11月01日 | 老頭児ガイドのよまひ言
  この時期になると、唐馬のタテジマキンチャクダイの幼魚に会いに、広島からやって来るお二人の女性ダイバーがいらっしゃる、賀茂泉を持って。 南に開けた唐馬の入り江は風が北に変わるこれからがベストシーズンになるからです。 このタテキン、私の知るかぎり2代目だと思われます。初代は3年ほど前からハダカハオコゼの根に2匹住み着いていました。半年ほど見かけなかったのですがそのうち1匹が大きさは成魚の半分にもならないのに模様が月の輪から縦縞に変わり、巣立ったように思われます。昨年の梅雨のころでした。
今年の冬場にガーデンイールの近くの小さな根で五百円玉ほどの幼魚を見つけたときは思わず水中で声を出してしまいました。 今ではデバスズメのサンゴの近くにもう1匹。
広島の女性ダイバーはタテキンの幼魚2代にわたって会っているわけです。

10年ほど前にここで大きな成魚に会って、砂地にタテキンはなにか似つかわない感じがしたのが思い起こされます。 このポイントはタテキンにとって住みつき易い何かが整っているのでしょうね。呼吸を合わせると50cmほどまで近づけるようになりました。  今年からまたデジカメをもったオッカケが増えました、皆さんもタテキンの成長 記録してみませんか。