自然とデジカメ

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オオゴマシジミ(大胡麻小灰)

2019-08-12 09:00:36 | 蝶・蛾・トンボ
【オオゴマシジミ(大胡麻小灰)】
昆虫  : チョウ目 シジミチョウ科 ヒメシジミ亜科
時期  : 7月下旬~8月中旬
前翅長 : 16~26mm
珍しさ : 普通 ★★★☆☆ 珍しい
準絶滅危惧

ヒメシジミの仲間で、翅表は灰色地に水色の光沢があり、前翅にはさらに黒斑が散在する。
翅裏は一般的な灰色地に多くの黒斑というスタイル。
北海道、東北、関東、中部の山地のごく一部に分布。渓流や沢沿いの草地、林道沿いに生息し、幼虫はアリによって育てられ7月末から8月に羽化する。
生息地はかなり山奥深いので、ゴマシジミほどは環境変化の影響を受けてはいないが、限られているせいか採集者の密度は高い。
メスはオスよりも大型で黒帯が太く黒っぽいが、個体変異も強く、個々によって色合い、色つやも微妙に異なる。
渓畔沿いの開けた草原に生えるクロバナノヒキオコシ・カメバヒキオコシ(シソ科)のつぼみや新芽などを食するため、そういった環境にしか生息しない。
オオルリシジミゴマシジミとともに近年減少の一途をたどっており、趣味者からの人気は高い。

◎2019年8月9日 長野県にて 写真15枚