先日、ムンクの叫びが絵画オークション史上最高値で落札されました。皆さんもニュース等でご存じかと思います。それで私も昔、NYでオークションに参加したことを思い出しました。もちろん自分の分ではなく、依頼者の代理で参加です。
オークション、日本でもチャリティーオークションなどが開催されますが、値段の付き方がちょっと違います。日本では1万円では?との声に希望者が手を挙げます。そして競り上がっていき、最後の一人が落札します。欧米の方式は、呼び値の声に手を挙げるのは一緒ですが、一つの値段に対し対象者は一人だけとなります。1万円の価格に対して、落札出来るのは1名だけで、ハンマーを持ったおじさん(通常は)によって指名されます。競り上がる度に、対象者1名が指名される繰り返しです。競り上がって、一騎打ちになり相手が100万になったとすると次の自分は例えば105万になり、次は相手が110万、自分は115万そんな繰り返しです。ですので、自分が指名されるタイミングも重要になる場合があります。電話で日本から参加した時のことですが、予算2億で入札に参加、ちょうど2億で落ちました。これが、タイミングが一つずれていたら落札出来なかったかもしれません。
もう一つ違う点。日本だとチャリティーオークションって安く買うイメージがありません?欧米の本格的なチャリティーオークションは逆で、寄付は多めに、そんな感覚で通常のオークションより高くなる傾向があります。
ほっぺたを押さえているのではなく、耳を塞いでいるそうです。
また、自分では叫んでいるのではなく、ウィキペディアによれば『「自然を貫く果てしない叫び」に怖れおののいて耳を塞いでいるのである。』だそうです。