鏡面界 - 魚食系女子の気まぐれ雑記帖

お魚料理を中心に、呑気にまったり、寄り道・迷い道の日々。。

川がれい (ヌマガレイ) の唐揚げ

2013年08月27日 | 料理 魚類


川がれい、タカノハ , [ ヌマガレイ ]
- Platichthys stellatus (Pallas,1788) -


今日は ヌマガレイ

カレイとしては、珍しく左向きで、国内のヌマガレイは、ほぼ100パーセント左を向いているようです。
北米に生息する同種は、右向き、左向きが半々くらいなんだそうですね。

「左ヒラメの、右カレイ」 という感じてカレイとヒラメを区別認識していると、こんなヘソ曲がりに出逢うと混乱するかもね。
「 やっとヒラメとカレイの区別ができるようになった! 」と、自慢してた なんちゃん は、この魚をヒラメだと思うんじゃないかな? (笑)

ヌマガレイは、北方生息のカレイで、関東より西には殆ど生息していないみたい。
東北、北海道では水揚げが多いものの、残念ながら余り味覚的評価が高く無くて、流通価格はカレイの中でも最も低いかも....

北陸では、汽水域や淡水まで生息しているので「川ガレイ」という呼び方が一般的。本名は[ヌマガレイ]。
東北、北海道では、ヒレの黒線を鷹の羽に見立てて「タカノハ」と呼ばれたりしているようです。

でも「タカノハ」というと、カレイの頂点に君臨するマツカワガレイに使われる愛称なので紛らわしいです。
もっとも、マツカワとヌマガレイだと、価格はマジで二桁違うから、魚屋さんの店頭で間違える可能性は無いですけどね。(笑)




川がれい (ヌマガレイ) の唐揚げ

汽水域、淡水まで進出する魚の常として、時に強烈にナマ臭いものもあり、また寄生虫の寄生の可能性もかなりあるので、
お刺身で味わうのには覚悟が必要かも。味わうには、自己責任でね。

大振りで肉厚、しかも新鮮なら、とびきり美味しい訳ではないものの、そこそこの味覚、といわれていますね。




ヌマガレイは、イシガレイほどではないけど、中央の側線に沿って硬いザラザラした鱗があるので、それを削ぎ落してからウロコを引き、
臭みの乗った滑りも強いので、塩揉みして70~80℃くらいのお湯で霜降りにしてから流水で洗い、揚げてます。

煮付けの場合、この作業は必ずしないと、煮汁に生臭さが乗り興ざめです。。
揚げる場合は、殆どそのクサみ、生臭さは抜けてしまうので、そんなに神経質になる必要はないですね。




わたしは、カレイを姿揚げにする場合、背骨に沿って切れ目を入れ、上下のヒレ側からも内側に向けて切り込みを入れてます。
裏側も同様に切り込み。 これで短時間で揚がり、カラっとした唐揚げになりますね。
切り込みの入れ方は、いろいろあって楽しいものです。工夫して試してみてくださいね。。




カレイは、どの種類も繊細で軽やか、上品な白身で、煮付け、揚げ物、塩焼きに良く合います。
しかし、このヌマガレイは、少し魚肉が荒っぽくて、そんなに上品な白身という感じも受けないです。

オカズとして充分味わえるけど、味覚も少し他のカレイとは違うかも.......、要するに少し旨味不足、あまり美味とは思えないとわたしは感じます。




昔、防波堤でサビキ釣りをした時、掛かったアジに、このヌマガレイが喰い付き、沢山釣れた思い出があります。
その時は、小振りだったので唐揚げ、南蛮漬けで味わいました。

水揚げは結構あるものの、仕入れても売れ行きの良いカレイではないので、
北関東の海無県に暮らしていると、ヌマガレに出逢うチャンスは多くは無いです。わざわざ仕入れする魚屋さんが居ないという事ですね。

小振りなカレイだと、真ガレイ、黒柳ガレイ [ヒレグロ]、ソウハチガレイなどが、安価に大量に流通しているので、
姿揚げや、塩焼きなら、こちらのカレイたちの方が食べて満足感は得られると思います。

ちなみに、煮付け専用なら、アカガレイ、クロガレイ、ムシガレイ(アサワ)も美味しいですね。
少し予算に余裕があれば、もう少し大きなマコガレイ、ナメタガレイ[ババガレイ] なんかが最高でしょう。
財布に厚みのある人なら、座布団サイズのマツカワガレイ、ホシガレイ、そしてヒラメなら、天下無敵ですね !

今回は、魚屋さんに入荷した寄合箱 (いろいろな魚がごちゃごちゃに詰まったもの) にこれが混じっていたので、摘まみ上げて拉致して来たの。
ウスメバルを三尾買ったオマケに貰って来たんですけどね。(^_^;




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ヌマガレイは珍しくはないけど、そんなに頻繁に入手するカレイでもないので、記念に写真を貼っておきましょう。

川がれい、タカノハ , [ ヌマガレイ ]
- Platichthys stellatus (Pallas,1788) -































ヌマガレイは、近縁種のイシガレイと交雑がかなりあり、右向きのヌマガレイ、左向きのイシガレイなども、ときどき見かけます。
また、どちらとも言えないようなハーフ、クォーターもあり、種類を特定するのは難しい個体も存在してますね。







人気が無くて寂しいです。
今日の大特集で、スター街道まっしぐら・・・・・、だったら良いのですが...
( by Numagarei )







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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おひさしぶりです (とね。)
2013-08-27 08:33:50
うちの方は、川ガレイと呼ばれてるね。
書かれているように、余り人気は無いなぁ。
ウロコが硬いから、唐揚げ、塩焼きでも手がかかるのが好まれない理由かな。
大きければ刺身もいけるけど、アタリ、ハズレが激しいかも。ハズれると少し臭いなぁ・・・。
Unknown (まるかつ)
2013-08-27 08:49:26
ナルタガレイ×
なめたガレイU+2B55

>サビキ釣りをした時、掛かったアジに、このヌマガレイが喰い付き

ヌマガレイって魚食なんですかね?
ほとんど虫類専門かと思ってました。
ジェ、ジェ、、;(@@;; !! (なんちゃん)
2013-08-27 09:36:21
うわぁ~おぅ、;(@@;; !!

ひたきさんのブログ記事の本文に なんちゃんが登場するなんて、ビックリ!!

左向きのカレイもいるのね、、初めて知ったわ
間違いなく、わたしはヒラメだと勘違いしてしまうわ、勉強になるなぁ~。
Unknown (RYOQTA)
2013-08-27 11:30:52
おはようございます。
ヌマガレイは知ってはいるけど、釣った事は無いし見た事もないなぁ、北のカレイだね。
味覚の嗜好は人それぞれで、旨い不味いの基準も高い人、低い人いろいろいるけど、
鶲さんは、わりにはっきり美味しかった、それほどでもなかったと書いてくれるから、それはなかなか良いですね。
この世界で高名なある方など、出版されている魚料理の本や自身のサイトで、どの魚もこれは絶品みたいに称賛のオンパレード。
そういう人の味覚って、果たして旨くなかったと感じる魚はいるのだろうかと、逆に疑いたくなってしまうね。
一般的に評価されない魚を、自分は美味しく料理できると自慢したいのかなんて思ってしまうんだよなぁ。
旨くない魚がいるから、旨い魚もいるわけだし、逆にどの魚も美味しかったら、それはどの魚も不味いと言ってるのと同じだね。(笑)
Unknown (Liza_tan)
2013-08-27 13:03:42
こんにちは (^。^) 1日1スレッド、うんうん、これが良いわ、そんなに沢山アップしても見てる方も息が抜けないよ
たまにはママの忠告にも従うのね、たんに月末になって忙しくなったので1スレッドにペースダウンしただけだったりして?

うちは日本海側なので、ムシガレイの水揚げが多いとかで、安いのでいつも煮付けで食べてるわ、なかなか美味しいと思うわ
アサワとかアサバと呼ばれているけど、アメリカから輸入されてスーパーで売られている冷凍の子持ちカレイもアサバガレイと表示されてまぎらわしいわね
カレイの種類としては全く別なんですけどね、切身の厚さをみるとわかるけど、アメリカのアサバガレイってオヒョウのようにおおきいのね
Unknown (ELLE'min)
2013-08-27 14:00:31
ちわぁ。
私も一日一スレッドに賛成。
鶲さんのスレッドは、ボリュームがあるから一日一本でも充分見応えあるよ。
そんなに無理してアップするより、余裕持ってやる方が、良いアップができると思うわ。

三陸で言われているのは、焼いて喰うなら黒柳(ヒレグロ)。真子はマコ。
干して喰うのは宗八。煮付けてナメタ。お大臣様は黄鷹羽(マツカワの雄)。
どうでもよいのがアサバ(ムシガレイ)と口細(マガレイ)。
煮ても焼いても喰えないのは、 ****** 、書くのは、止めときましょ。(爆)
Unknown (はるさん)
2013-08-27 16:07:48
ひたきさん こんにちは(^^♪

こんなに立派に取り上げていただき、誠にありがとうございます。
一世一代の晴れ姿!
川ガレイに成り代わりましてお礼申し上げますm(__)m

なんて思っちゃうほどこのカレイ、冷遇されていますよね。
仰るとおり、マツカワと比べると二桁は違いますね。
海に近い川でよく釣れるので子供を連れての釣り人には人気がありますね。
Unknown (カタナンケ)
2013-08-27 18:17:50
左ヒラメの 右カレイ、、
人間でも 右に心臓がある友が小学校のときに いたからね、、

このカレイはスターにはならないけど
まちがいなく 脇役の悪人で大活躍の
面構え~
ひれが 黒のストライプというところなど
ぴったりね~
はじめまして。 (かるがも)
2013-08-27 20:06:50
ひたきさん、こんばんは。
ボクのブログにコメントありがとうございます。
アナゴさんのブログから、ひたきさんのブログを知り数ヶ月前から拝見していました。
釣り好きのボクには、勉強になることが多くて楽しみにしています。
ムシガレイ・・・岩手ではミズガレイやヒガレイと呼びます。
地方によって、呼び方の食い違いもあるようなので、同じ魚を指しているかちょっと不安ですが・・・。
ボクは、ヒガレイの刺身がとても大好きで、先日のヒラメ釣行の際に釣ったヒガレイは、実はヒラメより嬉しかったです。身が薄いので捌くのが難しいのですが、エンガワも最高です。今度釣った時は写真をアップしますので、同じ魚を指しているか確認して頂ければとおもいます。
今週末は、秋田にキス釣り・・?宮城にヒラマサ?釣りに出かける予定です。東北も今年はゲリラ豪雨が頻発しているので、天候次第ですが。
ボクのブログに頂いたコメントの方にも返信書いておきました・・・よろしくお願いします。
Unknown (アナゴ)
2013-08-27 20:09:31
今晩は。
ヌマガレイって名前だけは知っていましたが、見るのは初めてです。
「ヌマ」っていう字(沼?)というか語感というか、あまり魅力的でない名前で、あまり人気が出ない方が本人(?)のためかもしれませんね。
お写真、いつものように素晴らしいんですが、特にヒレの生え際にポツポツとダイヤモンドがちりばめられているような一枚、ヌマガレイ君一世一代の晴れ姿では?

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