
どんこ ( エゾイソアイナメ )
- Physiculus maximowiczi (Herzenstein,1896 ) -
わたしが鍋物として、毎冬、必ず食べているお魚が三種います。
鮟鱇(キアンコウ)、ごっこ(ホテイウオ)、そして今日紹介する、どんこ(エゾイソアイナメ/チゴダラ)です。
この異形の風貌を持った三種は、味覚も個性的で、時々無性に味わいたくなるお魚なんです。
でも、わたしにとって、この三種は、毎冬一度だけ味わい、何度も入手するお魚ではないのであります。
胃腸が弱いのか、このこってり濃厚なお魚たちは、どうも腹凭れして仕方ないの。。。
でも、それでもやっぱり食べたくなってしまう、そんなお魚なんですよね。(笑)
鮟鱇は、小振りな1キロ以下のキアンコウを良く買ってます。
本アンコウは、流石に大きすぎて、わたしの胃袋には収まりきりません。(^_^;
アンコウは、毎年3月くらいになると、ぐっと値段が下がり、買い易くなるので、もう少し待って入手する予定なの。
今は、まだ少し高すぎますね。焦って買う事もないわ。もうちょっとの辛抱ね。(笑)
ごっこと、どんこは、そろそろ流通するかな、なんて楽しみにしていたら、どんこが先にお目見えしたわ。
蝦夷と名前についているけど、水揚げが多いのは、東北地方の太平洋側のようです。
今回のは、八戸で水揚げされた物。
岩手、宮城などでは、お祝い物として珍重されているみたいです。
福島の相馬あたりでも、地域の特産珍味として流通させようという試みもあったみたいですが、
例の被害もあり、それも頓挫してしまっているようです・・・・

52センチで、1.47キロ。
ぐにゃぐにゃしてて、大きなオタマジャクシって感じかしら?
見事なメタボ腹には、美味で名高い巨大な肝を備えてます。
メタボといえば、ごっこの方が一枚上手ですね。(^_^;
ごっこが横綱としたら、どんこは小結くらいかしら?
どんこ(エゾイソアイナメ)は、アイナメという名前が付いているけど、アイナメとは全く別の種類なの。
タラの仲間で、味覚もアイナメというより、タラに近い感じがします。
生意気に、アゴの下に見事な一本ヒゲを生やしてるわ。
このヒゲを見ると、やっぱりタラの仲間なんだなぁ、と思いますね。

ドンコ のスープカレー
冬になると、カレーを頻繁に造って、毎日の様に味わってるの。
寒い時に、熱くてピリ辛の刺激がたまりません。
わたしの場合、何時も骨付きチキンを使った濃度の低いスープカレーが多いわ。
ポークやビーフ、それにシーフードカレーは、余り作って無かったです。
でも、先日はるさんのブログで、「 スープカレーに、唐揚げにしたアイナメを泳がせる、というお料理」をみて、
洗脳され易いわたしは、もう迷わず造ってみる気になってしまいました。
折も折、おあつらえ向きのどんこが手元にあるし、これは神様のお導きかな、なんてね。(笑)

どんこは、ぬるぬるに滑りのあるお魚なので、丹念に塩揉みして滑り落としが必要です。
カレイなどと同じで、この滑りは、生臭いですから、下準備は手抜きなく。。
まあ、油で揚げるので、汁物とかほど神経質になる事もないですけどね。
捌く時は、まずお腹側を割いて、大きな肝を傷付けないように取り出した方が良いと思います。
魚肉は、張りが無く、ぐにゃぐにゃで、骨も硬く無いです。

カレーは、固形ルーは使わず、インド産の輸入粉と、SBの赤缶の粉を使ってます。
刺激系香辛料大好きなわたしなんですが、本場の粉は流石に強烈すぎるので、SBの粉で中和している感じかしら。
この粉を、フライパンで炒り焦がして、強烈な香辛系辛味を尖らせて使ってます。(^_^;
これで、スープカレーを造っておいてから、唐揚げしたどんこに回し掛けて完成ね。

パプリカ、椎茸、葱を別工程で、ソテーしておいて、一緒にカレーを掛けてます。

梅干し・・・・、ではありませぬ。(笑)
ミニトマトを丸ごとソテーしたもの。
萎びてしまわない程度に火を加えてます。
■イタリアン パプリカ / フルーティーパレルモ ( 高知県南国市産 )

今日使ったパプリカは、細長いタイプのもの。
珍しかったので買ってみたの。

味覚は・・・・・、カレーが辛過ぎて、パプリカの味覚は、わからなかったわ。(笑)
■2013年にブログアップした魚介類、22種類目。
2013-022 エゾイソアイナメ (どんこ)
どんこは良く名前を聞きますが、見た事もないです。
ヘンな姿のお魚なんですね。
でもこんな普通じゃないのが、美味しいのですよね。
カラっとした唐揚げと、ピリ辛のカレーが良い組み合わせですね。
どんこは、入手できそうもないので、真鱈か、鰈あたりで真似してみます。
始めてみたわ。
プルプルで美味しそう。
鱈みたいに使えるのなら扱いやすいわね。
でも、買い求めるには少し勇気がひつようそう (^。^)
身が煮崩れしやすいので、ブツ切りにして具沢山の味噌汁にするのが一般的。
真鱈というより、スケトウに近い味覚ですね。
肝が抜群に美味しいけど、全部使うと濃厚すぎるので、鶲さんは、きっと腹凭れしちゃうわよ。
美味しいといっても、肝は鮟鱇には及ばないです。
ところで、本アンコウは、産地でも丸ごと買う人は流石に少ないわ。
うちでも、買う時はブツ切りのを買ってます。
キアンコウなら、丸買いするけどね。
どんこは、鱈と同様に、日持ちがしないので、早めに食べきらないと臭みが出て来るので、注意してね。
おや~!今日は“どんこ”さんがカレーの海で
泳いでますね~♪
(紹介していただいてありがとうございます。)
長いこと釣りをしてますけど、お目にかかったことが
無いんですよ。
あまり釣り人に喜ばれないお魚のようですが
好きな人にはたまらないとか。
肝が美味しいのですか‥食べてみたいな(^^)
おたまじゃくしのようと言うことはゼラチン質?
コラーゲンがいっぱいでお肌プリプリ~♪
どんこは隠れファンが多い魚だと日ごろから思っています。身近な友人たちも結構どんこ好きが多いですよ。
まるかつ水産ブログでも何故か?「ドンコ汁」という旨魚料理記事がヒット数の上位に来ています。
ところで魚の名前ですが、エゾアイナメと言うのは別の魚ですね。エゾアイナメは見た目がアイナメに似ています。
名前が似ていますがエゾイソアイナメが通称どんこでしょう。
更に紛らわしいですが、チゴダラと言う魚とエゾイソアイナメは酷似していてどちらも通称どんこです。
両者ともチゴダラ属で同じ種ではないかと言う説もありはっきりしていません。
エゾイソアイナメは水深10m以内に生息し、チゴダラはより深い(100~600m)に生息しています。
ひたきさんの魚は大物(1kg以上)の様ですし、チゴダラの可能性が高いと思います。
お馴染みの魚屋さんで産地や漁法など確認できれば判明すると思います。
ちなみにまるかつが釣ってくるどんこは中深場の釣りの外道ですからチゴダラです。でも釣果も料理も『どんこ』ですけどね。
魚の名前は難しいですね...。
へんちくりんなお魚だけど、美味しいのよぉ。
今回は、スープカレーだけど、色々なお料理が続々とアップ予定なの。
お楽しみに~。
まあ、鱈みたいな感じで調理できるし、味覚も似ているわ。
鱈も煮崩れし易いけど、どんこは更にバラけ易いね。
バラけても良い様な具沢山の味噌汁なんかが定番みたいです。
旨味も強く、しっとりしていて美味しいのよ。
勇気を持って買ってみましょう。(笑)
今日は風が強く、荒れ模様の日曜日だったわ。
どんこはたまにしかやって来ないけど、うちの方でも安いのよ。
ELLE'minさんのところ辺りは、えびす講のお供えに、どんこが使われるみたいね。
何で、どんこなのか詳しく無いけど、えびす様みたいな太鼓腹だから選ばれたのかしらね?
そういう古くからの伝統、風習って興味深いものね。
どんこの生息地は、物の本によると、函館以南なんて書かれてますね。
はるさんの漁場は、ちょっとだけ北過ぎるのかもしれないですね。
どんこは、とても美味しいですよ。
肝は定評があるのですけど、巨大だし、食べ過ぎは厳禁ですね。(^_^;
はるさん式の、唐揚げしたお魚をスープカレーに泳がせるというのは、とても素敵ですね。
これから、たびたびこの調理法をやってみようと思ってます。
今回のは、スープカレーとしては濃度が高すぎちゃったかな、なんて反省しているの。
今回は、意表をついてスープカレーにしてみたの。
カラっと揚げたプリプリの魚肉に、ピリ辛のスープカレーが良く合ってとても美味しかったです。
実は、薄い色合いだったのでチゴダラかな? って思ったんです。
でも、魚屋のオヤジさんが、エゾアイナメだって力説するんですよね。
物差しを持ってきて、目の直径と、鼻先の長さを計り、眼の直径が2/3未満だから、間違いない、っと説明してくれたの。
それと、チゴダラは南に多く、今回のは八戸で水揚げなので、産地的にも95パーセントくらい、エゾアイナメの確率が高い、と言うんです。
わたしのイメージだと、エゾアイナメはもっと黒っぽい感じなんですが・・・・。
チゴダラと、エゾアイナメは、同一種ではないかという学説もあるみたいだし、わたし如きでは手に負えません・・・。(^_^;
自信が無いので、次から「どんこ」とだけ書いて、正式名には触れないでおこうと思います。
お魚の世界って、難しい世界なんですね。くわばら、くわばら。 m(_ _)m