マトウダイ (馬頭鯛、的鯛)
- Zeus faber (Linnaeus,1758) -
おはようございます。
今日の食卓は、久し振りに マトウダイ を乗せましょう。
何時見ても奇天烈な異相の風貌です。
わたしは、かつてこのマトウダイを主役に小説みたいなのを書いてネットにアップした事もあるのよ。
途中で中断して、未完に終わってしまいましたけどね。
まともな読者は、りざたん一人だったかもしれない......(笑)
無精髭に編笠をかぶり、尺八を吹きながら諸国漫遊の旅をするという物語でした。
相棒は、良く似た鏡鯛。デコとボコの珍道中というファンタジーでした。
完成すれば、直木賞候補になったかもしれないです。 ない、ない、そんな事あり得ない。(笑)
で、今日のマトウダイは、石川産の1.3キロ。かなり大振りです。
普通魚屋さんに流通するのは、800g程のものが多いのですけどね。
↓ こちらは、以前味わった三尾。350~650gです。
マトウダイのお刺身
今日は定石通り、まずはお刺身で味わいました。
マトウダイは、こんな無骨な見かけだけど、とても美味しいお魚として世界的に人気があるスーパースターなのよ。
特に、フランス料理、地中海料理では、定番食材となっているほどなの。
ムニエルやソテーでは、舌平目と人気を二分するほどだし、
良い出汁が出るので、ブイヤベースやアクアパッツァに使われる事も多いです。
お刺身も美味しいのですが、加熱調理ほど高い評価ではないみたい。
純白で綺麗な魚肉で、あっさりした爽やか系で、わたし的には好みの方向性のお刺身です。
冬場には、もっと脂が乗り、肝も濃厚になって、厳冬期が旬とされているようですね。
今回のお刺身は、少し青っぽ過ぎて、やや熟成不足だったかもしれないですね。。
この醤油皿は、飛び鉋紋が綺麗な小鹿田焼。このブログでは良く使っていてお馴染みね。
マトウダイのお刺身 - 芽かぶ山葵和え
こちらは、芽かぶ、山わさび ( ホースラディッシュ )、黒酢、煮切酒、醤油で和えた物。
余り長時間漬け込まずに、さっと和えて数分後に味わう感じです。
ハリっとして、ツンとした酸味が加わり、なかなか美味しかったわ。
この小皿は、島根の袖師焼。
大小8枚ほど所持している大好きな窯元なの。
でも、歴史があり逸話も多いけど、さほど有名な窯ではなく、ややマイナーな存在なんですけどね。。
島根の陶器は、かなりシブいのが多くてマニアックね。
アヤボラの湯引き - 芽かぶ山葵和え
同じ和え方で、アヤボラも味わいました。
ビジュアル的に、同じように見えてしまいインパクトが弱かったわね。。
珍しく、サラダの写真も貼っておきましょう。
マトウダイのお刺身は、以上です。
大きな個体なので、色々なお料理にしてこれからアップ予定です。お楽しみに~ (^_^)/
まだ肝の料理が出て来ませんね?
パパも、デコとボコの諸国漫遊の物語は良く覚えてるよ。でもあれは色々な魚が出て来て楽しいのだけど、ある程度魚を知ってないと楽しめないなぁ
直木賞は及びでは無いけど、結構楽しい物語だったと思うよ。あんなの書いてたなんて、あの頃はヒマだったんだろうな。
富山では水揚げも多く、価格が安い割に美味しいので良く買ってます。
サイドにトゲがあって捌き辛いのと、大きさの割に可食部が少ないのが難点ですね。
それと、身割れするし、煮崩れが激しいので、捌くのも調理も難易度が高い魚ですね。
バターや生クリームとの相性の良い魚肉なので、ムニエルや洋風ソテー系に向いていると思います。
あぁ、マトウダイが食べたくなっちゃったわ。
でも今は、大雨で漁師は自宅で飲んだくれてるからダメみたいね・・・
樺太からシベリアへ渡った辺りで話しがとぎれちゃったわね、途中で私も出てきたりして、笑えたわ
あのまま完成してたら、17歳の新進気鋭の女流作家登場! と脚光をあびたでしょうね! どっこいしょっと (笑)
マトウの 虚無僧漫遊記なんて
著作していたの?!
びっくり~
あらためて ひたきさん 何者?!
マトウダイ、、キレイな 白身ですね、、
柔らかい身とあるのに こんなにシャープに
調理できてて 包丁もしっかり研いで
お使いなのね~
内臓系だめと言いましたが
肉のほうだけで アワビや ホタテや
サザエの内臓 また 魚の 肝は 大好物どすえ~
でっぷりした大きなマトウだね。
マトウは時々冗談みたいなデカいのも揚がってるね。
旨いけど、歩留りが悪いのが玉に傷。
虚無僧の物語は自分も良く覚えているよ。
子分に、ホウボウと、カナガシラを従えて珍道中だったよなぁ。
三陸から下北半島経由で、蝦夷を目指すも、
津軽海峡がなかなか超えられなくて悪戦苦闘だったような。(笑)
ホオジロザメに喰われそうになっちゃうんだっけね。(爆)
もちろん肝はまず最初に傷付けない様に取り出してから捌いてます。
やっぱり、大きく立派な肝ですねぇ。
「たしなむ程度」のわたしなので、冬場の濃厚なのより、夏場の方が良いかもしれませんね。
近く、肝料理をアップ予定です。もう暫くお待ちください。
まあ、あれを書いた時は、ヒマ潰しのジョーク半分だったんですけどね。。
Y.T.さんはかなりオタクな魚食系女子みたいですね。頼もしいです!
マトウダイは、わたしも捌くのは苦手にしてます。
上下のヒレに沿って一列に並ぶ棘は、かなり強いですよね。何時も悩まされます。
身割れ、煮崩れも凄いから、それを想定した料理をしないと失敗しちゃうわね。
わたし的にはマトウダイはムニエルが一番合うかな、と思ってます。