スズキの幽庵焼き
スズキの調理法として、個人的に最も気に入っているのが幽庵焼。
品の良い、肌理の細かい素晴らしい魚肉には、幽庵漬け汁が良く似合う。
アクセントの柑橘の味覚も爽やかで、とても美味しいです。
これ見よがしに、漬け汁が芯まで浸み込む素晴らしい魚肉は、スズキならではのもの。
雪の様な純白な魚肉が、見事に色付いて、艶やかに染まる容姿を見ただけで、スズキと幽庵焼きの相性の良さを感じさせてくれます。
スズキの幽庵焼き
幽庵焼きは、江戸時代の茶人にして、食通であった、典型的な粋な文化人、北村祐庵(堅田幽庵・北村幽庵)が創案した調理法とされています。
その幽庵焼きは、名前から、或いは柚子を使う事などから、柚庵焼き、祐庵焼きとも書かれる場合もあります。
現在の幽庵焼きの基本的な解釈は、醤油:酒:味醂 を 1 : 1 : 1 で調合し、柚子やかぼすなどの柑橘類の輪切りとともに数日間漬け込み、焼く物とされてます。
創案した北村祐庵の幽庵焼きとは、かなり違うという説も多く、その辺は曖昧のようです。
いずれにしても、現代では、特にこれといった個性的な調理法ではなく、普通に味醂醤油漬けとして調理されている手法となんら変わるものではないですね。
基本は、醤油:酒:味醂 を 1 : 1 : 1 ですけど、わたしは、3 : 5 : 2 くらいかな ?
しっかり計量してではなく、感覚的な比率ですけどね。
そして、今回の柑橘類は、かぼすを使用。
漬け汁が滲み易いように、今回は、肩の肉厚な部分を避けて、尾っぽの方の実の薄い小さな切身を使ったの。
そのため、写真的には少しインパクトが弱かったかな?
スズキは、ホロホロに身が柔らかく、身割れが起こりやすい魚肉です。
皮が付いてないと、幾つかの塊に分かれてしまうわね。
卸す時も、丁寧に扱っても、三枚に卸したつもりが、六枚卸しみたいになっちゃうのよ。
まあ、自ら刺身用の柵に割れて呉れると考える事にしましょうか。(笑)
マトウダイも、こんな気があって、勝手に身割れする我儘なお魚よね。
今回は、5日漬け込んだの。
それにしても滲み具合が感動的ね。
焼く時は焦げないように、トロ火でじっくりを心がけたのよ。
スズキの塩麹漬け焼き
続いて、一切れだけ塩麹に漬けてみました。
塩麹は、一時爆発的に流行ったけど、最近は少し鎮静気味でしょうか。
わたしは、余り塩麹は好きではないの。
確かに味覚が濃厚になり、旨みの不足気味のお魚などを美味しく食べるには向いているのはわかるのですが・・・。
どこが嫌かというと、どんな魚肉も似た様な味覚になってしまうのが好きではないの。
タラも、タイも、メバルも、スズキも、塩麹に漬けると、同じ様な味覚になってしまい、それぞれの個性や風味が薄れてしまいがち。
造った料理に、たっぷり味の素を降りかけて食べた様な、そんな違和感があり、どうも乗り気ではないのよ。
美味しかったけど、スズキには塩麹は必要ないみたいね。
こんな結果になるのではないかと予想していたけど、やっぱりね、と再認識した次第。
幽庵焼き、とても素敵でした。
美味しいスズキを味わって、気運も上昇。
これで、奈落から這い出せそうな、そんな気がしてきたわ。
新たな週も始まるし、明日から、またバリバリやって行きたいわね !
魚肉に漬け汁がコレデモカって染み込んでるな。
スズキ喰いたくなったぞぉ~。
鶲さんが、元気になってもらわないとなぁ。ガンバレ~!
素晴らしい色合いね、真っ白な魚肉が完全に漬け汁に染まっているわ
スズキの魚肉の良さがモロ出で炒る様ね
私はもう身体が重くて大変なので豚夫をアゴで使って、買い物行かせたり、掃除させたりしているわ
まるで女王様になったようで、これはこれで結構気分が良いかも (笑)
美味しそうな漬け加減がとってもステキ !
かじり付きたいくらいだわ。
スズキの切身は余り売って無いので、サワラかタラで挑戦してみます。
私が焼くと真っ黒にコゲてしまいそうで不安です。
これからもお邪魔させて頂きます。
45センチのスズキを入手して、調理法を検索していたら辿り着きました。
鶲さんのアップが、グッドタイミングで驚いています。
今日の、幽庵焼きの写真の素晴らしさに感動して、私も同じものを造る事にしました。
それから、過去ログのアクアパッツァのスープもとても素敵なので、
半身を幽庵焼きにして、アラと兜と半身をアクアパッツァに挑戦です。
ムール貝があれば良かったのですが、無かったのでアサリを買ってきました。
初めてトライするので、上手く出来るか心配です。
何とか、無事に二枚に卸せて、只今奮闘中です。
45センチでも迫力があるのに、1メートルもあったら呑み込まれてしまいそうですね。(笑)
スズキ以外も、素敵なお魚料理が満載で、とても素晴らしいブログに辿り着き、嬉しいです。
私は、魚料理初心者なので、鶲さんのアップを教科書にして勉強して行きたいです。
これからも、素敵なお魚料理を期待しています。 m(_ _)m
お陰さまで、もう大丈夫よ。すっかりやる気に満ちて来たわ。
こうなってくると、逆に勇み足しないように気をつけないといけないですね。
心配してくれてありがとう。 m(_ _)m
>りざたん、こんばんは。
毎日コメントありがとう。
もうあと、一カ月か、、頑張ってね !
優しい旦那さんが、気を使って動いてくれて羨ましいわ。
こんな時くらいバリバリやってもらわないとね。(笑)
いらっしゃいませ。初めまして。
漬け汁が付いていると確かに焦げやすいわね。
弱火でトロトロ焼けば何とかなると思いますよ。
サワラなどは、幽庵焼きにぴったりだと思うわ。
これからも、宜しくお願いしますね。 m(_ _)m
初めまして、同じ時期にスズキを入手とは気が合いますね。
スズキはエラ蓋がカミソリみたいに鋭いので、そこのところだけは注意して捌きたいわね。
幽庵焼きと、アクアパッツァは、スズキととても合う料理法だと思うわ。
きっと美味しいのが出来ると思うわ。頑張ってね !
わたしを教科書にして料理すると、かなりいい加減な料理しかできないかも。(^_^;
いっしょに、いろいろトライして楽しくやって行きたいですね。
これからも宜しくです。 m(_ _)m