あかるいほうへ

       おばあさん魔女への道

樋口一葉が愛おしい。

2018-02-26 | 読書

黒柳徹子さんは、5000円札を集めてる。

なぜかというと、女性のお札だから。

そんなことを聞いた気がする。

 

 

昨日は、樋口一葉の勉強会に行きました。

 

先日の、絵本の読み聞かせ講座の児玉先生が、

ブックトークをされるということで。

私は、児玉先生の絵本への思いや知識に

とても心を打たれましたので、申し込んだのでした。

 

 

しかし、あれから1ヶ月が経ち

寒し。

しかも行ったことのない場所。

最後まで聞いたら、仕事に遅れる。

ダメな理由を並べてはみたものの

途中退場で、なんとかやろう!と。

 

悩む時は、行く方を選ぼう。

必ず、得るものがあるもの。

 

鶯谷駅から18分とあったけど、もっと歩いた気がする。

立派な生涯学習センターの中に、図書館が入ってました。

ああ、もっと余裕を持ってくれば、じっくり中を見られたのにな。

 

あと10分のところで、今食べとかなきゃと軽く食事をし

会場を探すと、案内係がなんと!

エプロン姿の児玉先生だった。

私は、思い切って、

読み聞かせの講座に行ったこと。

それがとても良かったこと。

あのとき勧められたから、ここに来たことを伝えた。

先生は笑顔で、お見かけしたように思いました。

と、言ってくださった。

リップサービスかもしれないけど、やはり嬉しい。

思いがけなく、愛の告白も出来たし!満足!

 

黒いワンピース姿に正装された先生のブックトークは、

一葉という女性を愛おしく感じさせるもので

一葉に関する本たちの紹介に、読みたい本がいくつもあった。

ああ!読みたい本がどんどん増えてく。

 

一葉は、台東区の出身で、

日記の中には台東区の散歩のことが書かれていて、

土地勘のない私は残念だったが、

あとで、散歩は生活の貧しい一葉にとっての娯楽だったのかな?と思った。

17歳で父と兄を亡くし、母と妹を筆一本で支えることになった一葉

子どもの頃から賢く、進学をしたかったけれど

母親は、女に学問は要らない。という考えで上の学校には行かせなかった。

 

しかし、父親は、歌塾 萩の舎に通わせた。

そこに通う女子生徒たちは、彼女と違い、

恵まれた家のお嬢さん方であった。

日記の中に、エピソードがある。

お正月の晴れ着は、何を着ようかという話をしているとき、

一葉はその話に入らず、勉強しているふりをして聞いていた。

実際お正月の塾では、皆さんきらびやかな晴れ着の中、一葉は、

母なりに用意した慎ましい着物を着て行った。

 ちなみに、一葉は三列目の左から3番目です。

写真では、見劣りしませんけどね。

美しさと気品があるから。

 

女に学問は要らない。

古臭い言葉のようだけど、

男の人と暮らすとき、その方が楽かもね。

ハイハイと、言われるがまま。素直に聞いて。

でも、それはそれで、きっと物足りないんだろうな。

 

皮肉なことに一葉は、父に通わせてもらった塾のお陰で、

一家を文筆業で支えることになったのだからね。

 

しかし、24歳の若さで肺結核で亡くなった。

今だったら、もっと長生きをして、

もっと作品を、たくさん残せただろうに。

 

仕事には、なんとか間に合いました。

バスだと乗り換えなし!

でも初めて乗る路線なのでハラハラしました。

ホッ!

 

一葉は、お金を切り詰めながら、母親と妹のために

文筆業だけで生きてきた。

 

5000円札を見るたびに、お金のありがたさを感じよう。

そう思うと、一葉がとても愛しく思えた。

 

今、お札になったと一葉が知ると、どんな気持ちだろうね。

 聞いてみたいね。

 

これからは、5000円札を、お財布の中にかならず入れておこうかな。