飛行機は苦手だ。
でも、貴重な休みを私の運送時間にダラダラ使うわけにはいかないから
飛行機を使う。
座席に座り、シートベルトをつける。
飛行機がゆっくり走り始める。
だんだん速度が増していく。
ピン
この音がなると、もうすぐ離陸のサイン
私は逃げ出したくなる。
怖い。
しかも、2年ぶりの飛行機。
でも、私は飛行機と一体化して身を委ねようとする。
怖がるのではなく、身を委ねる。
そうすると飛行機がベッドみたいな感覚になる。
よーく見渡すと、皆さん静かで同じように緊張してるのかな?
本を読むことにした。
2年ぶりの帰省で、親の弱くなった姿に対面することにビビっている私に
良さそうな本だと、バックに一冊忍ばせておいた。
飛行機の中の読書は、緊張感も相まって、心にガンガン入っていくようだ。
前向きな気持ちにもっていく。
この本に書いてあるとうりだった。
私はあまり泣かない方だ。
でも、母の前では泣けた。
昔の厳しい母にはあまり心を委ねられなかったのに
病の中で歳を重ねていく母とは深い話が出来るようになった。
泣きたくなかったけどね。
母は、くよくよしない。と言った。
私もそうしようと思った。
1週間ぶりに、保育園で働いた。
帰省の話を、同僚は耳を傾けて聴いてくれた。
子どもたちは可愛い。
改めて、爽やかな職場だと思った。
私は自分の人生を爽やかにしたい。
この職場に巡り会えたのは、神様からの贈り物だと思う。
本当に感謝している。
母の住んでいる特別養護老人ホームも爽やかだ。