あかるいほうへ

       おばあさん魔女への道

流星ひとつ

2019-10-19 | 読書

一昨日、遅番前に用を済ませたら

なんとそこは、私が上京して初めて住んだ町でした。

駅が違うのでピンとこなかった。

 

東京で暮らしていく不安よりも

嬉しさの方があって、

ダブルワークなんかやっちゃって頑張ってたな。

 

 

この本は、藤圭子さんと作者の対談です。

歌手を辞めると決めた頃の。

しかし、それはすぐ出版されることもなく

30年後、藤圭子さんが亡くなられてから出版したそうです。

私が、心に残っているフレーズは

 

心があると大変だね。

 

藤圭子さんの嘘のない正直な言葉に触れて

なんだかわかるような気がした。

今の私だからかな?

 

男の人を見る目がなかったそうです。

しかし、前川清さんは、男の人としての格が違う。と言ってます。

彼の歌が好きだったし、彼も藤圭子さんの歌が好きだったそうです。

こんなに、お互いのことを認めあっているのに

結構生活は続かなかったのですね。

 

でも、そういう人が心の中にいる。

それだけで救われますよね。

 

今、いろんな本や人との関わりが、

スポンジのように入ってきます。

いい人間関係が作られてきている予感がするのです。

 

25歳で上京したときがそうだった。

 

私の顔は老後が幸せになる顔と言ってくれた人

今どこにいるのかなぁ?

辛いとき、それを思い出してた。

引っ越さなきゃ近くにいるはずなんだけどな。

もう30年も経っちゃったからな。

今だから会いたいなぁ。

 

 


江戸川乱歩邸

2019-09-12 | 読書

 

「うつし世はゆめ 夜の夢こそまこと」

 そうだったらいいな。

 

江戸川乱歩邸に行ってきました。


普段は入れない応接間に入ることができました。

妹が

江戸川乱歩が好きで、

エドガー・アラン・ポーから名前がついたと教えてくれたっけ。

子どもの頃は、江戸川乱歩のドラマもやってて

ちょっと不思議な世界観に、興味を持ったものでした。

 

乱歩は引越しが好きで、47回も引越しをして

最後にこの家に30年間住んだそうです。

余程気に入ったのですね。

私は22回。引越ししたくなる気持ちわかりますあ。

 

応接間は、乱歩の設計で家具もこだわって選ばれたようです。


図書館として利用してた二階建ての土蔵もありました。

二階建てで、一階は洋書で二階は和書で横に重ねていました。

ご自分の作品も大切に保管し、あらゆる記録を残していました。

今で言うスクラップブックです。

作品の世界観は独特でしたが、

シャイでやさしい方だったようです。


いろいろと読みたくなってきます。

最近は、読みたい本が多くて困ります。

 

好奇心のシナプスみたい。

 


ポップコーン

2019-08-26 | 読書

ブログを書き始めたとき

少女ポリアンヌのようにプラス思考で書こう!

なんて思ってた。

しかし、暗いことも書いちゃうね。

 

そして、今日読んだ本

あたまをつかった小さかなおばあさん

貧しいおばあさんですが、工夫して心豊かに過ごしています。

困ったとき、どうしたらうまくいくか考えるのですが、

それは思った通りにいかず、失敗するのです。

でも、失敗したことで逆に良かったことに気付くのです。

 

賢さというのは、知識があることよりも

何かあったときさ、それをプラスに考えられることかも?

そう思いました。

自分は幸せだと思えることもかな?

 

だとしたら、私の今日の失敗

大好きな🌽とうもろこしの天ぷらを揚げてたら

コーンがプチンとはじけて

熱い油が、顔にはねてきました。

大急ぎで顔を洗い、保冷剤で冷やしました。

おかげさまで最近猫舌になった私は、

その時間があったから、ベロをヤケドせずに済みました👅

 

少女ポリアンヌから、

あたまをつかった小さなおばあさんを目指します。

 

いいことが続いています。


切り替え!切り替え!

2019-07-09 | 読書

帰省の後は、後ろ髪を引かれるような気持ち。

自分なりに頑張っても、完璧はない。

 

疲れの取れぬままの仕事かぁと、

重い腰を上げ出かけたら、

職場では元気になってきた!

逆に仕事が気持ちを切り替えて前向きになれた。

 

職場に着いたら、

早速、担当の展示コーナーのテーマが決まった。

16日からなので急いで準備しなければ!

カウンターの隙間時間に候補の本を検索する。

本に関わる仕事はやっぱり楽しい。

 

図書館で働くようになって、心が豊かになってきた。

 

最近読んだ愛しい本たち。

8日に読み終え返却しました。

トルストイ   「人はなんで生きるか」

帰省前から読んでいましたが、

嫌なことがあっても、心が洗われるようなお話に

感情をいくらか抑えることができたかな。

 

「原宿セントラルパークを歩く」

返却日が近いので、通勤電車の中で急いでパラパラと読む。

糸井さんが、6箇所も登場してたのでそこを主に。

糸井さんがほぼ日で、素晴らしい方々と関わっているセンスは

若い頃、原宿セントラルパークの芸術家たちと関わってきたことも

影響してる。

ま、関われた糸井さんに魅力があったのだろうけど。

あ〜羨ましい。

 

寂しがる暇があったら、ステキな本を読もうっと。

 

シーモの野球の応援のとき

何かエラーをしたときに、

切り替え!切り替え!と

手のひらをクルクルと左右に回してた。

 

あれを自分に送る。

 


読書も気が散る

2019-01-25 | 読書

あの猪瀬直樹さんが、太宰治伝  ピカレスクを書いていると知り

借りたのですが、p478はちと荷が思い。

一旦返却して、再貸出して、

その上2週間延長かけました。⇦ 今ここ

 

 

昨日読んだ、集中力はいらない。を思い出し

そうか、本だって、一冊ずつ読み終えなくとも

いろいろ読めばいいんだ。

そう閃いて、作ったのは「しおり」

しおりなんてぇもんは、別になんでもいいんだと。

終わった漫画イベントのチラシや

お茶の入ってた綺麗な箱を切っただけ。

これも、ちょこっと手芸?

 

夕方の腹ごなしに、最寄り図書館に

〝段ボールはたからもの〟を返却に行きました。

そう、散歩も気まぐれです。

でも、やっぱり借りてしまいます。

ジェーンスーさんの本

彼女のラジオが好きなので借りたのですが、

文章も、ラジオの声で聞こえてきます。

 

気が散る一日を認められるということが

こんなに爽やかな気分になるとは!

 

森博嗣私さん、私淑させていただきます。


集中力はいらない

2019-01-25 | 読書

昨日の投稿は、親バカが過ぎたので、

書き直しっ!

図書館の返却期限を過ぎ、

1週間超えると、催促電話がある。

それが、私の担当になったらどうする?

一人芝居、落語やん

 

家では読み終わらず、通勤電車を各駅にして読んで、

それでも読み終わらず、ホームで読み終わりました!

 

糸井さんの帯の通り、この本はありがたかった。

 

もともと私はひとつひとつをきちんと片付けていく方でなく

いろんなことに手をつけていて、部屋も心の中も散らかりやすいのだけど

それでいいんだ。と背中を押されました。

 

森博嗣さんは、長男gが高校のときによく読んでた

私は40歳も年長で読んでみたのだが、

時間の使い方や、物事の進め方が、

今の気の散った感じの暮らしかたでいいのだと思えた。

その方が、あきもせず、効率も良かったりする。

 

自分は、だらしがないなぁと思ってたけど

その習慣が変わらないのは、やはり私にとってのペースなんだな。

救われました。

 

昨日の、ちょこっと手芸

ティーポット敷

段ボールを輪っかに切って、毛糸をぐるぐる巻いただけ。

 

テーブルじみの予防に!

 

あ、お茶の中身は、🍎りんごの皮と芯を入れただけの

アップルティーです。


ロックンロールウィドウ アハハン

2019-01-22 | 読書

あんじーさん、3ヶ月の入院になります。

手術を無事終え、リハビリ頑張っています。

携帯の速度制限が早くからかかってしまい、

影響の少ないラインで連絡とってます。

 

このブログは、1人語りになるだろうと覚悟してたら

ちゃんとコメントきて嬉しいです。

思いやりありがとう。

コメント書かなくても、会ったとき凄い情報量で感想くれる友達もありがとう。

その友が、フル回転さんがあまり出てこないと苦情?を言うのでひとつ。

 

先日のPOP作りで、オススメ本のことを伝え合う時間がありました。

急いで取り掛かりたいけれど、大切な時間ということでした。

私の後ろの席の方は、この本を勧められていて、

ロッキンオンといえば、

フル回転さんが30数年、

貧しきときも、家族が病めるときも(自分は病まない)

毎月買っている雑誌で、私はロックのために悔しい思いをたくさんしてきました。

言わば、ロックに負けた女です。

ロックンロールウィドウ  アハハン   ってやつです。

 

毎年カウントダウンライブに行くせいで、

元旦は、清々しい家族のお正月を迎えられないことが不満でした。

もう諦めたけど。

 

でも、その本を熱く語る方は、

紳士で教養高い雰囲気で話がスッと入ってきました。

作者が友人でもあるそうで、面白いエピソードも話してくださいました。

 

出来上がったPOPを見て、その方に

夫にそのPOPをメールしていいですか?とたずねると

快く、どうぞ と言ってくださいました。

そのあと名刺を頂くと、図書館活動の研究をされている凄い方でした。

知ってたら、気安く話せなかったかも?

 

そしてね。フル回転さんに送りましたよ。

そしたらね。

それには全く触れず、

寒かった。

と、写真だけ送ってきました。

(またもや、横になって見てね。)

 

ボストン出張から帰ってきたところでした。

 

可愛げのない奴です。

 

でも、絶対

 この本チェックしてると思います! 

 


山崎富枝さん

2018-12-10 | 読書

目をショボショボさせながら、やっと読み終えた。

恋の蛍

図書館の返却期限明日だった!ギリギリ

 

太宰治と関わった数々の女性の中でも、

一番興味があったのが山崎富栄さんでした。

太宰と心中した女性です。

先日の太宰散歩で、

富枝さんは井伏鱒二さんや亀井勝一郎さんなどから

酷い女だと言われていたが、とても優秀で品格のある優しくて美しい女性だった。

美容師として働いていたけれど、とても腕のある女性で

父親が美容学校を経営していて、後継にとしっかりと仕込まれた女性だった。

もし、心中しなければ、

美智子妃ご成婚の十二単衣の御用をつとめた可能性は大いにあるそうだ。

父親晴弘の生徒が、大役を果たしたそうだから。

その時の晴弘のアドバイスが、

「ただお着せするのではないぞ。すべての動作を優雅に、さらに相手への敬意を込めて、品格あるお姿に着付けること。」

娘が心中してから、多くの非難の中

苦しく生きていく中で

数少ない嬉しかった出来事だろう。

とても立派な父親で、富枝は父親の意思を継ぐために頑張っていた。

太宰と会わなきゃね。

でも、女性としては愛する男性に尽くして幸せだったと思いたい。

心中を決めたのは一年ほど前で、働き者だった富枝は

太宰の肺病が重くなり、そのために仕事を辞め、世話をやいた。

喀血したものの始末や、太宰の体調を心配し

出版社や作家達との間に入って太宰を守ろうとした。

貯めたお金も、もう死ぬのだからと

彼らとの付き合いにお酒やつまみ

それから他の愛人への生活費も代わりに送ったりして使った。

心中は太宰から持ちかけられたものなのに、富枝が悪く言われた。

才能ある太宰の心中を、富枝のせいにしたくなる気持ちも分からなくはない。

井伏鱒二や亀井勝一郎は、富枝を悪く言ったし書いてもいる。

2人は繋がって心中したけれど、見つけられた時

富枝だけは、雨ざらしに放って置かれた。

父親は、自分のコートをかけ、傘をさしてあげた。

 

あとがきにあるが、本当の主人公は父親の晴弘ではないかと。

富枝自身の努力もあったが、人格者の父は理想どうりの娘に育て上げた。

どんなに悔しかったことが。

しかし、奥様や家族の心情を思い、その気持ちは心の中にとどめた。

 

太宰は、心中しなくても、そう長くは生きなかったと思う。

残された奥さまへの手紙の最後に

 

美知様

お前を誰よりも愛していました

 

奥様は、この手紙があったから生きられたそうです。

 

他の女性と心中したくせにね。

 

今度は、太田治子さんの本が待ってます。

愛人から生まれたお嬢さんで、今でもカルチャースクールでエッセイの指導をしています。

若い頃読んだことがある本はどっちだったかな?

 

 

私も若い頃、死んでしまいたかったな。

親のことを思うと、そんなことできなかったその程度だったけどね。

厭世観というか、このまま生きててもいいことなさそう。なんてね。

 

でも、今は死にたくないよ!

元気で長生きしたいので、たくさん歩いたり

まあまあ食事に気をつけて、お酒も控えてます。

 

太宰絡みの本をいくつか読んで

春から再開する三鷹の太宰治文学散歩に臨むのだよ♪

 

 


太宰治さんぽ

2018-11-25 | 読書

太宰治の文学散歩!

やっと行けました。

三鷹駅で集合でしたが、結構な人数でした。

通行の邪魔にならないように

4.5人のグループに分けて、

ボランティアガイドさんについて行きました。

数ヶ月前に一人で歩いたけれど、やはりガイドさんがいると全然違います。

禅林寺には、太宰治のお墓があります。

ここは、太宰の奥さんとの散歩コースだったところで

森鴎外のお墓があり、自分もここがいい。

と言っていたそうです。

津軽に墓を建てることは、実家の方から反対されたこともあり

ここになりました。

どちらも、森林太郎と本名です。

お墓の文字を書かれた人は、

お菓子の中村屋や、お酒の日本盛の文字も書かれました。

なんとなく丸みのある優しい文字です。

そして、いよいよ太宰のお墓

斜め向かいにあります。

鶴丸の紋がありました。

息子の高校と重なり、少し気になりました。

 

奥様は、聡明な方で

口述で手伝ったり、アドバイスをしたりしたそうで

したそうで、その頃の作品は明るかったそうです。

女生徒などがそ、その頃で川端康成に評価されたとか。

いろんな文学者との交流も興味深いです。

位置関係ですが、男性の斜め後ろが森鴎外、前が太宰治で、大きな桜の木がありますので

今度は、桜の頃に来たいです。

太宰の住んでいた場所には、平屋の借家があります。

芸人の又吉さんが住んでいたところで

人気の場所なので、皆さん一年ほど住んでは交代というのが暗黙のルールだそうです。

 ツアー仲間で人気のあった写真

まだ無名だった太宰が、銀座のバーで

最後の一枚のフィルムで撮った写真です。

母性本能くすぐられます。(笑)

 

玉川上水に行きます。

この方が、山崎富栄さんです。美しいかたですね。

太宰はメガネの女性は好みでなかったそうで

彼女も聡明でしたが、太宰の好みに合わせて、メガネを外していたとか。

 

心中しておきながら、奥様には

一生、あなただけを愛しました。

などと、遺書を書いたというのですからね。

でも、奥様はその遺書があったから、生きられたそうです。

 

師匠である井伏鱒二さんの悪口を書いて

丸めてゴミ箱に捨てた遺書の下書き?が

広げられて、残っています。

実はそれが本音だったのではないかと。

心中というから、二人の愛のためにと思っていましたが

小説が書けなすぐなったからと書いてありました。、

本音なのか?残された家族への気遣いなのか?

どちらにしても罪な男ですね。

 

玉川上水も長いので、入水した正確な場所はどこだろうと思ったら、目印がありました。

この玉鹿石が目印です。

津軽から運んできた石だそうです。

この石の道路の向こう側にあります。

ここに太宰の下駄などが置かれていたそうです。

今は水かさもないですが、当時は急流で確実な場所がここだったそうです。

柵もなかったそうです。

 

希望者は、太宰治の作品の朗読を聴きながらの食事です。

私も、どうせ一人ランチの予定でしたので参加しました。

津軽出身の方の津軽弁の朗読良かったです。

そのあとは、太宰が陸橋で写ってる場所へ移動です。

この二枚の写真と同じ場所で写真を撮りました。

コロンビアと書かれていますが

イギリスのレールを使ったそうです。中が窪んでいるでしょ?

今は、一部を除いてネットがありますが、昔はなかったそうで、

子どもには危なかったそうです。

でも、何かあったときは親が悪い。ということでした。

玉川上水も柵がなかったので、

気をつけないと滑って危険でした。

 

昔は、子どもに危険なことがあると親が怒られたけど

今は、親が怒る。と笑い話でした。

ほんと、そうです!

 

友達には、太宰が好きな人がいなくて

ブログに書くくらいしかできなかったけど

こうやって、太宰ファンと一緒に散歩して

いろんなお話が聞けて、とても楽しかったです。

読みたい本がまた広がりました。

 

来年、桜の頃にまた行きたいな。

 


みどりのゆびがあったらな

2018-09-19 | 読書

15年くらい前に教えて頂いた本

みどりのゆび

人に本を勧められたり、もらったりしても

それは宿題のような義務のようなもので

読書を楽しめることは少ない。

やはり、読みたい本は自分で選びたい。

でも、ふと15年前に勧められた本を思い出し

図書館で借りた。

岩波少年少女文庫では見たことがあるけれど

みどり色の美しい本でした。

 中の挿絵が美しいのです。

そして、なにより

文章が心洗われます。

いま、ちょっと辛いので、自分の負の感情につい覆われてしまいます。

でも、この本で少し清められます。

 

きっと、15年前にはこんなに心にしみなかったと思う。

今読んでよかった。

 

それから、みどりのゆびならぬ

みどりの家を見つけました。

 

 

そして、今年初の金木犀の香りがしてきました。

花はまだ薄い色でした。

 

 

岡林信康さんが歌った自由への長い旅

心に響きました。

 

子育ては、ほとんど終わったのだから

自分を取り戻そうと思いました。

♪ 自由への長い旅

      https://m.youtube.com/watch?v=k3QydKu9VW8