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2017-10-10 | 読書

図書館本の返却日が近くなって

慌てて読んだ、フランクル

小川洋子さんのラジオで勧められた本

ある人は、悩んでいるとき読み返す本だという。

精神科医フランクルが、強制収容所生活の中で書いた。

彼は、
強制収容所でたくさんの人を見てきた。
殺された人とは別に、

その状況にいることが辛く、自ら命を絶った人も多い。


彼に言わせると、

生き残った人は

屈強な肉体を持った人ではなく、

感受性豊かな人たちだったそうです。


『あなたが投げ出したりしなければ

いつの日か、人生にイエスをいうことのできる日が必ずやってくる。』

それを信じて生きましょか。


人生の意味
私たちが問い求めるのに先立って、常に人生の方から送り届けられる。

人生から問われていることに全力で答えていくこと。


日々直面する人生の状況から発せられる問いかけに、精一杯答え、自分の人生に与えられた固有の使命〔ミッション〕を、まっとうしていく。


辛いことがあったとき、嘆くのではなく

そこから人生の意味を探して、前に進む。


アウシュビッツ収容所には、

『労働は自由への道』

             と、書いてあるそうだ。

そこはある意味、私もうなづける。



かつて本当に深く愛し合った経験があり

それが心の中に刻まれているならば、

人はそれを支えにして生きていることが出来る。

そのことを思い出すだけで、心が豊かに満たされ、

生きていてよかったと思えるような記憶があれば大丈夫。

それが体験価値。

今が、過酷であっても。

 

引き受けざるを得ない運命に、

その人がどのような精神を持って相対するかによって

実現されることを、態度価値というそうだ。

私は、サリーが中学生のころ入院いているとき、

読んだ本がとても心に染みました。

小川洋子さんと、ケストナーでした。

サリーが苦しんでいるときは、

読書どころではありませんでしたが、

サリーが穏やかに眠っているときは、

本がぐっと心にはいっていったのです。

あれはなんなんでしょう。

極言状態のとき、

吸収しようとするのでしょうか。


フランクルは、苦悩すなわち悩み苦しむことにこそ、

人間という存在の本質があるといいます。

読書療法として、この本を渡す人がいるそうです。

 

しかし、途中で気づいたのですが

この本は

『夜と霧』ではなく『夜と霧の解説書』だったのです。(笑)

でも、私には先に解説書を読んだ方が

理解力が進んで良かったのかもしれない。

 

妾尚中さんも、この本を、勧めています。

かつて読んだ、彼の『悩む力』は、

フランクルさんの本に、影響を受けたそうです。

好きな本というのは、繋がるのですね。

 

図書館での仕事は、半年を切りました。

 これからの私に、ここでの仕事や本との出会いは

とても大切な一年になると思います。

 

今の自分が欲してるものを、叶えながら過ごしたいです。

 

 本の文章と、私の文章が

ごっちゃになってしまいました。

精進します。