私の音楽に関する知識は皆無だった。
レコードのジャケットに付いている解説書と、月刊誌「音楽の友」のみが音楽の情報源だった。
「音楽の友」はクラシック音楽に関する知識の宝庫だった。一流の音楽家達の記事で満ちていた。
今でも思い出すのは、ピアニストのヴィーン三羽烏と言われ、日の出の勢いだった、イェルク・デームスだった。
縁あって約50年後に、広島の地で「演奏会」で、数回生演奏を聴かせていただいた。
大好きだったモーツアルトのピアノ曲「トルコ行進曲」が一番印象的だった。
今年で88歳になられた最後の「演奏会」が、昨年の12月に開催されたが、病のため、聴き逃したのが、痛恨の極みだった。
阿 蘇 眺 望