「優しい人間がバカを見るような世の中にしちゃいけない。」との帯の惹句に魅かれ読み始めた。冒頭の場面は、乳飲み子を抱いた若い女が新宿歌舞伎町の雑居ビルの階段に座り込んでいる…そんなシーンから始まる。「悪人」しか読んだことのない私はこれからどんな恐ろしげな場面が展開するかとはらはらしたが、登場する主人公たちは欲張らない案外いい人ばかり。
頼りない若者が大物政治家を相手に選挙戦を展開していくあたりになると、思い入れが強くなり、500ページの分厚い本を3日で読んでしまった。ハッピーエンドなので明るい気持ちで本を閉じることができました。
閉塞感の強い今の社会にこんな若者が出てきてくれないかなあ。
難点を言えば題名。親の仇うちの物語ということで「猿蟹合戦図」なのだろうけれど、この題名で思わず本を手にする人は少ないのではないだろうか。
頼りない若者が大物政治家を相手に選挙戦を展開していくあたりになると、思い入れが強くなり、500ページの分厚い本を3日で読んでしまった。ハッピーエンドなので明るい気持ちで本を閉じることができました。
閉塞感の強い今の社会にこんな若者が出てきてくれないかなあ。
難点を言えば題名。親の仇うちの物語ということで「猿蟹合戦図」なのだろうけれど、この題名で思わず本を手にする人は少ないのではないだろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます