食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

無力~雑感

2018-03-20 20:35:11 | 日記

ベタな切り口ですが、ネット上で、多くの人が有名人や、出る釘的な人の言動や不品行を批判して、たびたび「炎上」が起きています。 背景には、社会の中で無力感を感じる人が増え続けているからではないでしょうか。 その無力感を、人を批判して忘却する。やっつける相手が有名であればあるほど、自分が社会の中で有力だと錯覚できますので、有名人の不品行は実は、嬉しいのでしょう。 昔は、公衆便所の落書きで済んでいたことが、大勢の目に触れるようになり、批判する側の快感がはるかに強くなってしまったのかもしれません。時に、その批判が有意に働く場合もありますが、善意の区別なく、主観的な価値意識の中で、好き勝手に発信してしまう人たちが無数いることも、根深い問題です。 僕らは、ずれたり重なったりしながら、日常を生きております。 そのなだらかな起伏を、ネットというフィルターが、ある意味において、強い凹凸に変えてしまっている。 そう思わざるをえません。 また、一部の人たちがネット上で交わしている議論の内容を「世論」として、時に、マスコミが取り上げることの危険性を、もっと、強く認識するべきだと感じます。 マスコミと、ネット上の意見には適度な緊張感が必要だと感じます。 そういえば、最近、「世論」という言葉を聞かなくなりました。 ネット上では意見が溢れ出ており、「世論」という強調的な言葉はいらなくなってきたのかもしれません。 ある方のFB上の投稿で、今日が、「オウムサリン事件から23年目」だと知りました。 思えば、巨大ネット社会がうごめき出す前夜とも言うべき、さらに、無力感が漏れ始める年に起きた、重大事件。 ふと、思い起こし、とりとめもなく書き込んでみました。 あしからず。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿