「ストレンジャー」と「ニューヨーク52番街」

不思議なもので、年末年始の時期になると
どうしても洋楽を思い出す。
ちょうど自分が洋楽に目覚めたのが確か冬の真っ只中。
当時はＭＴＶなどと言ったプロモーションビデオを流す
深夜番組などもあり、親の目を盗んで深夜まで
そのテレビを良く見ていたものだ。

またラジオのＦＭもアメリカのビルボードランキングや
キャッシュボックスランキングなどを放送するなど、80年代はまさに洋楽の
ピークだったように思う。
幼心にマイケル．ジャクソンに感動し、マドンナの艶やかさに驚き、
カルチャークラブのソウルフルな曲に興奮したものだ。
しかし、色々なアーティストがいる中、たぶん自分が最も影響を受けたのが
当時全く知らなかったビリージョエルだと思う。



一部で人気が出ていたビリーが世界的に大ブレイクしたのが
１９７７年のアルバム「ストレンジャー」
プロデューサーに念願のフィル．ラモーンを迎えて作られた傑作。
もちろんリアルでは知らなかったけど、洋楽を掘りつめて行くうちにここに辿り着いた。
このアルバム。一言で云うと、まさにニューヨークの香り。
そして、ビリージョエルの最高傑作と言える作品。
この中の「素顔のままで」という曲で、見事グラミー賞最優秀楽曲賞とレコードオブザイヤーの２冠を
獲得している。
改めて聴くと、実に名作揃い。後世に残したい記念碑的なアルバムである。



ストレンジャーの大成功で、一躍スターダムにのし上がったビリーだが、
彼のスピリッツはひとつも変わっていなかった。
誰しもが期待するであろう次のアルバムに対しても、彼はバンドのメンバーにこう言ったそうだ。

「ストレンジャーの成功は関係ない。あのアルバム以上の物を作ろうなんて思わないで行こう」

そうして出来上がったのが、１９７８年の「ニューヨーク５２番街」
それは驚くほどの完成度。このアルバムもまた見事にグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞している。
ある意味こちらがビリーの最高傑作と言う人も多いという。
ピアノの独特なリズムで始まる「マイ．ライフ」やバラード「オネスティ」も収録。



先日なんだか無性にこの二つのアルバムが聴きたくなり、
ツタヤに借りに行ったのだ。
ようやくｉｐｏｄにも入れれた為、久しぶりにじっくりと聴いている状態。

映画「ショーシャンクの空に」の中で主人公アンディがこう言うシーンがある。

音楽は決して人から奪えないよ　いつも心の中にある

まさにその通り。
誰の心にも、きっと忘れがたい音楽は流れているはずだ。
今宵も少年だった頃の自分へ会いに行こう。


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それでは、ビリージョエルで「素顔のままで」


Billy Joel/Just The Way You Are



この２枚のアルバム、個人的に大変お薦め致します！


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