スクールデイズ

ふと見つけた放課後の校庭。
授業を終え部活が始まっている風景が見てとれる。


大人になった僕等に戻れない時があるとすれば．．．


それは放課後。


もう二度と戻れない。スクールデイズ。







こうして野球部とサッカー部が同じグランドでトレーニング。
ひとつの校庭を仲良く分割して使っていた。
これはきっと中学校かな。


放課後っていいよね。ある意味授業よりも勉強になる。
ここで様々なことを学ぶ。

まだまだ子供だと思っていた少年達も、放課後で段々と大人になって行く。
とくに部活に入ると、それは一気に加速する。








いつの時代も、ファンの視線は大きなビタミン剤。

男子なんて単純なんだ。女子が見ていると思うと、俄然張り切る。



野球部だった僕にもこんなエピソードがあり。


当時キャッチャーだった僕は、毎日先輩の球を夕暮れのブルペンで
受けていた。
そのブルペンは、ちょうど道路に面しており。
よく帰宅途中のギャラリーが見て行ったものだ。

そんな中、必ず夕方の5時半になると、会社帰りの素敵なＯＬさんが
通ったんだ。
とても清楚で、まさに僕等には青春のマドンナ。
けど、真っ直ぐと歩いてなかなかこちらを向いてくれない。
それは先輩も思っていたようで。

いつしか、マドンナが通る時に限って、

「おし！次、ストレート行くぞ！真っ直ぐだ！」

「オッケーです！」

と、わざと大きな声で呼応し合う様になっちゃってね。



全く．．．先輩。おかげで声かれちゃいましたから！







けど、それってなんだかとっても良い思い出で。

学校は、きっと大人になった僕等にそんな記憶を埋め込んでくれる場所。
だから、こうして時々校庭を眺めるのっていいなぁと思う。


大人になってしまうと、汗をかいて打ち込めることってなかなか
なくなってしまう。だから眩しいよね。








家へ帰ったって、君は立派なローラースケーター。

ここで練習をして、みんなをあっと驚かせてやるんだよ！









大人になってしまった僕等にもちゃんと学校があってね。


明日はまた職場、家事、育児というスクールに通うのさ。





頑張れ！大人







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