室長の部屋

那須烏山市のスクラップ回収業(有)ひらつね 経営企画室ブログ

空巣・盗難にご用心

2020年04月17日 | スクラップ情報
室長です。

「先行きが不安になると盗難が増える」と直感的に思って弊社でも対策を取りはじめていましたが、やはり悪いことを考える人の行動は早いものです、、


大阪・北新地で「コロナ空き巣」多発 休業店は怒り
(4/16日刊スポーツより)

新型コロナウイルスの緊急事態宣言に伴う休業要請を受け、ほぼ休業状態になっている大阪・キタの繁華街「北新地」のバーやラウンジで、空き巣被害が相次いでいることが16日、分かった。約450店舗が加盟する北新地社交料飲協会には、緊急事態宣言が出された先週7日から今週初めにかけて数件の被害が報告されている。同協会の副理事長の織田高央さんは「混乱に乗じた“火事場ドロボー”は絶対に許せない」と憤りを隠せない。
(以下、略)


こうした報道を受けて、弊社も警戒態勢をいっそう強めることにしたいと思います!

お客さまにおかれましても、長期連休前に盗難対策を万全に済ませておくのが望ましいですね。

銅は4時間?

2020年04月14日 | 社会・経済
室長です。

ネット上で銅スクラップの情報収集をしていたところ、気になる記事が。

新型コロナウィルス感染拡大防止銅繊維シートの開発
群馬大学発ベンチャー企業である株式会社グッドアイ(桐生市 社⾧ 樋口慶郎)と株式会社明清産業(前橋市 社⾧ 山田 徹)は、群馬大学が出願した特許技術を基に、抗菌・抗ウィルス効果を持った銅繊維シートを開発しました。
銅箔でコーティングしたポリマー繊維に可視光応答型の光触媒を担持したもので、抗菌・抗ウィルス効果が有るため、現在世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルスの感染拡大を防止する材料として期待されます。


(写真は上記サイト抜粋)

そのプレスリリースを読んでみますと、なんと「2020年3月に米国カリフォルニア大学とプリンストン大学の研究チームが、新型コロナウィルスの生存 期間は付着した場所により異なることを報告しました。これによるとウィルスの生存期間はプラスチックやステンレスの表面では48~72時間と⾧いのに対して、銅の表面では4時間と極端に短くなることが 指摘されています。 」とあり、銅の殺菌効果が改めて凄まじいことが示されています。

プラスチックやステンレスの表面で48~72時間に対して銅の表面だと4時間というのはあまりにも、、(笑)

いずれにしても、開発されたこれらの品々(特に銅繊維シートで作製したオーバーマスク)を試着してみたいものです。

うつさない/うつらないために

2020年04月11日 | 仕事と経営
こんばんは、室長です。

昨日、栃木県でも知事が臨時の記者会見を開いて、県民に対して今月22日まで県内全域への不要不急の外出を自粛するよう呼びかけました。企業への休業要請にまでは至っていないものの、感染拡大への対応策としてやや踏み込んだ措置と言えるでしょう。

近隣市町にある大企業の工場でも感染者が出るなど、コロナウイルスの広がりは確実に近くに迫ってきていることが感じられます。

そこで急に恐ろしくなってきたのが、中小企業ならではの事業継続上の潜在的なリスクです。

自身や家族が感染してしまうことの恐ろしさもさることながら、会社の誰かが感染してしまうことで、濃厚接触者として他のメンバーが2週間程度の自宅待機になってしまった場合、現状ただでさえギリギリの人数で回している日常業務が滞ることが確実視され、取引先のお客さんに多大な迷惑をかけてしまうという懸念が頭に浮かんで急に恐ろしくなってきたのです。

廃棄物を遅滞なく再資源化もしくは適正処理する“静脈インフラ”を自任する会社として、避けうるリスクを回避できずにリサイクルフローの流れを止めてしまうのは、プロとしてあってはならないことです。

そこで弊社では、事業継続上のリスクを少しでも回避するための独自策として、社員全員に守ってもらいたい社内ルールを以下のように策定しました。

<自己防衛策>
・毎朝、自宅で体温を測定すること
 →その結果、37.5℃以上あれば会社に連絡の上、休みとする
・体調に異変があれば早めに申し出ること
・不要不急の外出を控えること
・(身内だけであっても)1時間以上の外食は極力控えること
 →外での会食について、経営陣はより厳格に運用

<相互の感染防止策>
・こまめな手洗いをすること
・弊社及び取引先の事務所に入る時には、マスクを着用すること
 →マスクはごく少ないながらも会社から支給
・使用後のトラックの窓は開けて換気に努めること
・ミーティング後や来客後には、事務所を定期的に換気すること
・屋外で対応可能な接客は基本的に屋外ですること

県の方針に倣っての22日までの措置で、正直、色々と悩む点も多いところですが、まずはできるところからやっていこうというスタンスです。

なお、スクラップ代金の支払い時は、基本的に屋外ないしは車内での待機をお願いすることになり、お客様には多少のご不便を強いることになってしまうかもしれませんが、事情を斟酌の上、ご了承いただければと思います。

身近な大切な命を守ること、医療崩壊を起こさないこと、そして現在の危機的な社会の状況を一日でも早く緩和することが重要と考えます。そのためにできることがあれば、積極果敢にドラスティクに実行することで協力していきたいと思います。

過度に商業主義の対象となっている生活(オープンスペース活用序論)

2020年04月02日 | 社会・経済
こんばんは、室長です。

一向に収まる気配のないコロナ禍。明日はわが身ではと、警戒を日々強める一方の状況が続いています。

参加したい各地のイベントが相次いで中止となったり、電車に乗って遠出や温泉旅行に行きたいものの自粛を余儀なくされたりと、この先も週末の予定はしばらく空白な状態が続きそうです。

とりわけ子育て世代にとっては、室内にこもりがちな子どものストレスをいかに発散させるかに頭を悩ませる日々です。「ショッピングセンターやレジャー施設などに出かけられなくて困る」や「イベントがなくなってつまらない」といった不満、そして「休日どこに出かけて過ごせばいいのやら…」という嘆きが、いろんな家庭から聞こえてくることでしょう。

しかし、ここで俯瞰した目線でこの現象を眺めてみると、私たちの生活──とりわけ余暇活動──がいかに他者(≒消費社会)に依存したスタイルになっているかに気付かされます。

と言いますのも、私たちが週末になるとこぞって利用する商業施設やレジャー施設は、そこでお金をいかに最大限消費してもらうかと企業が知恵を絞った結果、魅力の高い場所としてマーケティングされて私たちは“消費者”として吸い寄せられるようにそこに行ってしまうものです。

当然、そこでは金銭の消費なくしては時間を過ごすことはできません。

買物や食事をするのにもお金を使いますし、映画を見るのにもお金を使います。ちょっと疲れたから休むかとカフェに入ってもお金を使いますし、土産物を買うのにもお金を使います。果ては、ズラリと並んだガチャガチャの販売機の前で子どもが岩のように重くなってしまい、動かすのにやむなくガチャガチャを一回だけやらせるのにももちろんお金を使います(苦笑)

逆に、お金をほとんど使わずに創造的な活動がそこで展開できるかというと、ちょっと難しいと思わざるを得ません。そもそも、そこにあるものを消費してもらうのが、その場所のコンセプトなのですから、、

良し悪しは別として、いずれにせよ、あらゆる角度から商業の対象になっているのが実態だろうと思います。まあ、私たちもそこにどっぷりと気持ちよく浸かっている訳ですから、望むところなのかもしれませんが。

でもやはり、もうちょっとそれに自覚的・意識的でありたいと思います。

少し前のエントリーでも触れた、
・日本は、働いているかお金を使っているとまちに居場所がある、という社会(つまり、お金と仕事があれば個人で生きていける、与えられた中から選んで生きていく)になっている
・そうした与えられる便利さを消費する(=依存)のではない、自立的に創ることに価値が生まれるのではないか
といったキーワードと重なりますが、現代社会は与えられたものを消費するというライフスタイルにすっかり偏ってしまっているな~というのが、この一連の生活の自粛モードの中であぶり出されてきた問題意識です。

では自覚的・意識的になってみて、どうするのか。

こういう時こそ、消費空間とは縁の薄い(身の回りの)環境を楽しむことを思い出してみてはどうかなと思います。消費空間ではないというのは、送り手と受け手の関係性があまり明確でない場所、何をするところかがあまり決まっていない場所とでも言い換えられましょうか。

その代表的なものに、身近にある自然や公園(緑地や水辺)などのオープンスペースが挙げられます。

屋外のオープンスペースであれば密閉空間でもないですし、近所の小規模なオープンスペースであれば不特定多数の度合いもかなり緩和され、時宜に合った空間特性であもります。

公園のような自由度の高い場所で楽しみを見つけてみてはどうか、というのが室長的な回答になります。(本論に続く!?)

リーディングスキルテストをやってみた

2020年03月27日 | 読書・文学
室長です。

近年読んだ本の中で興味深かった本の一つが『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(新井紀子著)です。

これはAI研究をする中で見えてきた、日本の子どもたち(更には大人たちも!)の読解力不足の現状や教育プロセスの不備について、分かりやすく警鐘を鳴らす内容で、要するに、教科書の内容について「意味を理解して読むことができない」という現象が想定外に広がっているというのです。
その内容には非常に衝撃を受けた記憶があります。

そして、昨年、その続編である『AIに負けない子どもを育てる』という本が出版され、ちょうど子どもの習い事について考え始める時期だったので、参考にと思って手に取ってみたところ、大人向けのリーディングスキルテスト(RST)の体験版が収録されていたので、腕試しに解いてみました(笑)

その室長の結果がこちら。

①係り受け解析・・・・・10/10
②照応解決・・・・・・・10/10
③同義文判定・・・・・・10/10
④推論・・・・・・・・・ 9/10
⑤イメージ同定・・・・・10/10
⑥具体例同定(辞書)・・ 6/10
⑦具体例同定(理数)・・ 7/10

だいたい6点が大人の平均点とされているようなので、辛うじてそれを超えることができたことにまずは安堵(苦笑)

具体例同定がやや低くなっていますが、難易度の易しい問題でつまずく傾向が見られたことから、ひょっとすると早合点ないしはオッチョコチョイな気質があぶり出されているのかもしれないと、読解力とは違う角度での自身の欠点について気づきを得たりしました、、

今回やったのはあくまで紙上での体験版でして、本チャンのRSTはパソコンでやるそうです。落ち着いた時間がある時にちゃんとチャレンジしてみたいものです♪


最近の市況概況

2020年03月17日 | スクラップ情報
室長です。

このところ、武漢発のコロナウイルスの影響で、株価がもの凄い勢いで下落しています。

観光業や飲食業を中心とするサービス業は大打撃を受けている一方、近隣の製造業は思いのほか落ち着いているように見受けられます。ただ、サービス業を発端とする景況悪化は玉突き的に遅れて製造業にも波及することが懸念され、今後の景気悪化と低迷が非常に心配なところです。

さて、最近のスクラップ市況を取り巻く状況をグラフにして見てみましょう。




「LME銅価格」、「鉄スクラップ価格」、「日経平均株価」のそれぞれの変動を2014年1月1日を100として指数化したグラフです。

足元での日経平均株価の下落ぶりが著しいことが、ぱっと見て分かることと思います。

注目すべきは、銅価格と鉄スクラップが日経平均に約半月~1ヵ月ほど先んじる形で、1月頃から続落していることではないでしょうか。

今回のコロナウイルスの発生時期については諸説ありますが、「12月8日に湖北省の武漢で「原因不明の肺炎」症例が確認されていた」、「1月1日にウイルスの発生源と指摘されている武漢市の海鮮市場の休業が発表された」(https://www.fnn.jp/posts/00050021HDK/202001290640_reporter_HDKより引用)など、1月前半の段階でリスク要因として急浮上しつつあることが分かります(あくまでも今にして思えば、ですが、、)。

特に銅価格は足が速く、かなり早い段階で急落していることが分かります。「銅は景気を知っている」という格言がありますが、まさにその通りの動きをしています。

ただ、その後の資源価格の推移を見ていると、株価ほどの大暴落の様相はなく、むしろ健闘しているようにも思えてきます。まあ、それでも鉄スクラップは3年半ぶりの低水準に沈んでしまってはいますが、、

相場ですので一寸先は闇。明けない夜はないのと同じように、いつかは相場は明るくなるはずと思い、今はただ耐えるしかなさそうですねぇ。

災害廃棄物レポート

2020年03月05日 | 仕事と経営
室長です。

少し前のエントリーにて、昨年の台風19号の災害廃棄物に関するフィードバックをいつかまとめてみたいという話をしたかと思います。

ひらつねが災害廃棄物の処分作業の一部を担うプロセスの中で、全ての仮置場に足を運んで現場の状況をつぶさに確認する機会がありまして、そこでいくつかの感想や気付きが得られましたので、以下に少しまとめてみました。


災害廃棄物レポート

(1)廃棄物の保管状況の実態

那須烏山市では、住宅や事業所の床上・床下浸水の被害(床上197棟、床下57棟)を受けて、災害廃棄物を一時的に保管する仮置場4カ所を順次開設しました。

最初に受入れを開始した旧境小学校はわずか3日で満杯になってしまったそうで、大量のゴミが一気に殺到したことがうかがわれます。当日、現場に居合わせた人の後日談では、パニックの様相だったとのこと。

下の写真を見て分かるように、生ごみやプラスチック、金属、ガラス等々…がゴチャ混ぜになった状態で荷下ろしされていました。それらが積み重なった廃棄物の山からは、当時の切羽詰まった状況が見て取れます。

(旧境小学校の仮置場)


旧境小学校の仮置場では、ゴミの山が校舎まで押し寄せるかのようでした。

この異臭漂うゴミの山を、タイムリミット内に人(シルバー人材センター)の手で仕分けして処分場まで運び終えた行政の奮闘には、素直に敬意を表したいです。

(緑地運動公園の仮置場)




これまたカオスな様子の緑地運動公園の仮置場。仮置き場の中で一番最初に訪問したのがここでしたが、布団・衣類や木製家具が山のように重なった光景は忘れえません、、

(大桶運動公園の仮置場)


最後の開設されたのがこの仮置場。受入の態勢やルールが整ってからの開設だったこともあり、こちらは他に比べて、これでも分別されている方です。

なお、ルールを無視した未分別な荷下ろしは、後々の処理に要するコスト(時間や手間費)増大の一因となり、巡り巡って当市の行財政に負担となってのしかかってくることを心に留めておかねばなりません。


(2)那須烏山市の災害廃棄物の発生量

県内各市町の災害廃棄物の発生量(推計値)は下表の通り。



実際の仮置場で感じたボリューム感を考えると、被害の甚大だった他市の状況は想像を絶します。

なお、わが市の被災した家屋・事業所の合計は約300件で、災害廃棄物5,369トンという公表値を元にすると、「1件につき約17トン」と非現実的な数字が算出されました(苦笑)

残念ながら、被災した以外の無関係な廃棄物もかなりの量が便乗して持ち込まれたのではないかと推測されます。


(3)今後の課題と提案

仮置きできるバッファ(余裕)的な空間は緊急時に非常に役立つことが、今回痛切に感じたことです。

しかし、そうした広い空間には限りがあるため、別のソフト的な工夫が必須となるでしょう。

以下、災害の事前/事後で二つに大別して提案します。

【工夫①】余計なモノを持たないようにしよう!

災害廃棄物のうち、「被災する前からそもそも不要なモノだったのでは!?」という物品が多数見受けられました。

災害時に周囲に迷惑をかけぬよう、平時から計画的な整理(不用品の処分)を心がけたいものです。

【工夫②】荷下ろしの際、分別を徹底すること!

種類別に分別することで、事後の作業が格段にスムーズになるものです。

また、焦らず丁寧に荷下ろしすれば、容積も減らせるので省スペースにつながります。


以上、現場からレポートでした!

積読本23

2020年03月01日 | 読書・文学
室長です。

コロナウイルス対策はもとより、最近わが家で風邪が蔓延しているため、なかなか外出できない状況がずーっと続いています。

室長はまだ比較的軽症で済んでいるため、そんな時こそ家にこもってじっくりと読書でもしたいのですが、そうは問屋が卸さず、、

風邪ひきなくせに活発な子どもに邪魔されてまさに積読状態の本たちがこちら。

〇『徹底的に考えてリノベをしたらみんなに伝えたくなった50のこと』(ちきりん、ダイヤモンド社、2019)

〇『「仕事ができる」とはどういうことか?』(楠木健・山口周、宝島社、2019)

〇『国運の分岐点』(デービッド・アトキンソン、講談社+α新書、2019)

〇『共感資本社会を生きる』(新井和弘・高橋博之、ダイヤモンド社、2019)

〇『読書会入門』(山本多津也、幻冬舎新書、2019)

〇『スッキリ中国論 スジの日本、量の中国』(田中信彦、日経BP社、2018)

『国運の分岐点』に書かれている、「日本経済の最大の問題は中小企業」という過激な指摘は非常に耳の痛い話。自分の中でもうちょっと整理して、先輩経営者達と意見交換したいテーマです。

自社のミッションを言語化する

2020年02月21日 | 商工会・法人会
こんばんは、室長です。

今月の上旬、地元の商工会青年部の自主セミナー(勉強会)の講師をやりました!

昨年度から始まったこの企画。青年部が様々な業種の部員から構成されていることに着目し、各自の会社や事業について部員の前でプレゼンする機会(20~45分/人)を持つことで、発表者は人前でしゃべるスキルを身につけつつ、聞いている参加者も学びを得られるという双方向のメリットが得られる好企画です。

一年のうちに3回というのが定着しつつある中で、室長は今年度のトリを仰せつかりました。

せっかくの機会なので、単に自社の事業をパワポにまとめて話すというのでは少々もったいないと思い、個人的な狙いを持って臨みました。

タイトルは「100年企業を見据えた自社のミッションを言語化する」です。



5年後、10年後がどのような世の中になっているのか予想がつきにくい現在、事業環境がどのように変わってもある程度適応できるだけの柔軟性が求められることは想像に難くありません。かといってその場その場で右へ行ったり左へ行ったりしていたのでは、事業継続が覚束ないであろうこともまた必定でしょう。

そうした時に重要になってくるのが、自社とはどのような存在なのかという“ブレない軸”のようなものを定めることだと思うのです。それも、軸となるものをなんとなく認識するのではなく、言語化・文言化してはっきりと自他ともに顕在化させることです。

言語化することはそのプロセスで様々な取捨選択が行なわれるので、思考がかなり論理的に整理されることになります。また、他の経営陣や従業員はあくまで自分以外の他人ですので、「こういう会社でありたい」といった価値観を共有するに際しては、言葉以外ではなかなか伝えることができないでしょう。

せっかくなのでこの機会を使って、普段なかなかやらない作業である、自社のミッションを言語化するという作業をやってみたわけです。

前半はこれまで商工会まつり等で多用してきた資源ライブラリーの資料を活用した会社案内をし、後半で自社のミッションの言語化について説明をするという流れにしました。





細部は端折りますが、結論として出したミッションというのがこちら。



「静脈インフラとして地域の産業・生活を支え続ける」です。

そのもとになっているキーワード達がこちら。



静脈インフラというのは、各住宅にあるトイレ、ないしは都市の中の下水のような当たり前にある(=インフラ的な)存在としての静脈産業(資源循環・リサイクル産業のこと)のことを指します。また、支え続けるというのはインフラ的な存在とも重複しますが、お客さんを困らせることのないようにサービスを責任や使命感を持って継続していくという決意を示しています。

また、ミッションやビジョンといった似た専門用語は混同して使いがちですが、それも以下のように整理してみました。



これまでは「ミッションでもビジョンでもどっちでも良くね!?」と思っていたのですが、今回の作業を通じて、自分自身の中でそこはかなりクリアになってきました。

あとはこのミッションをいかに日常的な行動に落とし込んでいき、同時に他の経営陣と共有していくかが重要となります。

また、時には、このフレーズに未来永劫とらわれることなく、適宜見直すことも必要となるでしょう。(極端な話、理由が説明できる朝令暮改は全然オッケー、というのが自分の考えですので。)

いずれにせよ、自分の考えをまとめる良い機会となりました。これを常日頃からできるようになるといいのですがねぇ~


第7回資源ライブラリー開催

2020年02月05日 | 資源プロジェクト
室長です。

去る2019年10月27日、那須烏山商工会まつりにて、第7回資源ライブラリーを開催しました!
(昨年は台風の水害により気もそぞろになっていたせいか、投稿を忘れてしまい今頃の更新になってしまいました、、ご容赦くださいませ。)

今回は企画の内容をいじるだけの余裕がなかったため、前回と同じ以下の内容での出展と相成りました。
①企画展示「特殊メカの紹介」
②常設展示「鉄くず屋の仕事」
③図書室「本・資料の紹介」

まずは開始直後の全景。



こちらは前年と同内容の常設展示と図書室のレイアウト。



今回も特殊メカ(マグネットクレーン)とスチール机を用いたスクラップの仕分けゲームが主役♪



老若男女問わず、ゲーム感覚でチャレンジしてくれるのはとてもうれしい限りです。













単にゲームとして終わらせるのではなく、「磁石にくっつくのが鉄で、その性質を使ってリサイクルのための分別をしています」とか「同じ金属のように見えても種類が違うと用途も価格も異なるので、種類ごとに分別してくださいね」などと、丁寧に説明するとみなさんウンウンと熱心に聞いてくれてました。

こちらは3世代(!)で見てくれていたお客さん。偉いっ!!



子どもたちは地面に散らばったスプーンやフォークを見て、磁石にくっつくものとそうでないものの違いに興味津々。



この無邪気な姿、たまらなくイイですね!(笑)

今回は会場全体のレイアウトが多少変更されたせいか、こちらのゾーンにまで足を運ぶ来場者が少なかった印象を受けました。全体での来場者数は前回と比べてさほど変わらなかったようだとのことだったので、ちょっと残念でした~

そんな訳で、ちょっと悔しい思いもしましたので、次回(今年)の出展内容は少しバージョンアップを考えてますので、乞うご期待ください!


地方に住む幸せを考える

2020年01月24日 | 地域計画
室長です。

もう1ヵ月半ほど前のことですが、宇都宮大学(宇大)で面白そうなシンポジウムが開催されていたので、ちょっくら参加してきました。

『「とちぎ仕事学」を通して考えるこれからの時代の地域づくりと私の生き方』というタイトルのシンポジウムで、これまで数回にわたって行なわれてきた講座の集大成の位置づけのようです。

目下、「地域で生活することの幸せとは?」というのが自身にとって興味のあるテーマの一つでして、話題提供のパネラーの一人のタイトルにひかれてはるばる宇大まで行ってみました♪


何気に大人になってから初めての宇大潜入!
交通量の多い普通の道路の脇に大学があるので、車で躊躇なくそのまま構内に入っていけたのは少々驚きでした(笑)

さて、各講師の講演内容で印象深かったものを以下にまとめてみます。

①西村佳哲「自分が生きる社会を自分たちでつくる」
・公(public)・共(common)・私(private)のうち、日本は“共”が弱い
・住むところは生きていく上でのベース(欧米では行政が住宅保障をする)
・日本は、働いているかお金を使っているとまちに居場所がある、という社会になっている
 →つまり、お金と仕事があれば個人で生きていける、与えられた中から選んで生きていく
・若い人に対して、「この世界にこんな風にいられるんだな」という“あり方”を提案する/見せる

②廣瀬俊介「地域の文理融合研究について」
・“全体的な地域研究”の必要性
・生態系サービス(人間が生態系から受ける便益)の存在
・地域の文脈

③山口覚「変わってゆく価値観の先に─地域を豊かにする評価・指標の探求」
・「競争・所有・依存」から「協力・共有・自立」へ
(競争:同じベクトル(価値観)の中で優劣を競う、所有:モノに豊かさを感じる、依存:便利さ→経済の拡大を志向する、相対的な価値に根差している)
(協力:一人ではなしえないことが可能になる、共有:みんなで使うことで喜びを分かち合う、自立:創る→関係性が生まれる、消費者ではなく当事者になる)
・自分のまちにとって何が幸せで何が大切か、自分たちなりの評価軸をつくる
・「量」で測るのではなく、いかに「質」を問うていくか
・例えば、“知り合い人口”という評価軸(「ちょっと困っているんだけど助けて…」と言える人の数)

山口氏の言うところの「質」や「豊かさ」というのは、室長の考えるところの「幸せ」と直結するであろうもので、おそらくそれは西村氏のして触れた「与えられた中から生きていく」というスタイルのアンチテーゼでもあろうかと思います。それはつまり、山口氏の「消費者ではなく当事者」、「創る」(創造する)といった能動的な生活を送る手ごたえが「幸せ」なのではなかろうかと。また、その生活も廣瀬氏の言う「地域の文脈」と無関係には成立しないと言えそうです。

と、そんな感じで、室長のレンズを通して講師の話を換骨奪胎して室長の考えを固めてみました。

GDPや経済効果といった評価軸を全否定する訳ではありませんが、「幸せ」といった質的な評価軸の設定には非常にワクワクさせられましたね~
いつか個人的なワークショップで使ってみたいネタになりそうな予感w

それにしても、こうした知的好奇心を刺激する場に足を運ぶのは実に久しぶりな気がして、大学っていいところだなぁとしみじみと感じた次第。知の集積する場所というのは、やはり都市空間ならではのものと改めて実感しました。学びたい欲が非常に刺激されて、良い機会となりました。

思いのほか、宇大はまちに開かれたキャンパスの雰囲気でしたので、今後もうちょっと積極的に足を運んでみたいものですね~

水害の爪痕は深い

2019年12月08日 | 仕事と経営
室長です。

更新がすっかり滞り、非常に久々の投稿になってしまいました!

こちらはとりあえず変わらず無事にやっていますので、ご安心くださいませ。

しばらく更新しなかった言い訳になるのですが、台風19号の水害に伴う断水騒動などで10月の後半半分がすっかりペースを掻き乱されてからというもの、なんとなく心ここにあらずと言いますか、いろいろ予定していたものの歯車が狂ったこともあり、心身ともに落ち着かない状況がここまで続いてきたものでして、、

更に災害関連のイレギュラーな仕事もあったりして、例年以上に過酷な師走の繁忙期を目下迎えつつあるという状況で、ブログを落ち着いて更新するという気になれませんでした。

とりわけ影響の大きいのが、水害で出てきたゴミが集積された災害ゴミの仮置場の撤去作業。結局、弊社で対応できるのは廃畳だけでしたが、これだけでも結構労力を割かれる事態となっています。

弊社の通常業務への影響はさることながら、行政にとってこの災害ゴミの処分はかなり深いダメージを与えるのではなかろうかと心配になってきます。

市内の仮置場は4ヵ所あるのですが、そのうちの1ヵ所の様子を後々のための備忘録としてこちらに紹介します。





弊社ではその脇にこれでもかと積まれた約1000枚程の畳を撤去するという作業に従事しました。

その積まれた様子がこちら。



水を含んだ本畳は尋常ではない重さになっているため、とてもじゃないですが人力で一枚一枚トラックに積み替えるなんてできません。少しでも効率化を図るためにメカに頼ることになります。





周囲に充満する匂いで薄々気づいてはいましたが、水を含んで屋外に放置された畳はすぐに腐敗が始まり、クレーンでつかんで持ち上げるとモワモワと白い煙が出ていることからも絶賛発酵中であることがうかがい知れました。(なおのこと、人力に頼らなくてよかった…)

とりあえずこの現場の撤去作業は目途が立ち、災害からの復興に向けて微力ながらも関わることができたのは良かったのかなと。

もう少し落ち着きましたら、一連の作業や現場の視察を通じて感じた気づきを、今後の水害対策のフィードバックとしてまとめてみたいと思います!

積読本22

2019年09月18日 | 読書・文学
こんばんは、室長です。

気づけば朝夕はすっかり秋の空気になり、夜の読書が楽しみな季節になってきました♪

この夏はかつてないほど読書欲が減退していましたが、暑さが一段落して過ごしやすい時期になってくると少しずつ読書欲が湧いてきます。

そんな最近の積読本がこちら。

〇『仕事では「3」を使え』(流音弥、扶桑社新書、2012)

〇『日本の祭』(柳田国男、角川ソフィア文庫、昭和44)

〇『子どものことを子どもにきく』(杉山亮、岩波書店、1996)

〇『ともに生きる仏教』(大谷栄一編、ちくま新書、2019)

〇『消えた市区町村名の謎』(八幡和郎、イースト新書Q、2017)

〇『ビジョナリー・カンパニー』(ジム・コリンズ、日経BP社、1995)

特に読むのを楽しみにしているのが『子どものことを子どもにきく』という本で、自分の子どもにインタビューを試みた内容を書いた本なのですが、スタートした時のインタビュー対象者である子どもの年齢はなんと3歳で、そんな小さな子との会話を丹念に記録するというスタイルが妙に気になりました。

まだかじりかけですが、最初(3歳時)のインタビューをやった際、(大人にしてみたら)支離滅裂な答えが返ってくる場面が多々あったらしいのですが、そこで著者が抱いた感慨が以下の文章に表現されています。

「あと数年もすれば、隆の口のきき方もぼくたち大人のそれに近いところになってくるだろう。隆はあるものを獲得する分、あるものを失うだろう。」

そう、成長するということは何かを失うということなのですよね。

そんな風に思うと、子どもの成長というものが別の観点からいとおしくなってきます。明日からの子育てがまた違った意味で面白くなりそうな気がします♪

御用だ御用だ!

2019年09月17日 | スクラップ情報
室長です。

とある業界紙にて「廃棄物「置き逃げ」警戒」という大見出しで、引き取り先のない廃棄物が勝手にスクラップ業者に持ち込まれる「置き逃げ」について警鐘を鳴らしていたのが数か月前のこと。

ヤード内への不法侵入と言えば普通なら“盗難”が真っ先に頭に浮かぶものですが、処分が難しいスクラップや廃棄物が国内に滞留している昨今、処分に費用がかかるものを一方的に投棄していく“置き逃げ”が全国的に散見され、それに対する警戒も必要になるとのことです。



ちょうどその頃、弊社のリサイクルボックスでも明らかな廃棄物(リサイクル券が必要な家電や家庭の粗大ごみ等)が不法投棄される事案が数件立て続けに起きていたので、まったくの他人事ではなくいっそう警戒するように気を引き締めていました。


そして蒸し暑いある金曜日の夕方、その事件は発生しました。

リサイクルボックスの脇に車を横付けにしている車が遠方に見えたので、段ボールや古紙を入れてくれているお客さんかなと思っていると、なにやらカサのはる大きなものを車から出して地面に置いています。徐々に近づくにつれ、なんと明らかな廃棄物(衣装ケース)を白昼堂々「置き逃げ」していこうとしているではありませんか!

すぐに駆けつけて事情聴取を敢行。詳細は記しませんが、素直に謝らなかったので「それは犯罪ですよ!」と一喝して、すでに投棄していたゴミを持ち帰らせました。

ちなみに、その不届きな輩は高齢の夫婦でした。人生の晩年になってそんなつまらない罪を犯してしまうとは…と同情さえしたくなるような後味の悪い情けない感情が湧いてきました。

ネガティブな話はあまりここではしたくはないものですが、同じような残念なケースが生じないよう、注意喚起としてあえて記しておきたいと思います。

みなさまも「置き逃げ」にはくれぐれもご用心を!

ヤード建屋の屋根工事

2019年08月26日 | 仕事と経営
室長です。

7月下旬から続いた酷暑と家族からもらった風邪のせいで、お盆休みまで体調が絶不調でした。お盆休みを挟んで復調してきて、ここにきてようやくブログを更新する気になってきました。

さて、現在、弊社の初音ヤードでは数十年に一度の建屋の改修を行なっています。老朽化が進んでこれまで見すぼらしい外観でしたが、一念発起して壁と屋根を大改修することにしました。

数か月にわたる工事期間中、四方は足場でぐるりと囲まれて、普段は行くことのできない屋根の高さまで安全に到達することができます。

そんな訳でちょっと登ってみたところ、滅多に見られない風景が眼下に広がっていたので、記念に写真に収めてみました。


<北西側の景色>


奥に見えるNTT(旧電電公社)の建物の高さが目につきました。


<西側の景色>


愛宕山の裾に広がる住宅の様子がいつもと違う角度から眺められて興味深いです。


<南西側の景色>


JR烏山駅の駅舎が見えます。


<東側の景色>


那珂川の雄大な流れを眼下に眺めることができます。
暑くなければコーヒーを飲みながら1時間でも2時間でもボンヤリできそうな眺め♪


<北東側の景色>


日野町方面の商業施設がこれまた普段見慣れない角度から眺められます。


高いところに登るのは煙となんとやらと言われますが、この写真を撮っている間、スマホを落っことしやしないかとずっとヒヤヒヤしていまして、真下を見た時に感じるゾワゾワする恐怖感を思い出すにつけ、あまり積極的には登りたくないものです(苦笑)

職人さんは慣れて恐ろしさを感じないのだとか、、

暑い中大変とは思いますが、職人のみなさま、引き続きお気をつけて作業よろしくお願いします!