室長の部屋

那須烏山市のスクラップ回収業(有)ひらつね 経営企画室ブログ

リーディングスキルテストをやってみた

2020年03月27日 | 読書・文学
室長です。

近年読んだ本の中で興味深かった本の一つが『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(新井紀子著)です。

これはAI研究をする中で見えてきた、日本の子どもたち(更には大人たちも!)の読解力不足の現状や教育プロセスの不備について、分かりやすく警鐘を鳴らす内容で、要するに、教科書の内容について「意味を理解して読むことができない」という現象が想定外に広がっているというのです。
その内容には非常に衝撃を受けた記憶があります。

そして、昨年、その続編である『AIに負けない子どもを育てる』という本が出版され、ちょうど子どもの習い事について考え始める時期だったので、参考にと思って手に取ってみたところ、大人向けのリーディングスキルテスト(RST)の体験版が収録されていたので、腕試しに解いてみました(笑)

その室長の結果がこちら。

①係り受け解析・・・・・10/10
②照応解決・・・・・・・10/10
③同義文判定・・・・・・10/10
④推論・・・・・・・・・ 9/10
⑤イメージ同定・・・・・10/10
⑥具体例同定(辞書)・・ 6/10
⑦具体例同定(理数)・・ 7/10

だいたい6点が大人の平均点とされているようなので、辛うじてそれを超えることができたことにまずは安堵(苦笑)

具体例同定がやや低くなっていますが、難易度の易しい問題でつまずく傾向が見られたことから、ひょっとすると早合点ないしはオッチョコチョイな気質があぶり出されているのかもしれないと、読解力とは違う角度での自身の欠点について気づきを得たりしました、、

今回やったのはあくまで紙上での体験版でして、本チャンのRSTはパソコンでやるそうです。落ち着いた時間がある時にちゃんとチャレンジしてみたいものです♪


最近の市況概況

2020年03月17日 | スクラップ情報
室長です。

このところ、武漢発のコロナウイルスの影響で、株価がもの凄い勢いで下落しています。

観光業や飲食業を中心とするサービス業は大打撃を受けている一方、近隣の製造業は思いのほか落ち着いているように見受けられます。ただ、サービス業を発端とする景況悪化は玉突き的に遅れて製造業にも波及することが懸念され、今後の景気悪化と低迷が非常に心配なところです。

さて、最近のスクラップ市況を取り巻く状況をグラフにして見てみましょう。




「LME銅価格」、「鉄スクラップ価格」、「日経平均株価」のそれぞれの変動を2014年1月1日を100として指数化したグラフです。

足元での日経平均株価の下落ぶりが著しいことが、ぱっと見て分かることと思います。

注目すべきは、銅価格と鉄スクラップが日経平均に約半月~1ヵ月ほど先んじる形で、1月頃から続落していることではないでしょうか。

今回のコロナウイルスの発生時期については諸説ありますが、「12月8日に湖北省の武漢で「原因不明の肺炎」症例が確認されていた」、「1月1日にウイルスの発生源と指摘されている武漢市の海鮮市場の休業が発表された」(https://www.fnn.jp/posts/00050021HDK/202001290640_reporter_HDKより引用)など、1月前半の段階でリスク要因として急浮上しつつあることが分かります(あくまでも今にして思えば、ですが、、)。

特に銅価格は足が速く、かなり早い段階で急落していることが分かります。「銅は景気を知っている」という格言がありますが、まさにその通りの動きをしています。

ただ、その後の資源価格の推移を見ていると、株価ほどの大暴落の様相はなく、むしろ健闘しているようにも思えてきます。まあ、それでも鉄スクラップは3年半ぶりの低水準に沈んでしまってはいますが、、

相場ですので一寸先は闇。明けない夜はないのと同じように、いつかは相場は明るくなるはずと思い、今はただ耐えるしかなさそうですねぇ。

災害廃棄物レポート

2020年03月05日 | 仕事と経営
室長です。

少し前のエントリーにて、昨年の台風19号の災害廃棄物に関するフィードバックをいつかまとめてみたいという話をしたかと思います。

ひらつねが災害廃棄物の処分作業の一部を担うプロセスの中で、全ての仮置場に足を運んで現場の状況をつぶさに確認する機会がありまして、そこでいくつかの感想や気付きが得られましたので、以下に少しまとめてみました。


災害廃棄物レポート

(1)廃棄物の保管状況の実態

那須烏山市では、住宅や事業所の床上・床下浸水の被害(床上197棟、床下57棟)を受けて、災害廃棄物を一時的に保管する仮置場4カ所を順次開設しました。

最初に受入れを開始した旧境小学校はわずか3日で満杯になってしまったそうで、大量のゴミが一気に殺到したことがうかがわれます。当日、現場に居合わせた人の後日談では、パニックの様相だったとのこと。

下の写真を見て分かるように、生ごみやプラスチック、金属、ガラス等々…がゴチャ混ぜになった状態で荷下ろしされていました。それらが積み重なった廃棄物の山からは、当時の切羽詰まった状況が見て取れます。

(旧境小学校の仮置場)


旧境小学校の仮置場では、ゴミの山が校舎まで押し寄せるかのようでした。

この異臭漂うゴミの山を、タイムリミット内に人(シルバー人材センター)の手で仕分けして処分場まで運び終えた行政の奮闘には、素直に敬意を表したいです。

(緑地運動公園の仮置場)




これまたカオスな様子の緑地運動公園の仮置場。仮置き場の中で一番最初に訪問したのがここでしたが、布団・衣類や木製家具が山のように重なった光景は忘れえません、、

(大桶運動公園の仮置場)


最後の開設されたのがこの仮置場。受入の態勢やルールが整ってからの開設だったこともあり、こちらは他に比べて、これでも分別されている方です。

なお、ルールを無視した未分別な荷下ろしは、後々の処理に要するコスト(時間や手間費)増大の一因となり、巡り巡って当市の行財政に負担となってのしかかってくることを心に留めておかねばなりません。


(2)那須烏山市の災害廃棄物の発生量

県内各市町の災害廃棄物の発生量(推計値)は下表の通り。



実際の仮置場で感じたボリューム感を考えると、被害の甚大だった他市の状況は想像を絶します。

なお、わが市の被災した家屋・事業所の合計は約300件で、災害廃棄物5,369トンという公表値を元にすると、「1件につき約17トン」と非現実的な数字が算出されました(苦笑)

残念ながら、被災した以外の無関係な廃棄物もかなりの量が便乗して持ち込まれたのではないかと推測されます。


(3)今後の課題と提案

仮置きできるバッファ(余裕)的な空間は緊急時に非常に役立つことが、今回痛切に感じたことです。

しかし、そうした広い空間には限りがあるため、別のソフト的な工夫が必須となるでしょう。

以下、災害の事前/事後で二つに大別して提案します。

【工夫①】余計なモノを持たないようにしよう!

災害廃棄物のうち、「被災する前からそもそも不要なモノだったのでは!?」という物品が多数見受けられました。

災害時に周囲に迷惑をかけぬよう、平時から計画的な整理(不用品の処分)を心がけたいものです。

【工夫②】荷下ろしの際、分別を徹底すること!

種類別に分別することで、事後の作業が格段にスムーズになるものです。

また、焦らず丁寧に荷下ろしすれば、容積も減らせるので省スペースにつながります。


以上、現場からレポートでした!

積読本23

2020年03月01日 | 読書・文学
室長です。

コロナウイルス対策はもとより、最近わが家で風邪が蔓延しているため、なかなか外出できない状況がずーっと続いています。

室長はまだ比較的軽症で済んでいるため、そんな時こそ家にこもってじっくりと読書でもしたいのですが、そうは問屋が卸さず、、

風邪ひきなくせに活発な子どもに邪魔されてまさに積読状態の本たちがこちら。

〇『徹底的に考えてリノベをしたらみんなに伝えたくなった50のこと』(ちきりん、ダイヤモンド社、2019)

〇『「仕事ができる」とはどういうことか?』(楠木健・山口周、宝島社、2019)

〇『国運の分岐点』(デービッド・アトキンソン、講談社+α新書、2019)

〇『共感資本社会を生きる』(新井和弘・高橋博之、ダイヤモンド社、2019)

〇『読書会入門』(山本多津也、幻冬舎新書、2019)

〇『スッキリ中国論 スジの日本、量の中国』(田中信彦、日経BP社、2018)

『国運の分岐点』に書かれている、「日本経済の最大の問題は中小企業」という過激な指摘は非常に耳の痛い話。自分の中でもうちょっと整理して、先輩経営者達と意見交換したいテーマです。