室長の部屋

那須烏山市のスクラップ回収業(有)ひらつね 経営企画室ブログ

廃棄物処分場はあと14年で満杯に!?

2015年06月30日 | スクラップ情報
こんにちは、室長です。

最近、産業廃棄物にまつわる情報を収集していまして、その中で気になったトピックがありましたので紹介します。

産業廃棄物とは、建設工事の現場や工場で製品を生産するといった事業活動に伴って生じる廃棄物のことです。その種類は廃棄物処理法で燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類などの20種類が指定されています。

事業場から排出された産業廃棄物は、中間処理施設で再生可能なものとそうでないものに選別され、後者は破砕や焼却されて減量化されます。その後、その“濃縮された廃棄物”は最終処分場にて埋め立てられて一連の処理が完了します。

ちなみに弊社は、お客様の事業所から排出される産業廃棄物を中間処理施設まで運搬する「収集運搬」の役割を担っています。

最新のデータ(平成24年度)では、年間に約3億8,000万トンの産業廃棄物が全国で排出されています!日本で一年間に生産される鉄(粗鋼)の量が約1億トンであることを考えると、もの凄い排出量です(笑)そして、そのうち中間処理等を経て約1,300万トン(排出量全体の約3%)が最終処分されています。

一方、全国の最終処分場の残余容量は18,271万㎥とされており、上記の最終処分の実績(1t=1㎥で仮換算)で除してみると、残余年数13.9年という推計値が算出されます。つまり、現状の排出状況のまま推移したとすると、14年後には処分場が足りなくなってしまう、ということになります。とりわけ首都圏エリアに限定した場合、残余年数は6.3年と大幅にタイトな状況になってしまうのです!


左軸:産業廃棄物の最終処分量(単位:万トン)
右軸:産業廃棄物最終処分場の残余年数(単位:年)

数字を真正直に受け取れば、2020年の東京オリンピックが開催される頃には首都圏の最終処分場がパンクして、東京近郊では廃棄物が糞詰まりのようになっているということになります(苦笑)まあなんの因果か、オリンピック会場(予定)付近のベイエリアにある夢の島だって、「ハエの天国」と呼ばれるほど酷いごみの埋め立て地(こちらは家庭から排出されるいわゆる一般廃棄物)だったそうですからね。。

閑話休題。もちろん毎年新たな処分場が開設されているので、処分場の残余容量が減る一方という訳ではありません。しかも、ここ10年のトレンドでは最終処分量が減少していることで残余年数はむしろ延びているくらいです。これはそもそもの排出量の減少に加え、技術革新による再生利用の進展が寄与しているものと思われます。

しかしグラフからは、「ここにきて処分量の減少傾向は下げ止まりを迎え、残余年数も頭打ちになりつつある」とも読み取ることができ、現在程度がピークである可能性も示唆されます。

不法処理は言わずもがなですが、国土が廃棄物であふれてしまう前に、少しでも適切な減量化が求められますね。

ミステリーサークル

2015年06月22日 | 社会・経済
室長です。

先日、仕事で茨城県の古河市に行くことがあり、初めての場所だったので地図やインターネットで事前にルートを調べていた時のこと。目的地の近くにある「配電盤団地」なる字面に目が釘付けになりました。住宅都市整理公団に見られるような団地マニアではないのですが(もちろん、住宅団地を眺めるのは好きです。写真だけですがコルビュジェのユニテ・ダビタシオンはいいですね~♪)、やはり一風変わった工業団地には敏感に反応してしまうもので(笑)

配電盤団地は正式には配電盤茨城団地と言うそうで、同協同組合の理事長曰く「東京オリンピックを間近に控えた昭和37年、配電盤製造にかかわる同業者を中心に、手狭となった都心から、新たな工場用地を茨城県総和の地に求めて工場団地を建設」したことが始まりだそうです。現在は50年以上の歴史を持ち、テクノパーク古河という愛称で呼ばれているようです。

そんなものを地図上で見つけて喜んでいたのもつかの間、配電盤団地の南側に更に興味深いものを発見しました!それがこの地図です。



まるでミステリーサークルのような不思議な円状の道路。これはまさか…と思っていたら、やはり環状交差点(ラウンドアバウト)ではないですか!ラウンドアバウトとは、本来信号機付きの十字路(交差点)を円形に変えることによって、信号機を不要にしつつ(無駄な信号待ちがなくなる)車の流れを良くするというメリットが期待されています。初めて経験した場合、どうやって通過するか混乱しますのでかえって渋滞の原因になりそうな気もしますが(苦笑)

経営企画室のゼミ長は、折につけヨーロッパで体験したラウンドアバウトの快適さに感心しているのですが、どうやら日本での導入事例は非常に稀のようなのです。それが目的地の比較的近くに存在するなんて、行かなきゃもったいないでしょう。という訳で実際に行ってみました~

まずはアプローチ。こんな標識見たことありません。


交差点侵入時には一時停止します。右側から来る車輛に気を付けつつ進入。


左回りで進み、出たい方向の手前で左ウィンカーを出して退出します。


室長は助手席で撮影係をやっていたので見ていただけですが、運転手はちょっと興奮気味だったのではないでしょうか(笑)

室長的には実は、円形の交差点の中央部のオープンスペースの使われ方がかなり気になっていました。案の定と言うかポケットパーク的な使われ方をしていましたが、管理の行き届いた芝生が目に気持ちの良いシンボリックな空間になっていたのは驚きでした。もう少し粗放的な扱いを受けているものとばかり想像していたもので。ただ、歩行者に優しくないこの郵便ポストの位置には失笑を禁じえませんでしたが。。

仕事の途中とは言え、見知らぬ土地を旅するというのはとても楽しいものです。もちろん、仕事はキッチリやってきましたので誤解のないよう。

隠れた優良サンダル

2015年06月21日 | 社会・経済
こんばんは、室長です。

今朝の下野新聞朝刊を読んでいたところ、「77%「地域格差拡大」」という記事が目に入りました。

下野新聞が加盟している日本世論調査会が実施した全国面接世論調査から分かったことで、「大都市と地方の経済格差が拡大していると答えた人が全体の77%に上り、景気回復の実感が日本全体に広がっていない現状を映し出した。」とのこと。

何をもって経済格差としているのかが不明なので、詳細を知ろうと思って日本世論調査会について調べたのですが、団体のホームページ等がないので具体的な情報は把握できませんでした…こうした一方向のスタンスですと、マスコミの論調に都合の良い情報のみ使われてしまうのではないかと、情報ソースとしての信頼性に欠ける気がしてしまいます。なお、同会についてはこちらが詳しそうなので、気になる方はどうぞ。

上記の記事に戻りますが、確かになんとなく都市部の方が大きな企業が集積していて働き口も多く、人口密度も高いので多様なサービスを享受できるという意味で経済的な差がありそうな気がします。ネット通販が便利になっているとは言え、消費生活を送る上でも都市部の方が快適でしょう。

しかし、例えば家計調査で「可処分所得」(所得の総額から直接税や社会保険料などを差し引いた残りの部分で、個人が自由に処分できる所得。)を調べて都市階級別に比較してみますと、
大都市     :373,238円
中都市     :398,857円
小都市A    :374,740円
小都市B・町村:376,379円
(平成26年度家計調査、勤労者世帯、月額)
というように、必ずしも大都市が個人の経済面で圧倒的に優位に立っている訳ではなさそうな数字も出てきます。

また、地方ならではの住環境の良さなど、“経済格差”とはまた違ったモノサシもあるので、上記の記事は大都市と地方の比較の一面を切り取っただけに過ぎないと言えそうです。

住環境の良さと言えば、オシャレにある程度無頓着でも気兼ねなく過ごせる地方のユルさも捉え方によってはポジティブなものになります。室長もオヤジ臭いサンダルをつっかけてその辺を散歩するというストレスフリーなライフスタイルにどっぷりと浸っています(笑)まぁ、緊張感がない人間は大抵堕落するもので、室長もその例に漏れませんが…

雨が降ったり蒸し暑くなってくるこの季節、朝夕のプライベートな時間の履物に何を選ぶかは悩みの種。足が蒸れるのが嫌なのでスニーカーや革靴などはあまり履きたくないもの。さりとて革製のオシャレ重視のサンダルだと足に負担がかかるので、こちらもやはり敬遠してしまいます。そんな時に重宝するのがオジサンっぽいサンダルなのです!

デザインはさておき、多少乱暴に使っても気になりませんし、地元のスーパーや靴屋で手軽にかつ安価に購入できるのが良いところです。地元の靴屋でバーゲンしていたので、ついつい購入してしまいました(笑)



マルタイというブランド名のこのサンダル。なんとメイドインジャパンの優良サンダルです♪この履き心地がまたいいこと!ただし、表側の「LIFE」という金文字だけは余計なのですが…直訳すると「生活」や「人生」という生活臭漂う意味ですので(苦笑)

このマルタイを作っているのはどんな企業なのか調べてみたところ、なんとオフィシャルなサイトが見つかりません!関西丸泰ゴム工業所(大阪市生野区)という企業名までは特定できるものの、企業の概要すらつかめないのです。。かろうじて日本製サンダルについて言及しているブログがあるくらいで、実態はよくつかめませんでした。

ところで、読んだことはありませんが、『大都市産地の地域優位性』(ナカニシヤ出版)という書物によれば、浅草と長田(神戸)は東西大都市地域に位置する二大履物産地として有名なのだそうです。同書では神戸ケミカルシューズ(ゴムの他、化学繊維を用いた履物)とエスニシティの関連について章を割いて分析しているようで、履物と一口に言ってもなかなか奥行きの深い分野のようです。浅草や長田という地域特性や履物の素材である皮革という組み合せは、確かに社会学的な興味がひかれる分野なのかもしれません。上記のマルタイの企業概要がオープンになっていない(BtoCの会社にしては本当に珍しいと思います)のも、なにかしら背景があるのでしょうか。。

話が多方面に拡散しましたが、詰まるところ室長が買ったマルタイのサンダルを自慢したかっただけです(笑)

ただ、これにフィットする服装選びが難しいのが玉にキズ。ユニクロやしまむら的な、かなりラフな格好しか似合わないのです。ですので、このマルタイのサンダルを履いてちょっぴり貧相な格好でトボトボ歩いている室長を見た時には、とりあえずファッションを気にしていない訳ではないということだけ思い出してくださいネ。

地域の看板採取 その2(那須南病院前)

2015年06月18日 | 看板採集
こんにちは、室長です。

一部の読者から評価いただいている「看板採集」のコーナー(笑)

調子に乗りまして、さっそく2回目の採取の成果を披露したいと思います。今回は那須南病院前です。

那須南病院は那須烏山市と那珂川町の2市町が合同で運営する広域行政施設の病院です。

当該地域の地域医療を担う中心的な医療機関ですので、周囲の遠方の市町村からも患者さんが受診に訪れます。公共交通に頼らざるをえない方も少なくないのか、病院前にはバス停留所があり、そこでバスを待っている高齢者などを見かけることがあります。

今回採取した看板はそのバス停前のところです。文字が消えかかった色褪せた地図がなぜか2枚連なっています。





かなり年季の入った地図ですね…内容を見るとさほど古くはなさそうなのですが、ボロボロだったりところどころ文字が消えているのが気になります。2枚目の左上に「下野 烏山支局」とありますが、これはもしかして下野新聞の烏山支局のことでしょうか!?現在の支局は全く別のところにありますので、もしそうだとすると20年単位での古い情報ということになります。

こんな地図ではアテにならないだろうと思っていると、そのすぐ脇に新しそうな看板がやはり2枚あるではないですか!





状態もさることながら、「すき家」が載っているあたりから推測するにここ数年以内の新しいものであることが分かります。

それしても、改めて地図で町の商店の名前を見ると、知らない商店や企業がまだまだあることに気付かされますね~

十年後に同じ看板を見た時にどういう感慨を持ってその地図を見ていることでしょうか…