こんにちは、室長です。
最近、産業廃棄物にまつわる情報を収集していまして、その中で気になったトピックがありましたので紹介します。
*産業廃棄物とは、建設工事の現場や工場で製品を生産するといった事業活動に伴って生じる廃棄物のことです。その種類は廃棄物処理法で燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類などの20種類が指定されています。
事業場から排出された産業廃棄物は、中間処理施設で再生可能なものとそうでないものに選別され、後者は破砕や焼却されて減量化されます。その後、その“濃縮された廃棄物”は最終処分場にて埋め立てられて一連の処理が完了します。
ちなみに弊社は、お客様の事業所から排出される産業廃棄物を中間処理施設まで運搬する「収集運搬」の役割を担っています。
最新のデータ(平成24年度)では、年間に約3億8,000万トンの産業廃棄物が全国で排出されています!日本で一年間に生産される鉄(粗鋼)の量が約1億トンであることを考えると、もの凄い排出量です(笑)そして、そのうち中間処理等を経て約1,300万トン(排出量全体の約3%)が最終処分されています。
一方、全国の最終処分場の残余容量は18,271万㎥とされており、上記の最終処分の実績(1t=1㎥で仮換算)で除してみると、残余年数13.9年という推計値が算出されます。つまり、現状の排出状況のまま推移したとすると、14年後には処分場が足りなくなってしまう、ということになります。とりわけ首都圏エリアに限定した場合、残余年数は6.3年と大幅にタイトな状況になってしまうのです!
左軸:産業廃棄物の最終処分量(単位:万トン)
右軸:産業廃棄物最終処分場の残余年数(単位:年)
数字を真正直に受け取れば、2020年の東京オリンピックが開催される頃には首都圏の最終処分場がパンクして、東京近郊では廃棄物が糞詰まりのようになっているということになります(苦笑)まあなんの因果か、オリンピック会場(予定)付近のベイエリアにある夢の島だって、「ハエの天国」と呼ばれるほど酷いごみの埋め立て地(こちらは家庭から排出されるいわゆる一般廃棄物)だったそうですからね。。
閑話休題。もちろん毎年新たな処分場が開設されているので、処分場の残余容量が減る一方という訳ではありません。しかも、ここ10年のトレンドでは最終処分量が減少していることで残余年数はむしろ延びているくらいです。これはそもそもの排出量の減少に加え、技術革新による再生利用の進展が寄与しているものと思われます。
しかしグラフからは、「ここにきて処分量の減少傾向は下げ止まりを迎え、残余年数も頭打ちになりつつある」とも読み取ることができ、現在程度がピークである可能性も示唆されます。
不法処理は言わずもがなですが、国土が廃棄物であふれてしまう前に、少しでも適切な減量化が求められますね。
最近、産業廃棄物にまつわる情報を収集していまして、その中で気になったトピックがありましたので紹介します。
*産業廃棄物とは、建設工事の現場や工場で製品を生産するといった事業活動に伴って生じる廃棄物のことです。その種類は廃棄物処理法で燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類などの20種類が指定されています。
事業場から排出された産業廃棄物は、中間処理施設で再生可能なものとそうでないものに選別され、後者は破砕や焼却されて減量化されます。その後、その“濃縮された廃棄物”は最終処分場にて埋め立てられて一連の処理が完了します。
ちなみに弊社は、お客様の事業所から排出される産業廃棄物を中間処理施設まで運搬する「収集運搬」の役割を担っています。
最新のデータ(平成24年度)では、年間に約3億8,000万トンの産業廃棄物が全国で排出されています!日本で一年間に生産される鉄(粗鋼)の量が約1億トンであることを考えると、もの凄い排出量です(笑)そして、そのうち中間処理等を経て約1,300万トン(排出量全体の約3%)が最終処分されています。
一方、全国の最終処分場の残余容量は18,271万㎥とされており、上記の最終処分の実績(1t=1㎥で仮換算)で除してみると、残余年数13.9年という推計値が算出されます。つまり、現状の排出状況のまま推移したとすると、14年後には処分場が足りなくなってしまう、ということになります。とりわけ首都圏エリアに限定した場合、残余年数は6.3年と大幅にタイトな状況になってしまうのです!
左軸:産業廃棄物の最終処分量(単位:万トン)
右軸:産業廃棄物最終処分場の残余年数(単位:年)
数字を真正直に受け取れば、2020年の東京オリンピックが開催される頃には首都圏の最終処分場がパンクして、東京近郊では廃棄物が糞詰まりのようになっているということになります(苦笑)まあなんの因果か、オリンピック会場(予定)付近のベイエリアにある夢の島だって、「ハエの天国」と呼ばれるほど酷いごみの埋め立て地(こちらは家庭から排出されるいわゆる一般廃棄物)だったそうですからね。。
閑話休題。もちろん毎年新たな処分場が開設されているので、処分場の残余容量が減る一方という訳ではありません。しかも、ここ10年のトレンドでは最終処分量が減少していることで残余年数はむしろ延びているくらいです。これはそもそもの排出量の減少に加え、技術革新による再生利用の進展が寄与しているものと思われます。
しかしグラフからは、「ここにきて処分量の減少傾向は下げ止まりを迎え、残余年数も頭打ちになりつつある」とも読み取ることができ、現在程度がピークである可能性も示唆されます。
不法処理は言わずもがなですが、国土が廃棄物であふれてしまう前に、少しでも適切な減量化が求められますね。