最近のTV放送では、地上デジタル対応に向け、時報がなくなった。
理由は、放送を送る側で、映像を圧縮処理をし、電波に乗せる。
受信側のテレビも、送られた内容を解凍処理し、テレビで見れるようになる。
当然、受信前後で処理する時間(約2秒程度)がかかるので、本来の時刻よりも遅くなる。
処理時間が一定時間で安定していたら、その分を見込んで早めに電波を送り、時報を放送できるが、地方局の場合、中継局を通して放送するが、その局の数が異なる等で、東京から時報を流しても、全国同時刻に通報されない。
デジタル化で、先端技術を取り入れているが、時報を正確に放送できない。
なんか、変。
大昔、郵便番号を3桁/5桁から7桁にした時を思い出す。
その当時の謳い文句。
①郵便番号で町名までわかるので、宛名を書く手間が軽減される。
番地以降を書けば良いので、便利になる。
②郵便局もコスト軽減になるので、郵便料金の値上げにならない。
10年間で8000人以上の労働力節減効果があり、10年間累計で2000億円程度の経費節減効果がある。
詳細は、ここを参照:
http://www.tokai.ac.jp/spirit/shuppan/HS01/03_01.pdf
結果は、次のとおり。
①郵便番号を+2桁、+4桁と多く書かなくてはならない。
3桁、5桁の時は、都道府県を省略できた。その時と変わらない。
②宛名書きの省略は、どちらかと言うと言わなくなった。
理由は、7桁の数字を間違え、番地以降だけの住所だと、どこに送付していいのか、全く分からないからだと言っている。
③郵便料金の値上げは、無かった。
しかし、民間会社は、自社システムを7桁対応にするために投資をした。
デジタル化により時報が無くなるのと、郵便番号7桁化と同じ匂いがする。
閑話休題:
地デジ化の時報について、NHKの説明は、ここを参照:
http://www.nhk.or.jp/faq-corner/06digital_internet/01/06-01-19.htm
時報については、携帯電話の時刻自動調整機能で、正確な時間を入手して対応するしかないか。