Ca me plait beaucoup

1歳の娘との生活と日々の出来事、想う事、旅行の事などなどなど

パリ、ジュテーム

2007-03-23 00:49:10 | テレビ&映画
 ここ最近3月なのに肌寒い日が続いていて、ファー付ダウンジャケットが手放せなかったのですが、本日は最高気温17度。久々にピンクのスプリングコートでお出かけしました。このまま春に向かうのかな?
  
 さて。以前留学用のブログで書いたパリ、ジュテーム(Paris, je t'aime)を、水曜日に彼君と見に行きました。パリで見た時も良い映画だなぁと思ったのですが、フランス語が全部理解できる訳ではないので、ぜひ日本でもう一度見たいと思っていたのです。今回は細かい部分も理解出来てすっきりしました。

 お話はパリを舞台にした18の短編映画。国籍も様々な18人の監督が、それぞれ別の地区を舞台に様々な愛の物語を撮っています。たくさんお話があるのですが、1作品5本なので飽きさせません。流れるように作品同士がつながれていて、自然と次の作品に移る事が出来ます。

  

 今回字幕付で改めて見て、私が気に入ったのはこちらの作品
カルチェラタン
 フレデリック・オービュルタンとジェラール・ドパルデューが監督をした作品。老年の夫婦が離婚調停の前日にレストランで久々の再会を果たし、語り合う物語です。
 一番良かった!久々に彼君と意見が一致しました(笑)。今はもう別々の道を歩んでいる二人だけど、今でも変わらない相手の事を大切に思う気持ち。そんな想いと二人のこれまでの道のりが、会話の行間から伝わってくるのですよ。素敵な二人ですねぇ。こんな大人の会話が出来るカップルになりたいですねぇ。

バスティーユ
 スペインのイザベル・コイシェ監督の作品。退屈な妻に別れを告げようとした日、夫は妻から死の病に侵されている事を聞き、一緒に過ごす内にまた妻に恋をするという物語です。
 ナレーション付でテンポの良いコミカルなお話なのですが、切ないです。印象的な真っ赤なトレンチコート。フランスではこれがポスターに使われていて、この鮮やかな絵に惹かれて映画を見たいと思いました。

14区
 アメリカのアレクサンダー・ペイン監督の作品。中年のアメリカ人女性が、憧れのパリへ初めて一人旅した時のお話です。
 憧れの国へ1人で行ったときに感じる喜びと寂しさ。共感する人は多いのではないでしょうか。なんか…泣けました。おばさんのめちゃくちゃアメリカ訛りなフランス語のナレーションもすごく良いです(学校にいたアメリカ人のおばさんの喋り方に似てる。あぁベティ!)。

 そして、登場人物同士がすれ違い視線を交わしたりするラスト。すごく好きです。パリにいる一人一人にドラマがあるのかなぁなんて。余韻の残るエンディングです。
    
 私はフランス好きだし知ってる場所も出てきてそれだけでも楽しめるけど、彼君はどうだろう…とちょっと不安だったのですが、面白かったと言ってもらえて嬉しかったです。この映画は誰かと一緒に行くと、どの作品が好きか語り合えて面白いと思います。
 余談ですが、今度は23区で「大好き東京」(タイトルセンス無し)とか作ってくれたら絶対見に行っちゃうけどなぁ。浅草、西荻窪、新宿二丁目あたりで…。