スギ花粉の時期になりました

スギ花粉の時期になりました

　年末くらいから敏感な方は始まっていますが、暖かくなりスギ花粉症の季節が始まりました。毎年来院されている方には話しておりますが、できれば症状が出る前に治療を開始していただければと思います。また、スギ花粉症（季節性アレルギー性鼻炎）に関しては昨シーズンからゾレア（一般名：オマリズマブ）という薬が使用できるようになりました。これまでゾレアは重症な気管支喘息で使用されていました。同じ呼吸器系のアレルギーとして内服薬や点鼻薬、点眼薬などの薬の効きが悪い重症のスギ花粉症でもゾレアが使用できるようになりました。12歳以上で使用できるのですが、問題点は、注射製剤である点です。血液検査をしてアレルギーの程度を調べて注射の回数を決めるのですが、一ヶ月に1回、ないしは2回注射する必要があります。そして、保険はききますがかなり高価です。中学生以下（注：桐生市では令和5年4月1日から群馬県全体でも令和5年10月からは高校生世代の子も金銭的負担が無くなりました）は保険でカバーされるため金銭的な負担はありません。しかし、高校生以上（注:現在は高校生は負担が無くなりました。高校を卒業した後の学年からは負担があります）は通常は３割負担で1万円弱～数万円程度の負担になります。これまで、スギ花粉症で注射というとステロイドの注射があり、安価ではありましたが副作用が強くて使用していませんでした。しかし、ゾレアは効果を考えると重症な方には使用していきたいと思います。成人の方でも相談いただければ必要に応じて検査をして治療いたします。

ひきた小児科クリニック　（群馬県桐生市　疋田小児科医院）
http://www.hikita.sx3.jp/