ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

群馬県感染症発生動向(週報)

2013-01-08 09:13:12 | 流行状況
群馬県感染症発生動向(週報)

 感染性胃腸炎が桐生地区、館林地区、安中地区、富岡地区、伊勢崎地区から多く報告されています。

 インフルエンザが桐生地区、東部地区、富岡地区、藤岡地区、伊勢崎地区、吾妻地区、前橋市、館林地区、渋川及び安中地区から多く報告されています。

 RSウイルス感染症は藤岡地区、前橋市から、水痘は利根沼田地区、吾妻地区、前橋市から、流行性耳下腺炎は藤岡地区、吾妻地区から多く報告されています。

 桐生地区ではありませんが県内で水痘(みずぼうそう)の報告があります。この病気は予防接種により防ぐことのできる病気です。1歳を過ぎたらなるべく早く水痘ワクチンを接種しましょう。さらに、日本小児科学会では一回目の水痘接種から3か月以上経過してれば2回目の水痘接種ワクチン接種を推奨しています。
 群馬県内では水痘に感染してしまった方が良いという間違った考えが普及しています。実際に1歳ではなく、年長になって罹患しなかったらワクチンを接種した方が良いという医療機関もあります。これは明らかに間違いですから、惑わされずに日本小児科学会の推奨に従って早めに接種するようにしましょう。

 百日咳が東部地区から1例報告がありました。

県内で百日咳の報告があります。百日咳のワクチンを含む三種混合ワクチン/四種混合ワクチンをBCG接種の後にされる方がおります。ワクチンに詳しくない医療機関で接種すると、このような間違えが起こります。本来は三種混合ワクチン/四種混合ワクチンをBCGより先に(ないしは同時に)接種することが推奨されます。百日咳にならないように生後3か月になったらすぐに三種混合ワクチン/四種混合ワクチンを接種しましょう。

(感染症発生動向の地区分けで、みどり市の感染症発生数は桐生地区に含まれています)
ひきた小児科クリニックでは、三種混合ワクチン、四種混合ワクチン、BCGワクチン、ヒブワクチン(アクトヒブ)、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)、子宮頚癌ワクチン(サーバリックス)、麻疹・風疹ワクチン、おたふくワクチン、水痘(水ぼうそう)ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、B型肝炎ワクチン、不活化ポリオワクチン、インフルエンザワクチン、ロタウイルスワクチン(ロタリックス・ロタテック)他などの予防接種を行っています。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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