ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

インフルエンザによる超過死亡

2009-10-28 21:12:04 | 新聞記事など
インフルエンザによる超過死亡

 私は日本小児感染症学会会員なので学会誌が届きます。
この雑誌の最新号に呼吸器ウィルス感染症について書かれた論文があり、話題のインフルエンザについても書かれていました。
中でも目を引くのは、インフルエンザを一言で表現すると「流行の大きさが全死亡統計における超過死亡に影響を与えるほどの感染症」となるそうです。(超過死亡とは、まあ、もともと冬に死亡率は高いのですが、本来例年そんなに変わることはないはずですが、インフルエンザの流行規模で死亡数が増えることがあり、その増えたぶんが超過死亡と言われます。)
有名なスペインかぜなどでは、世界の人口20億人程度のうち6億人が感染し、2000万人以上が死亡、死亡率4-5%だったそうです。恐ろしい感染症と言えます。
まあ、これに比較すれば現在の新型インフルエンザ(ブタ)は、死亡率は1/10程度なので、まだ良い方なのかも知れません。
 しかし、いずれにしろ恐ろしい病気であることには変わりないので、インフルエンザワクチンや手洗いなど可能な限り感染しないように防御しましょう。

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http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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群馬県の感染症発生動向 週報

2009-10-28 09:47:27 | 流行状況
群馬県の感染症発生動向 週報

 群馬県全体のインフルエンザの患者報告数が先週より増加して注意報域を超えています。特に渋川地区は警報域を超えていて、前橋、伊勢崎、東部地区、富岡地区、藤岡地区、館林地区、西地区、利根沼田地区で注意報域を超えています。これをみると桐生地区が外れています。確かに学級閉鎖している学校が減ったような気がします。

 また、館林地区でおたふく(流行性耳下腺炎)が館林地区で多くの報告がありました。麻疹風疹ワクチンを接種したら、なるべく早くおたふくワクチンを接種しましょう。でも、いまならインフルエンザワクチン優先でしょうかね。

ひきた小児科クリニックでは、三種混合ワクチン、BCGワクチン、ヒブワクチン(アクトヒブ)、BCGワクチン、麻疹・風疹ワクチン、おたふくワクチン、水痘(水ぼうそう)ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、インフルエンザワクチン、他などの予防接種ができます。

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