ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

小学生 半数が「時間を無駄に使っている」

2009-07-10 21:21:41 | 新聞記事など
小学生 半数が「時間を無駄に使っている」

 先の記事に関連するかも知れませんが、「お疲れぎみ小学生 半数が「時間を無駄に使っている」 一人で過ごす時間長いと自己評価低い」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090710-00000029-maiall-soci)という記事がありました。

 記事によると「「時間を無駄に使っている」と感じている小学生は半数近いことがベネッセの調査で分かった。」そうです。
 「「放課後の時間を無駄に使っている」と感じているのは小学生47%、中学生64%、高校生69%」だそうです。

さらに記事では「

 一日の生活時間を見ると、時間の使い方の

自己評価が0~40点と低い子どもの「テレビやDVDを見る時間」は「120分」、
自己評価が70点~100点の子供たちの「テレビやDVDを見る時間」は「103分」

 と、自己評価が低い子供の方がテレビを見る時間は長いようです。


 そして、普段の生活で「いらいらする」と回答したのは、

自己評価が高い子供で50%いたが、
自己評価が低い子どもは69%とはね上がった。


そうです。

 こんなデーターを見ると確かにテレビやDVDは悪いのかも知れません。

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http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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メディア漬けのこども達

2009-07-10 21:11:02 | 新聞記事など
メディア漬けのこども達

 昨日に続いて、日本医師会雑誌の記事ですが、「メディア漬けが子供の育ち・親子関係を蝕む」という恐ろしいタイトルの記事があります。
 まあ、実際にメディア漬けが子供に悪いのは、その通りだなと思いますが、最近の子供の悪い点を全てメディアに結びつけるのは本当に正しいかどうか判断は難しいと思います。

 例えば、こどもの体力、運動能力は日本では低下し続けています。確かにテレビ、ビデオ、ゲーム、パソコン、ケータイを使っている時間は体を動かしませんから、体力は落ちるでしょう。
 そして、勉強する時間も減りますから学力が低下するのは理解できる気がします。
 それでも、視力低下や自律神経の不調、コミュニケーション能力の低下は可能性はあると思いますが、本当に結びつくかというとこれから証明して行かなくてはならないなと思います。
 確かに、あかちゃんの脳神経回路が形成される大切な時期に、授乳しながらテレビやケータイでメールしていたら、赤ちゃんとのアイコンタクトが行われなくて、赤ちゃんは赤ちゃんでテレビからの光刺激にさらされて、良くないことのように思います。平面の画面を見ていると立体視の能力がなくなる、テレビと会話することはないのでコミュニケーション能力が育たない、ありそうな話しです。
 記事には、人体実験ニッポンとありますが、確かに日本では今、テレビ漬けで人が育つか人体実験をしているのかもしれません。人体実験の結果、テレビ漬けで大丈夫となれば、それはそれで良いですが、テレビ漬けでは人がきちんと育たないということになったら、そのとき世の中はどうなっているのか不安です。
 もちろん、日本小児科学会でも、子供にテレビを見せないように活動しています。このため、ひきた小児科クリニックの待合室にはテレビがありません。

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