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7/10(水)ドイツ旅行5日目 ダッハウ強制収容所

2013-07-31 15:30:03 | ドイツ旅行2013
7/10(水)ドイツ旅行5日目
ミュンヘン)→ダッハウ強制収容所(ミュンヘン郊外、電車とバス)→BMW ミュージアム(ミュンヘン郊外、電車)→フュッセン宿泊

今回のドイツ旅行で、是非とも訪れたかった場所のひとつが、ダッハウ強制収容所。ヒトラー政権下でのユダヤ人大量虐殺の現場になった強制収容所のひとつです。数多くある強制収容所の中でも1933年と早い時期に作られ、各地の収容所のモデルになり、また内部には刑務所や過酷な取り調べを行う施設も作られナチス親衛隊(SS)の「暴力の学校」になったそうです。

ミュンヘン中央駅から近郊電車(S bahn)でダッハウまで行き、そこからバスに乗り換えます。やや暫くバスを待っていたのですがなかなか来ないので・・・オーストラリア人の若者とシェアすることにして、タクシーに乗ってしまいました。片道8.5ユーロです。

バス亭には大きくKZ行きと書かれています。KZはドイツ語で強制収容所の略。



タクシーで10分ほどで到着。強制収容所跡地に当時の施設や復元された施設が整備されていて、入り口脇にはツーリストインフォメーションもあります。9:00~17:00の間に見学可能です。



強制収容所の入り口。門の前には鉄道の線路跡があり、鉄道を降りてすぐ収容所に入るようになっていたようです。



管理棟内。刑務所になっていた区画です。部屋には実在のナチス親衛隊の名前、写真が公開されています。行われた取り調べや拷問を詳細に紹介しています。



管理棟は記念館に繋がり、歴史、経緯、処刑、人体実験、強制労働、死後の処理、戦後の歩みまで、英語とドイツ語で詳細に紹介されています。起きたことの大体は、今まで読んだ書物で知っている事が大半でした。しかし、人体実験の写真やアメリカ軍による開放時の悲惨な映像を見て、ショックを受けました。

当時の宣伝ポスター。「我らの最後の希望、ヒトラー(Unsere letzte hoffnung HITLER)」と書かれています。当時の人々の貧困と悲惨さを巧みに利用した、選挙ポスターですね。



収容所内で実際に使われた食器。極端に低カロリーな食事と強制労働で、多くの人が亡くなりました。



鉄条網で囲まれた収容所。監視塔で、ライフルを構えたナチス親衛隊(SS)が見張っています。自ら死を選ぶために、鉄条網に近づいた人も多かったそうです。



収容所のバラック内部。非常に狭い空間に多くの人を詰め込まれるように、狭いベッドスペースに仕切られています。



かつて収容所のバラックが並んでいた敷地。強い空虚感を感じます。



ガス室。



焼却炉。



ダッハウ強制収容所はヒトラー政権が作った最初の強制収容所で、当初は反政府的な人々を収容し、その後はソ連兵を収容、後にユダヤ人の収容所として使用されたそうです。ガス室については実験的な位置づけだったのか、実際に使用された事実は無いようです。この収容所で行われた強制労働や人体実験で、約7万人が亡くなりました。

ドイツ人の中学生~高校生くらいの生徒たちが、先生に引率されて次から次と見学に来ます。かなり広い敷地ですが、お昼頃にはバラックに行列が出来るほどでした。生徒達は一人もふざけたり笑ったりすること無く、熱心に見学していました。感心しました。

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2 コメント

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Unknown (ふ~ちゃん)
2013-08-03 13:46:52
写真を見ていて感じた事、身も凍るような施設ですね。
しかし、目を背けてはならない歴史でもあります。
確かにこの歴史を考えると、カワサキのバイクの型式に
KZという文字は使えませんね。
 
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Unknown (kagayan)
2013-08-05 16:52:38
ふ~ちゃんさん

ま、ソレはソレで別問題でしょうけど(笑)
大変歴史の勉強になった一日でした。
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