週末土日は、トライアル世界選手権日本グランプリへ。早朝4時に秋田を出発、一路栃木県のツインリンクモテギまで6時間の旅。予報どおり天気は雨、「山のセクションを見るなら、カッパと長靴は必ず持って行け!」という先生氏の事前のアドバイスに基づき、雨天装備万全で向うのでした。
今回は一緒に行くS氏の愛車「スバルレガシィツーリングワゴン2.0GT specB tuned by STI」という長い名前のクルマで向います。あっと驚く450万円のレガシィ、高速走行は快適そのものなのでした。HDDナビゲーションのお陰でややこしい宇都宮の道にも迷うことなく、10時過ぎにはツインリンクに到着です。
パドック前に展示されていたのは発売直前の「スコルパT-RIDE」。良くない足付きと大き目な車体に驚きですが、カッコ良いですな!トレール車にしてきちんと「ホッピング」が出来る足回りなのだそうです。トライアル車でもホッピングが出来ないワタクシには関係ないハナシではありますが。
本格的な観戦の前に、腹ごしらえ。パドックカフェの名物・200食限定の「フジガス串カツカレー」ですな。藤波選手の好物だそうです。ボリュームがあって美味いカレーでした。
さていよいよ観戦開始。いずれのセクションも「絶対有り得ない!」超難関セクションばかり、初めて見るワタクシは「お目目まんまる」状態です。状況はヘビーウエット、グリップの無い中で過酷なセクションに選手たちは挑むのですな。
ツルツルの倒木に立つのはBETAに乗るジェロニ・ファハルド選手。どうやって切り抜けるのか興味シンシンです。それをジィーと観察するチャンピオン、トニー・ボウ選手です。
うーん残念、転倒でした。
ナゾのテクニックを駆使して切り抜けたGASGASに乗るアダム・ラガ選手。トップライダーの走りには執念が漲ります。圧巻ですな。
殆どの選手が5点、ボウ、ラガ、フジガス選手のトップライダー3名だけが何とか3点で通過・・・そのような極めて困難なセクションが連続した初日でした。それでも諦めずに挑む選手達のアツさが伝わって来て、実に感動させられます。
さて、一日目の観戦を終えた我々は宿泊地の宇都宮へ。宇都宮と言えば餃子の聖地、餃子消費量全国一の栃木県です。という訳で当然土曜の夜は「サタデーギョウザナイト」と相成るのでした。
翌朝は見事な快晴。朝9時前にツインリンクに到着、今日も観戦開始です。昨日は見れなかった「ダートトラックの森ゾーン」第2~第5セクションに向います。第2セクションは森の中、信じ難い急斜面です。登山家とカモシカ以外は登頂不可能だと思うのですが・・・ホントに行くのか??
観戦する方も大変です。気合で斜面を登り、出来るだけ近いところから観戦しようとみんな必死ですな。
果敢に挑む選手達です。観戦者達はみんな静まり返って、固唾を呑んで見守るのでした。流石に殆どの選手達が登れませんですな。時々、セクションを通過した選手が出ると拍手喝采です。モテギのセクションは世界的に見ても過酷なようです。
第4セクション、華麗に岩を登るアダム・ラガ選手。ラインを見守るトニー・ボウ選手。
「ハローウッズの岩盤ゾーン」第13セクションに挑む藤波選手。オーバーハングになっている断崖絶壁をモノともせずに挑むのですな。サポートするマインダーさん達とスペイン語で声を掛け合って、気合全開で挑む姿は痺れるほどカッコ良いですな!
あと少しでクリーンだったのに、残念!
最終第15セクション。ここも信じ難い大岩と岩盤の連続です。
という訳で全セクションを二日間掛けて回って参りました。手を伸ばせば届くような距離で世界のトップライダーの走りを見る事が出来て、感激の一言ですな。刺激の強すぎる2日間でした。いちトライアル愛好家として参考になったのは・・・レベルが高すぎて何もございませんな(笑)強いて言えば、最後まで諦めずにセクションに挑む姿勢!見習わねばなりません。とにかく楽しい観戦の2日間でした、来年も必ず行こうと思います。
公式結果やレポートはこちらですな。
自然山通信
ツインリンクモテギ