んみゃーち宮古島の自転車ツーリング4日目は、南部の来間島を目指します。朝8:30ホテルを出発、国道390号をひたすら南下。下りの多い道を1時間ほど進み、東急リゾートホテルの横から「前浜ビーチ」に出てみました。ここがかのトライアスロンのスタート地らしいですが、スバラしく美しい砂浜。向こうに見えるのが来間大橋、これからあの橋を渡ります。
このビーチの手前で、実はウチの奥様初の転倒・落車を喫しました。余所見をしてて先行するワタクシの後輪に引っ掛けたのですな。軽いスリ傷で済んだので不幸中の幸いでしたが、心臓が飛び出たのは言うまでもありません。自転車の神様の警告と思って、十分気をつけたいと思います。
そんな訳で来間大橋、1.7kmを渡ります。登ってからぐーんと下ります、ガン漕ぎで45km/hくらい出る気持ちいいストレート。
大橋を渡って、すぐ現れる展望台より。小さな島での数時間の滞在ですが、何人かのオジイとじっくりお話できる機会があって、今回のツーリングで一番旅情を感じる場所になったのでした。
今が旬のキビ刈り作業。遠目に見ていたら、オジイが「来い!コレを齧って行け!」と仰るので遠慮なく与えられたサトウキビを齧りますが。もちろんカジれるハズも無く。「若いのに歯が弱いね~オレの若い頃はガリガリ食ってたけどな!」いやそう申されましても・・・歯が折れそうなんですけど。こちらのオジイは3ヘクタールほどのサトウキビ畑を所有してるそうです。最近の若い者は、ハーベスタという機械で刈りたがるそうですナ(奥に見える巨大マシン、1000万以上するらしい)。
街中では、地元の祭事「スマウサラ」の見学が出来ました。55歳以上のオジイが集まって、大鍋で豚と血を煮て酒盛りをする行事なのですと。そして集落の入り口数か所に綱を張り、豚の骨を吊るし、厄除けの結界を作ります。
これがその結界。今も色濃く、伝統的な暮らしが守られているのでした。
来間島を出て、島の南部にある中里果樹園に向かいます。熱帯の果樹園には不気味な植物がわんさか植えられ、お客は他に無くシーンとしてます(オフシーズンだからですな)。お店のオジイに「果物はあまり種類無いよ~」と言われつつ、スターフルーツ、マウンテンササップという聞いたことの無い果実のジュースを頂きます。あと味見してみて!とパッションフルーツ、エッグフルーツ、グアバジュース、と次々お皿を持ってきてくれる楽しいオジイでした。
オジイからは島の名物「ヤシガニ」について味や生態など詳しく拝聴、楽しい時間になりました。ミソが兎に角美味いらしい、高くても一度食べてみて!とのこと。
果樹園のそばにいた猫。可愛い。
今日の昼飯は「琉球の風・南風屋台村」へ。なかなか大きな飲食・物販複合施設で、オリックスのキャンプホテルの真向かいなのですが・・・我々の他はお客さんの姿なし、オフシーズンって素敵。今日のメニューは焼きそば&ポークおにぎりのセット。焼きそばは太いうちなー(沖縄)そば、あっさりの味付けで美味。ポークおにぎりはマヨネーズを付けて頬張ると、実にチープですが何故か懐かしい味でした。
食後はシギラリゾートのスバラシイサイクリングロードを流して、平良へ引き返します。まだ時間が早かったので、レンタカーで砂山ビーチに行ってみました。
綺麗な砂浜、青さ、細かい砂の感触、砂山ビーチ最高ですな・・・ビミョーな気温ですが、やはり泳いで見ることにしました。気温23度、秋田の7月上旬くらいの感覚なので特段寒さは感じないです。でも、泳ぐ人は誰も居ませんでした。
かくして遂に島の最後の夜。今夜は居酒屋「海王丸」さんで刺身、島豆腐、焼き魚、アバサー(ハリセンボン)汁、などなど賞味。島の魚、まっこと美味いです。北の魚に負けてません!アバサーはフグの仲間にしてやたらとゼラチンが多く、想定外に美味でした。
島の最後の夜は再びライブ居酒屋「和おん」さんへ。涙そうそう、島人ぬ宝、などを情感込めてやってくれます。三線を聞くと、何故東北の男子はこれほど魂を震えさせられるのか・・・(わだすだけでしょうか??)。とにかく感激に打ち震えつつ、さんぴんハイ(ジャスミン茶ハイ)をゴクゴクと飲って島の夜は更けて行きます。
自転車も楽しかったですが、やはり何と言いますか、島の空気、食い物、飲み物、人々の楽しそうな暮らし、サラっとしたしゃべり方、実に良いものに触れた旅になりましたですな。自転車があっても無くてもきっと最高だったと思います。オフシーズンだったのもまた良かったかも知れません。とにかく、みゃーく(宮古)の島は実に居心地良かった。
これからは、我が人生を掛けた仕事として、オートバイツーリングだけでなく島巡りもじわじわと行って行かねばなりませんな。とオノレを厳しく戒めた次第でした。