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みんなの幼稚園

ひぶな幼稚園での子どもたちの様子
モンテッソーリ教育について紹介いたします。

前頭前野と人間性知能(HQ)

2012年01月23日 | モンテッソーリ教育
先週金曜日、澤口俊之氏の「今、日本に求められる人間性知能を学ぶ」という講演会に参加してきました。
「ホンマでっか?TV」などでおなじみでしょうか。

何年か前に「幼児教育と脳」についての講演会に参加したことあり、とてもためになる話だったので先生たちにも…
まだバスが走っている時間だったので4名の先生も参加しました。



内容は一般向けの(特に中高年?)だったので、幼児教育の部分ははぶかれてしまったのが残念でしたが、ところどころで幼児期の脳の発達が重要だと言うことはお話に出ていました。

特に重要なのが前頭前野。
脳の中でコントロールセンターのような役割を果たしていて、違った役割を果たしている脳領域をうまくコントロールするという働きを持っている。スポーツの監督のようなもの。

そして、そこでは、「やる気・理性・思いやり・協調性」、「明確なビジョンとぶれない信念」、「あきらめずに道を切り開く気概」、「他者のありがたみを知ること」、「相手の立場を意識した行動力」などなど、まさに人間性を左右する能力が働いています。


実はモンテソーリ教育を受けた子に共通する特徴が、前頭前野が発達した人間の行動と一致し、それは「お仕事」からくるものだということが分かっています。

「自由」が保証され、自分の成長にあったもの、「自分でやりたい」と思ったら思う存分出来る。
失敗は否定されず、「自己訂正」ができる。
「繰り返し」出来る。
そして「集中」が生まれる。
「達成感」がある。

このような活動のサイクルが脳内物質の分泌と神経細胞の繋がりを生み、脳の発達を促しているのです。


と、まぁ今回の講演は1時間30分と短い時間だったのでこのような詳しい話は出ませんでしたが、講演会で人の話を聴くというのはお勉強にもなるし「脳のリフレッシュ」にもなりました。

そして幼児教育の大切さを再認識。
みんな頑張ろう! お~!!(職員一同)

数のお仕事

2011年12月16日 | モンテッソーリ教育


黄組さんにお邪魔すると『ビーズの減法』(引き算)を行なっていたので少しご紹介いたします。

モンテッソーリの数のお仕事はとっても奥が深く分かりやすい、そして楽しいのが特徴です。

以前にも『ビーズの加法』(足し算)をご紹介しましたが、それが終わり、まだまだ数に浸りたい子どもたち。

足し算では『いくつかの小さい数を合わせると、前よりも大きい数になる』でしたが、
引き算は『大きい数から、いくつかの小さい数をとると、前より小さい数になる』

先生が持っている沢山のビーズ(大きいカード)から、子ども達に少しずつおすそ分け・・・

するとすると… 

位ごとに子ども達が数を数えて、小さいカードを持ってきます。

先生のビーズも少なくなってしまいました。そしてカードも小さく。





こちらは『行動遊び』(言語の教具)
引いたカードに描かれてある絵を実際に体を動かしてやってみます。
当てっこで遊ぶと楽しいです♪

将来は『品詞遊び』というお仕事で、「動詞」としても登場します。
少しレベルがあがると「ゆっくりあるく」とか「ばたばたはしる」など『どんなふうに…』が付きます。
これは??? 「副詞」ですね。

他にも沢山の品詞(形容詞や連体詞、接続詞etc・・・)が出てきて盛り上がります。


2歳児保育『子どもの家』募集 19日(月)10時

2011年12月16日 | モンテッソーリ教育




モンテッソーリ教育では「2才頃がこどもの家に入園するに一番の好機」です。

確かに順調に育っている2才児は好奇心旺盛で意欲のかたまりのような存在です。

魅力的な活動が目の前にあると一瞬、大好きな母親の存在も忘れてしまうほどです。

もう少し年令が上がると母親への断ち切りがたい関係がしっかりできて、サラリと別れにくくなることがあります。
母子分離の面からも、タイムリーと言えるかも知れません。

では、親の方はどうでしょうか、2才までは、本当に心も目も離せないほど子育てに専念します。
そして2才になり、歩行も片言のおしゃべりも上手にできるようになると、少し安心します。

教育的配慮は3才になったら考えましょうと、つまり、2才から3才の間はけがをしないで元気に育ってくれれば十分と、保育の中だるみの時期かも知れません。

ところが、2才の意欲は早くも人生のピークを迎えます。

大人用の環境の中でいろいろ試しては叱られることの連続ではないでしょうか、「危なくて目も離せない」とこどもの興味のありそうなものはみんな手の届かない所に隠されてしまったりします。

大人はオモチャを与えているからと安心します。
しかし、2才の意欲を満たすには至りません。

困った2才児はオモチャを分解することで満たそうとします。
親はそんな事情を察しようとはせず、「何でもこわす困った子」と思いがちです。

意欲的だった2才児も叱られることの繰り返しに中で、だんだんと意欲が大きく削がれ、3才の入園のころには、すっかり無気力な子になっていたり、逆にやりばのない意欲を破壊的行為へと向かわせたり。

―意欲的な2才児にその意欲が十分に満たされる環境に出会わせてあげませんかー

人格形成のうえで一番大切な幼児期にモンテッソーリ教育を受けることが出来たか否かは、その子の一生左右すると言っても過言ではないほどです。

「私がひとりで出来るように手伝ってね」と言うこどもの声に応えられる環境を。



子どもの家(東京) 見学

2011年12月14日 | モンテッソーリ教育


モンテッソーリ教育のその創設者であるマリア・モンテッソーリが1907年にローマの貧民街に「子どもの家」を始め、そこで驚くべき成果を上げた教育が他から注目を浴びて広がり、今日の幼稚園・保育園でのモンテッソーリ実践園が存在します。

勿論、現在でも幼稚園・保育園ではない『子どもの家』は沢山あります。

幼保ではない分国からの補助が乏しく、入園料や保育料は全て保護者負担なのでその金額を見て目がまるくなりますが、それでも更に電車を乗り継いでまで通う『モンテッソーリ子どもの家』

都会では小学校受験… などもあります。 勿論、子どもの家に通う子の中で受ける子はいると思いますが、『受験のためのこどもの家ではない。 あくまでも子どもの立場に立った人間形成づくり』とぶれない理念がそこにはありました。





『アンパンマン!新しい顔だよ!!』

横浜にあるアンパンマンミュージアム限定のこのボール。とっても柔らかくって安全克つ楽しい♪
3年ぶりに登場です。

今回の研修ついでに立ち寄ってみんなにお土産♪

ちなみにミュージアム内の壁の色は、幼稚園のアンパンマンワールドと同じなんです。
やなせ先生のちょっとしたこだわりでしょうか。


新しくバイキンマンもありました!
今度行くときはまた何か増えているかな???
ドキンちゃん? メロンパンナ? いまから楽しみです。





今日はリズム遊びの様子をビデオ撮りしました。

「指先の運動」と「脳の発達」

2011年12月09日 | モンテッソーリ教育
幼児期の子どもはとにかく指先を使った活動が好きです。

なぜかというと、それは単純に「運動の敏感期」で幼児が自ら成長・発達するために欲しているからです。

そして、その活動は繰り返し繰り返し行うことにより、その動きの習得が出来るとう他に、「集中力」「自信」「情緒の安定」(教具に対する愛着・他人にそれを伝えたくなる、教えたくなる。)が身につきます。

これはまさに、人格形成と繋がるものです。



そして、指先の運動を繰り返し繰り返し活動するといことは、脳に繋がる神経細胞を成長させ、脳細胞を活性化させます。

脳が最も発達するのはまさにこの幼児期。


そう考えると、なぜ幼児が指先の運動を繰り返すことを好むのか、その環境を作ることが大切なのかが自然と見えてきます。


『本日の青組の様子』


「つむ棒箱」(数と指先の運動教具)


箱の中は抽象的に0~9の数字が書かれており仕切りがされています。
その中に具体物である「棒」をその数分入れてきます。


ただ入れていくだけではないのがこの教具の考えられたところです。

幼児期の子は、同じ形の物が複数あるとまとめたがる傾向にあります。(秩序の敏感期)

それと同時に「運動の敏感期」にある子は、これをゴムでまとめるという作業を好みます。
(ご家庭でもゴムを使った同じような出来事がありませんでしたか?)
最初は難しいゴムの扱いも何度も何度も繰り返して習得します。

勿論、数の概念も知識として習得していきます。


ゴムの扱いは、先日お伝えした『お手本の見せ方』で。


あとは黙々と・・・









大人の配慮

2011年12月06日 | モンテッソーリ教育
『お手本の見せ方』の補足です。

子どもの発達段階において運動の敏感期といわれる時期があります。

『自分の思い通りに体を動かしたい!』という強い成長エネルギーに突き動かされ、子どもは動き(体全体の大きな動き~指先の細かい動きに至るまで)を自分のものにしようと何回も何回も繰り返します。

幼児期の子どもたちはこの敏感期により『どう動けばよいか』ということに強い興味があります。

ですからこの時期を見逃さす、その興味や意欲に応える環境を大人が準備をし、正しい動きをわかり易く示すことがとても大事です。

また、この時期の子どもは大人を模倣することを好み、良きも悪きも実際に動きを見てそれを自分で繰り返し行うことによって動きを習得していくという事も心に留めておくことが大切です。


『2歳児保育 子どもの家』12/6 より









お手本の見せ方

2011年12月06日 | モンテッソーリ教育
2歳児保育『子どもの家』より 12/6



モンテッソーリ教具に限らず、小さい子どもに物事を伝える時に大切なポイントがあります。

①子どもが興味を示した時(気持ちがこちらに向いているとき)にお手本を示しましょう。

②手元の動きがよく見えるように、子どもの横に座って。

③一つ一つの動きを、ゆっくりと。

④幼児期は視覚と聴覚が同時関連して作用しずらいので… (注意が二分されてしまう)
 『これをこうして、あ~して…』などと行動の説明は控えましょう。

⑤『違うでしょう』『こうでしょ』という言葉は我慢しましょう。
 焦りは禁物です。 大人と子どものスピードは違います。

⑥もし手本を見せてうまくいかなかったら…
「他に気が散ることがあったのか」「まだ早かったのか」など、気がついたことを胸にとめて次の機会に配慮しましょう。

⑦子どもが上手に出来たとき、達成感に浸っているときは、その心に寄り添い気持ちを共感してあげましょう。
ただ、必要以上に褒めることやご褒美などはいりません。(子どもは自分の成長を喜びます。ご褒美のためにするのではありません)







今の保育室風景

2011年10月25日 | モンテッソーリ教育
おゆうぎ会練習が始まり、お部屋は通常の形態とは少し変わった様子を見せています。

半分でおゆうぎ会練習、もう半分でお仕事です。

でもそんな中でお仕事が出来るの?
と思われる方もいるとは思いますが写真の通り。

中にはおゆうぎの練習を見る子もいます。
勿論それもOKです。
それも自主的な活動のひとつ。

先生に何も言われなくても、その場の状況に合わせて活動が出来る。
これがまさに私たちが追い求めている姿です。

『指示待ち人間』はここには見当たりません。

この光景があって、初めてまなぼっとの大ステージで輝く子どもたちがあるのです。





自分から繰り返して出来るようになる。

2011年10月21日 | モンテッソーリ教育
子どもは、何か一つのことが出来始めるととことん繰り返します。

しかも「やりなさい」と強制されて繰り返すのではなく、自分から進んで繰り返します。
これは「自発的活動」といいます。
子どもが自立していく方法はこの自発的活動によるものです。

思い出してみてください。

自転車に乗れるようになったら、それが楽しくて早起きをし遠くまで出かけたり、日が落ちるまで乗っていたり。
ピアノが弾けるようになると何回も何回も時間を忘れて弾いていた…
折り紙が折れるようになったら何枚も何枚も…

自立は、自分の力で成し遂げていくものです。

しかも、何回も何回も繰り返すことによってできる度合いは高まり自立度は一層高まっていきます。




二項式から始まり・・・


出来たら三項式へ


出来た時のこの顔がたまりません。




『パズルのふうとう』
「こおり」と書いて「こうり」と読みますね。
他にも、「おねえさん」と書いて? などなど




『切手遊び』


『ビーズとカード』



北谷先生発行の『お仕事だより』参照してみてください♪


幼児期に人生の土台を築く

2011年10月03日 | モンテッソーリ教育







本日は年少さんの参観日でした。
入園当初(5月の参観日など)から比べて成長が見られたでしょうか?

保育室では、自分のペースでやりたいことを十分にやれることを許されています。
その前提があるからこそ情緒の安定や落ち着きも生まれていきます。

自分で選んで始めたことだから最後まで成し遂げる責任も出てきます。

そして、何よりも行なっている活動の結果が目的だけではなくその過程を重視することにやって、『関わり方、つまり学び方』が身についてきます。

幼児期にこの学び方が身に付けばそれは一生を通して生かされていきます。

今、小学校で大きな問題となっていること。
それは、幼児期に「遊びが中心」だった子が、小学校に入って「学び」に急変した環境に対応出来ないということだそうです。


素晴らしい可能性を持って生まれてくる子ども達、しかし残念ながらその可能性はとりまく環境によって開花されずに終わってしまうこともあります。

かけがえのない一回限りの人生、大切な幼児期を整えられた環境で。。。

さまざまなことが自分の力で出来るようになる環境で、そこで子どもは自由を与えられ、自分から関わるという方法でごく自然に自立度を高めていく。
大切なことは、教え込まれて出来るようになるのではなく、あくまでも自発的活動から『できた』と言う瞬間に達し有能感を育てることです。

そこで私たちが気を付けなくてはならないことは、子どもの成長は人によって様々で、しかもいつも右肩上がりでいくわけではないということです。

すぐに結果を求めるのではなく、ゆったりとした時間の流れの中でゆとりを持って、子供の成長見守る姿勢が周りの大人の役目でもあります。

時には停滞しているように見えることや、遅行しているように見えることもあります。
日常の保育室でも、今日は少し気分が乗らなかったり、もしくはちょっと休憩をしたい…など、いつもいつもお仕事にまっしぐらなわけではありません。

今回の自由参観日やDVD「ひぶなの子」の様子は子どもたちのほんの一部ですのでもし気になるようなことがありましたら、担任や園の先生になんなりとお話ください♪




集中するということ

2011年07月08日 | モンテッソーリ教育
7月に入り保育室の雰囲気もだいぶ変わってきました。
自発的な活動が増え、子どもたちの表情も穏やかでそれでいて生き生きとした目をしています。


子どもの敏感期に見合った環境が整備され、その環境と子ども自身が交わるようになると見られるのが、「自発的活動」です。

この活動こそが子どもをこの時期の成長の方向である「自立」に向けてぐんと育てていきます。

自発的活動とは、私たち大人が「やりなさい」といってやるのではなく、子どもが自ら手を差し伸べて行う活動のことです。
『さぁ 今日はこんなことを教えて出来るようにさせるぞ』という姿勢は、大人の一方的な押しつけであり、子どもが本来持っている自ら育っていこうとする力を無視した行動ともとらえることが出来ます。

自発的活動が始まると、子どもはその活動を何ども繰り返します。
繰り返しが始まると『集中現象』が起きます。

大切なのは、例えば、週に一度の習い事で… ではなく、子どもが生活する日常の中でその集中現象が現れてくることです。

「できるようになる」という結果が得られたとしても、私たちがやらせて教え込んでできるようになったものと、自ら関わってできるようになったものとでは雲泥の差があることは紛れもない事実です。

幼稚園ではその「集中現象」から生まれ変わったように生き生きし始める子どもたちの姿で溢れます。

今の世の中には、無気力ですぐ「疲れた」と言い、意欲が感じられない子、または怒りっぽい・破壊的な子が沢山いるといいます。
これは子どもの本来の姿ではないはずです。

子どもはもっともっと活動的で自ら成長したいと思っています。

子どものどこか一部を伸ばすのではなく、全人格的な成長がモンテッソーリ教育の目指すところであり本園の目標でもあります。




今日はあいにくの雨。
そんな時はひぶなの杜アンパンマンワールドで元気100倍!


緑白さんは「英語で遊ぼう!」
英語の時間は横割で。
写真は年中さんの風景

アンドラス先生のピアノに合わせて♪




良い方向へ変わるチャンス

2010年11月14日 | モンテッソーリ教育
『三歳までに大切にしたいこと』で述べたような三歳までの特徴を見過ごされると、
三歳の時点で焦点の定まらない行動をする子どもになっていることがありますが、
悲観することはありません。

三~六歳はエネルギーが強烈なので、良い方向づけを得ると突然変わることもありますし、
少なくてもゆっくりと変わっていきます。

人間は人生のどの時期にも良い方向へ変わることは出来ます。

しかし、それは年齢が大きくなればなるほど変わることは難しくなっていきます。

ところが、幼児後期はささやかなきっかけで変化が見られる時機でもあります。

その辺りについてはまた少しずつご紹介していきたいと思います。

何でも吸収する時期

2010年11月13日 | モンテッソーリ教育
お母さんのお腹にいた間は羊水から栄養をもらって生きてきた子どもは、
未熟なまま早産でこの世に生まれてきます。

未完成のままこの世に生まれる人間の子どもは三歳ごろまでは
まだ精神的胎児と呼ばれます。

つまり、母親の胎内にいる胎児が自分を取り囲む羊水から栄養を得ているように、
自分を取り囲む環境にあるもの全て吸収しています。

それは良いものも悪いものもです。

例えば、一歳児が突然、自分の汚れたオムツをトイレの汚物入れに運びはじめてびっくり。

大人の行動をしっかりと見ていたのですね。

しかし、ある日から今度はオムツをトイレに投げ始めた・・・。

そう、たった一度ですが急いでいる時に、「とりあえず」と投げ入れてしまったのを見ていたのです。

他にもドキッとするようなことはありますね。
手がふさがっていたのでついつい足で戸を・・・等など。
 
この時期の子どもの真似は、絵を描くようにではなく写真をとるように真似をします。

つまり絵を描くのだったら少しずつ進行して出来上がるのですが、
写真は一瞬のうちに全てを写してしまいます。

しかも、この時期に写しだされたことは、表面上でも一時的でもなく、
大脳の神経繊維のネットワークの課程で組み込まれてしまうというから驚きです。

要するに、この時期に吸収したことは一生涯その人のものになるということを意味しているのです。

自分でやりたい時期に出来なかった子どもはどう育つ? 

2010年11月09日 | モンテッソーリ教育
「もう一歳だからさせてやりたい」という親と、「まだ一歳だからさせない」という親の間には大きな差があります。

「まだ小さいからしてあげよう」とお母さんやおばあちゃんが何もかもしてあげると、三歳ごろには既に二つの傾向が子どもに現れてきます。

一つはガチャガチャと暴れ回って落ち着かない、二つ目はボーッとして無気力で依存的な子どもです。

子どもが「できない」「怖い」と言うから、大人が手を出してやってあげるのではなくて、「どうすればできるのか」を教えてあげることが大事です。

ゆっくり、はっきり、してみせてあげる「提供」(お手本)を行う方法を身につけたいものです。

例えば、服が「着られない」と言うのでただ着せてあげるのはなく、着るという動作のどの部分が出来ないのかを観察してみましょう。

手を通すところなのか、それともボタンを掛けるところなのか・等など。

もし発見できたら、まずはその部分だけに着目してゆっくりお手本を見せてあげましょう。

何度も何度もやってみて、それが出来るようになったら次の段階に進みたくなるものです。

そうやって一つ一つの動作を獲得して最終的に一連の動作になっていくのです。

出来たことの喜び・自信、習得したことを伝えたい・教えてあげたいという気持ち(社会性)、他にもやってみたいという意欲(自主性)。

そこには、人格形成の基礎多なるものがいっぱい詰まっているのです。


2歳児保育『子どもの家』の風景

おせっかい?

2010年10月20日 | モンテッソーリ教育
「まだ小さいから何も出来ない」と考えたり、かわいいので、
つい手を出して助けたくなるものです。

手を出して子どもに代わってしてあげることは、よくないことだと知らなければ、
反射的に無意識のうちにしてしまうでしょう。

お家の方は、お子様のお世話をし過ぎてはいませんか?

子どもがひとりでしようとしていたら、じっと見守り、上手くいかないときはやり方を
見せたりと視点を変えてみてください。

お子様の違った側面を発見できるかもしれません。

出来た時の何とも言えない喜びや満足の表情を見られるのは、
「゜ひとりで出来るように゜手伝った」者の特権ですね。

そしてその表情を見ていると、イライラしていたことも忘れますし、何よりそれ自体が間違っていたことに気がつくのではないでしょうか。


2歳児保育『子どもの家』より

自分のことは自分でします。
大人が必要なのは子どもが助けを求めた時にお手本を見せるだけ。


この時期は特に指先を使う作業が好き。
内面から求めるやりたい活動だから集中もします。