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心の音楽のふるさと Maybe I'm Amazed / Paul McCartney And Wings

2021年06月15日 | 音楽

'Maybe I'm Amazed' (from 'Rockshow') - Paul McCartney And Wings

Paul McCartney And Wingsの楽曲のうち、どれが一番好きな曲か?を聞かれると、名曲揃いのバンドだけに、たくさん候補が思い浮かび非常に困ってしまう。1976年に発表されたWingsのライブ盤『Wings Over America』に収録されている"Maybe I'm Amazed(邦題:恋することのもどかしさ)"は少し反則かもしれないが、間違いなく5本の指に入る。なぜ反則を気にしているかというと、この曲のオリジナル・バージョンは1970年に発表されたポールの初ソロアルバム『McCartney』に収録されているため。正確にいうとWings名義ではないんですね。まあ、そこまでマニアックに厳密にこだわる人がいるかどうか。Wingsのライブ盤に収録されているバージョンの方が圧倒的に好き。オリジナルの方はシングルカットされなかったが、ライブの方は1977年にシングルカットされ、ビルボードシングルチャートでは最高位10位を記録するスマッシュヒット。英国のシングルチャートでは28位を記録した。今回少し調べてみて、初めて知った情報としては、『Wings Over America』に収録されているものは、カンザスシティ公演で録音された音源とのこと。映画『Rockshow』のバージョンはニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで収録されたものとのこと。

わしが初めてこの"Maybe I'm Amazed"に接したのは『Wings Over America』のバージョン。パワフルで美しく、こんな感動的ないい曲を持っているんだと一発で好きになった。『Band On The Run』、『Venus And Mars』とアルバムが立て続けに大ヒットして、バンドがもっとも勢いに乗っている時期のアメリカ横断コンサートツアーからとった録音だけに、その熱狂ぶりと充実ぶりがひしひしと伝わってくる。観客の反応も素晴らしい。
ずうっとあとになってからオリジナルの方を聴いた。こちらはちょっと淡々としていて、正直なところ、当時はあまりしっくりこなかった。

しかし、あれから随分と月日がたって、2020年4月に公開されたオリジバルバージョンのPVを見ると、また違った感慨を覚えます。

Paul McCartney - Maybe I’m Amazed (Official Video)

というわけで、大昔にビートルズ・シネ・クラブ(ファンクラブ?)が開催していたフィルムコンサート『ビートルズ復活祭』で映画『Rockshow』を初めて見たことなどを少し思い出しながらこの文章を書いてみた。このイベントで発売されるマーチャンダイスや海賊版のカセットがとても楽しみだったが、当時はお金がなかったので、欲しいものを必ずしも買えたわけではなかったことなどが思い出され、しみじみとしてしまった。



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