jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

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死ぬかと思った > 大平街道

2007年12月19日 | 日記
自分は長野県へドライブするのが好きで、
最低でも年に2回は行くことにしています。
風光明媚で食い物も美味い。
今年はどういうわけかゴールデンウィーク中に行き損ねてしまい残念。
12月8日(土)に今年最初で最後の長野行きドライブを決行しました。

お天気がよかったので、
東名高速では富士山がばっちり見えました。
特に大井松田IC付近の下り坂でみえる富士山は最高っす。
足柄SAで休憩したあと、御殿場ICで東名を降りて、
東富士五湖道路を経由して中央道へ。
険しい山の景色は中央道ならではで、
他の高速道路とは雰囲気がかなり違います。
諏訪南ICで中央道を降りて八ヶ岳農大を目指します。
農大の売店で新鮮な野菜やきれいなお花を買いました。
お昼ごはんは諏訪IC近くにある幻のラーメンを。
これを食べないと年を越せません。

いつもはヴィーナスラインで蓼科、白樺湖、霧が峰方面を走ります。
紅葉はとっくに終わっているので、
あまり行かない方面を冒険してみることにしました。

諏訪ICから飯田ICまで再び中央道に乗りました。
飯田市街から古い宿場がある妻籠を目指しました。
ガイドブックの地図には、
長野県道8号飯田南木曽線が木曽への最短コースと載っていたので、
試しにそこを通ってみることにしました。
これが悲劇の始まりでした。

この道は大平街道の一部でいわゆる林道みたいなものです。
道幅は狭いし、小刻みなカーブばかりの山道で見通しも悪い。
時速30Km以下で慎重に運転することを強いられます。
ただでさえ狭い上に、ガードレールの向こうは崖。
対向車にはえらく神経を使います。
山をだいぶ登ると道に雪がちらほらと残っている……。
山の日陰に入ると完全に雪道!!
がーん!
チェーンは積んでいません。
運転暦はそこそこ長い自分ですが、
雪の日は絶対運転しないと決めているので、
雪道の経験は無に等しい(脂汗)。

上りの雪道をある程度進んでしまったので、
戻るには下りの雪道を突破しなければならない!
下りのリスクを犯すより、最後まで進むことを選択しました。

人が歩くようなゆっくりとしたスピードで雪道を慎重に走ります。
下り坂ではタイヤをロックさせないようブレーキは踏まず、
エンジンブレーキで減速します。

日なたになると雪がなくなります。
ほっとするのも束の間。
やがて次の日陰がやってきて、景色は銀世界に一変します。

これを何度も何度も繰り返します。
標高が高くなるにつれて雪も深くなってきます!!
雪道を通っている最中は生きた心地がしませんでした。
対向車が来たらどうしよう?
上り坂で滑ってズルズルと後ろに下がってしまったらどうしよう?
タイヤをロックさせてコントロール不能になったらどうしよう?
下りの雪道が長く続いたらどうしよう?
いつになったらこの地獄から開放されるのだろう?

緊張と恐怖と絶望で、
お昼に食べたラーメンが逆流しそうになりました。
景色を楽しむ余裕はまったくありません。
早く逃れたいけどスピードは出せない。
初めて通る道なので、あとどれだけ走ればいいかわからない。

飯田峠(標高1235m)と大平峠(標高1358m)と2つの峠を超えることになりました……。

国道256号に無事出られたときは、
生還した!という思いと、
極度の緊張から開放されたことでフニャフニャになりました。

不幸中の幸いだったのは、
雪道で対向車に遭わなかったこと、
雪道のほとんどが上りだったこと(逆方向だったら死んでたかも)、
日没前に脱出できたこと、
でした。
終盤に車を停められるスペースがあったので、
少しそこで休憩しました。
すると反対方向から除雪車が!
もし、そこで休憩してなかったら
雪道で大きな除雪車とすれ違うところでした。
まるで何者かに導かれているような気がしました。

喫茶店で地元の人に聞いてみると、
地元の人はめったに通らないとのこと(爆)。
カーナビで近道と表示されるらしく、
よそからきた人は通ってしまうこともあるとのこと(爆)。
自分はガイドブックにハメられました(核爆)!

というわけで、
運転に自信のない人や急いでいる人は絶対に
長野県道8号飯田南木曽線を通ってはいけません!
必ず後悔します!
遠回りだけど国道256を通ったほうが早いです!
ほんとに死ぬかと思った!!