jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

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#心の音楽のふるさと Always Gonna Love You / Gary Moore

2021年03月31日 | 音楽

Gary Moore - Always Gonna Love You [HD]

1982年にリリースされたGARY MOOREのアルバム『Corridors of Power』に収録された『 Always Gonna Love You』。GARY MOOREが演奏する姿を初めて見たのがこのPVだったと思う。TVKで夕方に放送されていたミュートマワールドかなにかで見たような記憶。ゲイリーさん、さすがにピチピチに若いっすね。リズム隊のイアン・ペイス氏、ニール・マーレイ氏も若い。
ギターを始めてある程度弾けるようになると、どんな音で勝負するか最大の研究テーマになってくる。自分が学生時代にギターをなんちゃってで弾いていたとき、ギターの音のお手本はこのGARY MOORE先生であった。彼のような分厚くて腰があって粘っこい感じの音にどうやって近づけるか。しかも、シングルコイルのストラトキャスターで、どんだけ分厚い音が出せるか。これが目標であった。
トランジスタアンプにディストーションというギターの音を歪ませるエフェクターをつなぐの方法がギター雑誌や教則本で紹介されており、当時もっとも一般的なセッティングだった。しかし、この道具では、どんなに頑張っても、レコードから聞こえてくるプロの音とは似ても似つかぬ程遠いものにしかならない。ギターの音は確かに歪むけれどクオリティは天と地ほどの差があり、腰が弱くて貧弱な音しかでてこない。オーバードライブやイコライザーといったエフェクターをつなぎ足しても全然駄目だということがわかってくる。
当時文化放送で放送されていた『パープルエクスプレス』という成毛滋氏によるギター講座番組にたまたま偶然に出会い、真空管式のアンプを使わないとダメだということがわかった。グヤトーンというメーカーのH&M30という真空管アンプを買った。しかし、これだけでもまだダメで、正しいピッキングを身につけなければならない。音のひとつひとつがきれいに分離する、いわゆる「抜ける音」で弾けるようになって初めてプロと同じ音が出るということがわかってきた。今回の動画を改めて見てみると、ゲイリーさんのギターの音は、音の粒がきれいに分離して「音が抜けている」ことがわかる。奏法としても、とてもよいお手本。
とにかく、いい音で勝負できるようになるには、練習あるのみであった。どんな音が出せるようになったかはご想像におまかせいたします。

というわけで、この曲を聴くとギターを一生懸命練習していたあの頃を思い出す音楽の原風景であります。