jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

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ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで

2008年12月06日 | 読書
20台前半のころ、一度読もうとして量子論のところで挫折。
今回2度目のチャレンジ。
とりあえずは完読したけれども、
100%内容を理解できたかどうかはかなりあやしい……。
アインシュタインの相対性理論はわかっているしイメージできるのだけど、
量子論は未だにイメージすることすら難しい。

わしは夜空を眺めるのが好き。
地方にでかけると夜空を見上げるのが楽しみ。
東京・横浜の夜空は明るすぎて星があまり見えない。
地方では星の数が段違いに増えるから。
未だに忘れられないのが1986年に見たグランド・キャニオンの夜空。
星がいっぱいありすぎて、逆に星座がよくわからないほどだった。
ハッブル望遠鏡が捕らえた映像に、今でもゾクゾクさせられる。
美しい夜空や映像を見るたびにいろんなことを考えさせられる。

なぜ宇宙が存在し、なぜこのような形で存在しているのか?
そもそも宇宙に始まりはあるのか?終わりはくるのか?
地球以外の惑星に生物は存在するのだろうか?
そんな問いに真正面から答えを出そうと取り組んだのがホーキング博士なのであった。

宇宙の観測技術も最近はえらく進歩していて、新しい発見が次々と出てくる。
最新の天文に関するニュースを読んでふと思うのは、
もし神様が人間と同じような姿かたちをしているのだとしたら、
そんな神様に宇宙を創造するのはとてもじゃないけど無理だろうなというもの。
大昔は宇宙は静的なものと考えられていた。
昔の天体観測といえば可視光によるものだけだった。
テクノロジーが進歩した現代では、X線望遠鏡やら電波望遠鏡などを駆使して宇宙を観測する。
その結果、宇宙が最も激しくダイナミックに活動していることがわかってきている。
ホーキング博士も、
宇宙は自己完結的で境界や縁を持たない。
始まりも終わりもなくただ存在すると説明する。
神様が宇宙創造に手を出せる余地がないのだ。
読む人によってはかなり衝撃的な内容なのであった。


ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで
スティーヴン・W. ホーキング:著
林 一:翻訳
出版社: 早川書房 (1995/04)
ISBN-10: 4150501904
ISBN-13: 978-4150501907
発売日: 1995/04