昂然: 自負があるさま
昂然たる小夜啼き鳥は 甘き矢により
傷を負い こころは癒えなかった
だが 愛の炎は消えず すると
享楽や歓びは 顧みず 日々 精を出し
神に帰依することを わすれなかった
暁のなか、詩人は森を逍遙する。そして、小鳥が神のすばらしさを燦燦と讃えているのを聞く。
すると 魂が問いかけるのである。 主よ、いずこに。・・
かくして、神の愛の矢に射られた魂は、主を歓び讃えるのである。
シュペー; Friedrich von Spee: 1591-1635.
イエズス会の詩人で 51篇からなる袖珍本「昂然たる小夜啼き鳥」を書く。 そこでは甘き調べで、神や自然が讃えられた。
*- *- (((( *
「喜び・・」: ローガウ より
喜びは 死者の傍ら ともにいて
訊ね 語り 耳傾けること
そして 愛と敬愛に満ちたりれば
叱責ありても 最良の朋にかわりなく
奥津城まで ともに生き
充実した生を 全うしたきと
*
フリードリヒ・フォン・ローガウより
Friedrich von Logau : 1604- 55.
Aus; Deutsche Barock Lyrik Reclam ebd. S.83.
Erste Ubersetzung; 2002.7.29.
ローガウは格言詩や警句詩を、簡潔に書くことを旨とした詩人。
Es ist mir meine Lust,
Bei Toten stets zu leben.