キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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2 コメント

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日本語っていいですね (うさんぽ)
2010-11-19 21:53:04
文字通り「行間を読む」ことができる日本語。
それを理解できる日本人。
現代語も文語も古語もすべて日本人共有の概念を作り出しています。
それが今現在でもほぼ万人に通用して味わうことができるというのは、日本ががいかに外国語(とくに中国語)と比べて語彙が多いか、一般人が使える語彙がいかに多様であるかという証拠です。
日本人が持っているこの細やかな感性は、今やどこの国を探したってないでしょう。
それが、日本人が日本人たるゆえんです。
日本語が乱れてるとか、若者が言葉や漢字を知らないとかいっても、それは、日本のいちばんいい時代に比べて・・(おバカなタレントを使っているのは日本人は馬鹿だと思わせる刷り込みでは?)
諸外国に比べたら、日本人が「あ・うん」の呼吸で使いこなせる語彙は断然多いです。
中国人と会話ができる娘が言ってました。中国語は語彙が少ないから相手の言ってることはすぐ分かるが、こちらが伝えたい微妙なニュアンスの表現に困るって。「レッド・クリフ」の映画を見てても、宮廷用語からタメ口まで同じ言葉だそうです。もちろんん、日本語訳では尊敬語、謙譲語…ときちんと分けられてますが。
そういえば、中国人観光客が日本の公衆トイレの使い方を守らないのは、張り紙を繁体字(もともとの漢字)で書いてあったから…という話もありましたね。今の子供は朝から夜中まで勉強させられてるそうですが、日本に観光に来る大人たちは、反日以外何を勉強してきたんでしょうか?
あれ?話の論点がずれてきましたね?
長文失礼しました。


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うさんぽさんへ (偏屈王)
2010-11-23 08:46:33
>文字通り「行間を読む」ことができる日本語。
源氏物語などの古典を外国語に翻訳するとき困るのは、文章の主語がはっきりしないことだそうです。
日本人は前後の文脈からこれは帝の言葉、これは源氏の、これは藤壺の、というように類推して読むということをやっているんですね。

井沢元彦の本にあった話。
皇帝(天皇陛下)と名もなき兵隊(防人=元々は農民)の詠んだ詩(和歌)が、同じ一冊のアンソロジーに収められている(万葉集)などという国は世界のどこを探してもないそうです。
王侯貴族だけでなく、農民も優れた短詩(和歌)を作れてしまう、そしてそれが歴史として残っている国、日本。

識字率はほぼ100%。
ホームレスですら新聞を読める国。
世界最古の大長編小説「源氏物語」の生まれた国。
日本は非常に文学的素養の高い国です。
そしてうさんぽさんの仰るとおり、日本語は美しいとしみじみ思います。

>日本語が乱れてるとか、若者が言葉や漢字を知らないとかいっても、それは、日本のいちばんいい時代に比べて
たとえば、京極夏彦が小説で用いる難しい漢字を愛好する読書家の若者も大勢います。
ゴルフの石川遼プロ、野球の斉藤祐樹選手、小泉進次郎議員などはとても聡明で美しい日本語を話しますよね。
人によりけりだと思います。

>「レッド・クリフ」の映画を見てても、宮廷用語からタメ口まで同じ言葉だそうです。
なんと、そうなのですか?

簡体字は勉強しないと、日本人には全く読めませんよね。
中国人とは筆談で会話が通じると昔聞きましたが、相手が簡体字を使うのでは、実際、難しい気がします。
日本もゆとり教育で教育の程度を下げていくのは危険だなと、簡体字の例を見ていて感じます。
むしろ日本が統治していた台湾人の方が、漢字を読めますね。
現在も、昔のままの形の漢字を使っているから。
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