ホリエモンは鈴木オートの孫世代

ライブドアの堀江貴文社長逮捕。
ほんと電撃的でしたね、びっくりしました。
「堀江社長への事情聴取が今週中にも・・・」などと言われてたわけですから。

ホリエモンて「ALWAYS 三丁目の夕日」の鈴木オートの孫世代なんですよね。
ちょうど彼の両親が一平君や淳之介君と同世代にあたるワケです。

映画の中ですごく印象的なシーンがありましたよね。
鈴木家に電気冷蔵庫がやってきて古い冷蔵庫が捨てられてるのを、氷屋（ピエール瀧）が悲しそうな目でずーっと見ているアップ。
（昔の冷蔵庫には氷が必要だったのです。）
昭和30年代から日本は怒涛の物質主義、つまり「電化製品やら車やらが買えるのがシアワセ＝お金があるのがシアワセ」という状況になだれ込んでいくわけです。
「心よりモノ」の時代ですね。

ホリエモンという拝金主義者を生み出したのは彼の親世代の価値感でもあったりするわけです。
戦後物質主義でずーっとやってきた、その極点に位置するのがホリエモンだったのかもしれません。

社長日記を見ると、ホリエモンも「ALWAYS　三丁目の夕日」を観てるんですよね。
「すごくいい映画だった」とも言ってる。
ああいうつつましい庶民の姿に感動するハートだってちゃんと持ってたのに・・・と、とても残念に思います。
油塗れになって働く鈴木オートや六ちゃんを見て、ホリエモンはどう思ったんだろう？


今まで散々堀江批判をしてきた私だけど、ライブドアの強制捜査後のマスコミにはほんと呆れますね。
さんざん持ち上げて、結構重宝に使ってたくせにさ(笑）。

ホリエモンにもいい点はあったと思う。
プロ野球のあり方に一石を投じたのは確かだしね。
特に広島六区から出馬したときは、結局落選してしまったけど、損得抜きのいい表情をしてたと思う。
今にして思えば社長業をやめて自民の公認貰って、比例で当選してればよかったのかもしれない。
国会議員については検察も迂闊に手が出せないから(笑）。
これは田中角栄の秘書を長く務めた早坂某が言ってました。

ただ私がホリエモン及びライブドアについて考えるのは、以下の日記に尽きます。

◆商売と芸術は違う

世の中をもっと豊かにしたり、人々の暮らしを便利で明るいものにしたりするのが実業で、株やM&Aなんか（だけ、と言った方が正しいか）で伸し上がるのは虚業だというのが私の考えです。
ちなみに偏屈王は株の経験はありません。
自分はそんな器じゃないと思っているから(笑）。
ま、正直興味がないわけじゃないけど(笑）。

ホリエモンについてはよく考えて、いつかもっときちんと総括した文章を書きたいな、と思っています。