キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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「スパイダーマン3」

2007年05月18日 | 雑感
(ネタバレ全開です。ご注意ください!!)


「スパイダーマン3」はキリスト教的赦(ゆる)しの物語。

怒りや憎しみ、復讐に囚われてはいけない。
自分を赦し、他者をも赦す。
たとえ、自分に害をなしたものでさえも・・・という、(キリスト教で言うところの)“愛”のお話でした。

ストーリーラストに出てきたサンドマンの言葉、
「彼(ベンおじさん)は俺を救おうとした」
という言葉には泣けました。

ベンおじさんはどんなに偉大な男であり、父親であったか!

スパイディの「赦す」という言葉を聴いて、砂に戻っていったサンドマン。
まるでキリストの赦しを得て、天へと還っていく罪びとさながらでした。

「土は土に、砂は砂に、塵は塵に」という聖書の言葉を思い出しました。


・・・なーんて長々能書きを述べましたが、この映画の正しい見方は、

「特撮すっげぇぇぇぇーーーー!!!」

と無心に観ることです(笑)。

特に冒頭のニューゴブリン(ハリー)とスパイダーマンの、スピード感溢れる空中戦は見事!

とにかくもう、速い!速い!速い!

そしてサンドマンの砂の粒子の映像表現、すごいです。

「ターミネーター2」のT1000の映像表現を見て度肝を抜かれたのを懐かしく思い出しました。