ハイジの徒然なるままに

なにげない日々にもたくさんのワクワクがあるはず・・・ある英語講師の毎日です♪

TOEICのスコアって?

2005年05月21日 | 英語
今日から担当するTOEIC講座が始まりましたこれは私が3,4年前からやっている10回の短期講座でTOEIC500点を目指すというリーディング講座。今回もたくさんの方に登録いただき27名のクラスとなってます。以前は土曜日の午前ということもあり社会人の方が多かったのですが、最近は大半が大学生。就職を視野に入れ履歴書に「TOEIC600点」と書けるとかなり効果大だとか

ということで当然私に与えられた任務は「受講者のTOEICのスコアをアップさせること」となるはず。でもここでいつも感じるちょっとしたジレンマ・・・
決してTOEICを否定するつもりはないのだけれど、スコアをアップさせることでどれだけのことを伝えられるのかな?って自問。正直スコアをアップさせるだけならそれほど苦労はいらないのかもしれない。TOEICは他の英語の資格試験に比べ、出題パターンも単純だし、解答のコツや学習の仕方などは伝授しやすいのだ。(もちろん受講するだけではアップも限界があります。自分でやる気を出して吸収しようとする姿勢が必須
でもでも、せっかく何かの縁で出会うことができたのなら、もっと何かを感じて欲しいって私は思うのです。
なんのために英語を勉強するのか??TOEICの点数を上げるため?就職するため?昇進するため?・・・確かにそれも必要なこと。でも、せっかく勉強するのなら、、英語ができることによってどれだけ世界が広がり、物事を見る視点もいかに変わるか、、大げさに言うといかに人生が豊かになるか?って考えてみてはどうでしょう?

英語を勉強しようと思うことには必ず程度の差こそあれそこになんらかのモチベーションがあるはず
このモチベーションには2種類あって、、いわゆる"extrinsic motivation"(外的要因によるもの。例えばテストのため就職のため、子供なら母親に言われるからとか)と"intrinsic motivation"(勉強すること自体が楽しいなど)
そして、困ったことにこのextrinsic motivationってなかなか長続きするのが難しいんですよねぇ~

こんなことを話していたら友人に言われた、、そんなモチベーションの心配までする必要ない、彼らはスコアさえ上がればそれでいいんだから、と
それが正論かも知れないけれど・・・私はもうちょっとこだわりたいかな。
スコアアップはもちろんだけれど、TOEICを勉強しながらなにか今後につながるような、intrinsic motivationにつながるようなものを感じて欲しい

そんなことを考えながらも、、今日も教壇から落ちそうになったり相変わらずどこかぬけてる・・・まぁ愛嬌ということで

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4 コメント

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TOEIC (ともちゃん)
2005-05-22 13:28:51
なんちゃって帰国子女の娘達は

TOEICの点数がなかなか上がらない・・と

ちょっと塞ぎこんでいました



帰国子女受け入れ校に入っていて

かなりの英語の授業をしているけれど・・って



で・・さっそくこのブログを見せました♪



英語を就職のためとか 「ハク」をつけるために勉強なんて 悲しすぎますね



ハイジさんのいうとおり

英語が何になっていくか・・・その先が大事だと思います。

英語ができたら その先のアナタの世界がどれだけ広がっていけるか・・・

その 先を広げる為の「手段」だと私は思っています。



ちなみに娘達は 歌って踊れて英語(と他の言葉ももちろん♪)が喋れる 一級建築士やら 心理士やら・・・を目指しているのだか なんだか・・・



それにしても 夢があるって 羨ましい♪ 
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通訳はいずこ (てつ)
2005-05-22 14:28:06
TOEICなど受けたこともなく、受けたとしてもまったくお話にならない点しか取れない私が、海外で英語を使って仕事をしてます(なんてこった)。



米国ならともかく、アジア、中東、欧州など、英語が母国語ではない人たちとは、英語が下手でもなんとかなります。



特に、中東、東欧の英語がよくわかりますねぇ。お互い、ボキャブラリーが少ないから、「そうそうそう、そうなんだよ」という感じで、意気投合して、単純に楽しい。



その点、米東海岸は困ります。早口で…。米国MBA取得者の英語も同様です。



そもそも、英語は大嫌いで、「本当に馬鹿かどうかを試す」共通一次試験でも、200点満点なのに120点しか取れず、その後も四苦八苦。今も共通一次を受けたら、100点?なのかもしれない…。もしかして、「本当の馬鹿」なのだろうか???





通っていた中学・高校は、英語ができないことで有名な学校でした。怒った父兄が、校長に詰め寄りました。



「高い授業料を払って受験校に子供を通わせているのに、英語がさっぱりなのはなぜか?教師の怠慢だ。そんな教師は全員クビだ」と。



これに対し校長は、毅然として言い放ちました。



「我が校の生徒は、将来、日本を背負って立つエリートの集まりです。きっと、鞄持ちが付くような偉い人になります。英語ができなくても通訳がつきます。ご安心ください」と話しました。



なぜか父兄は、「そっか、うちの子はそんなに偉いのか」と妙に納得してしまい、英語教育はちっとも改善しませんでした。そして、私自身、「通訳がつく人間になる」のだとばかり、思っていました。



でも、いまだに鞄持ちはいないし、東欧に行けば通訳がつきますが、ハンガリー語やセルビア語、ポーランド語の通訳であります。もちろん、彼らが話すのは全部、英語。



「通訳がつくって、こういう意味だったのかぁ…」と、妙に納得したり、校長に騙されたというか…



でも、時に、相手側が用意した日本語通訳のお世話になったことがあります。



でも、結論は、「英語で話したほうがわかる」。



扱う分野は、軍事だったり(それもミサイルの話とか)、原子力だったり(発電所ならともかく、もっともっと込み入ったことばかり)と、とにかく専門用語が多いからです。



日本語で聞いても、専門知識がない人には理解不能な話ばかりで、かなり英語ができる人でも、日本語に翻訳できないのです。



よって、TOEIC300点だろうが、600点だろうが、まったく関係がなく、勝負は、日本語による理解力にあるようです。



そこで、今日の一言。



日本語ができない人は、英語もできない。



以上、お疲れ様でした。
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てつさんへ (ともちゃん)
2005-05-22 14:57:23
>日本語ができない人は、英語もできない。



まったく同感です!!

嬉しいです!

同じ考えのヒトがいました!!



英語だけできればいい

ちょっと流暢に話せたらそれだけで 格好いい・・

なんて思っている人が多いことに嘆いていました



外地に行ったら 何がなんでも子供は現地校!・・って子供のケアもできないのに 意気込んでいるヒトも多すぎる



大事なのは 日本語なのに・・・と常日頃思い

話してきても 誰もわかってくれない・・







大事なのは どれだけのボキャブラリーを英語で知っているのではなく

どれだけの基礎知識やら 言い換えのボキャブラリーを日本語で言えるか・・・ってことだと思います



国語を削って英語を勉強させる・・・なんておかしいですよね!!
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TOEICのスコア (ハイジ)
2005-05-22 23:14:34
コメントどうもありがとう♪



TOEICのスコアなんて関係ない!要は日本語の問題なのだ・・・立場上とっても言いにくいけれど、かなりの部分賛成ともいえますね



事実TOEICで高得点がとれていても英語が使えない人ってたくさんいます。(問題点は人によってさまざまですが)結局はTOEICって英語力を測るひとつの「ものさし」なんですよね。万能なものさしなんて存在するはずがなく、欠点もたくさんあるけれど、今日本ではこのものさしがかなり便利ってされているのも事実。



よってなんとか効率的に点数をアップさせたいって需要が自然に生まれて、私たちのおしごとが成立しているのでしょうだからこそ、点数アップだけで終わらせて欲しくない!



今さかんに取り上げられている小学校での英語教育も私は必ずしも賛成ではない。(実は私、、小学校でも教えているが・・・)慎重に導入する必要あるでしょうねぇ。これについてはまたの機会にということで
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